「the boat wasn’t even part of the plan」に見る、急ごしらえに見られた計画と「本当は前から準備していた」と打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S03E17で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「the boat wasn't even part of the plan」に見る、急ごしらえに見られた計画と「本当は前から準備していた」と打ち明ける英語表現|『モダンファミリー』S03E17で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン3第17話では、キャメロンの誕生日パーティーの会場が当日になってボートに変わります。ミッチェルは「その場しのぎ」に見られることを嫌がりますが、キャメロンからは「2時間前に計画した」と言われてしまいます。

今回は、急ごしらえを表す言い方、後からテーマを付ける言い方、そして「本当は前から準備していた」と打ち明ける言い方を順に見ていきます。

目次

「throw it together」と後付けのテーマ

ミッチェルは自宅で準備していた計画をやめることにします。スタッフが飾りを外して普通のパーティーにすればいいと勧めると、ミッチェルはこう返します。

Mitchell: Yeah, and throw a boring party in our house that looks like I just threw it together this afternoon?
(それで、家で退屈なパーティーをやれって? 今日の午後に慌てて用意したみたいに見えるやつを?)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

throw ~ together は「〜を手早く寄せ集めて作る、急ごしらえする」という意味です。just と this afternoon が加わることで、「さっき慌てて用意しただけ」という印象がはっきりします。ミッチェルが避けたいのは、パーティーそのものより「間に合わせに見えること」だと読み取れます。

  • A: Did you make this dinner yourself?
    (この夕食、自分で作ったの?)
  • B: Yes, but I just threw it together.
    (うん、でもありあわせで作っただけだよ。)

謙遜として自分から使うこともできる言い方で、ミッチェルのように「そう見られたくない」と否定の文脈で使うこともできます。

その後、プランナーがヨットでのディナーパーティーを提案すると、ミッチェルはその場でテーマを考え始めます。

Mitchell: Okay, okay.
(わかった、わかった。)

Mitchell: Uh, maybe we can– we can make a theme out of this.
(えっと、これを……これをテーマにできるかもしれない。)

Mitchell: You know, Cam’s life is like a long voyage.
(ほら、キャムの人生は長い航海みたいなものだろ。)

Mitchell: Sometimes choppy but–but always forward, ever forward.
(ときには波が荒くても、いつも前へ、ひたすら前へ。)

Party Planner: We have two hours.
(時間はあと2時間です。)

Mitchell: Book it.
(予約して。)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

make a theme out of ~ は「〜をテーマに仕立てる」で、手元にある案に後から意味づけをする言い方です。A is like B のたとえで理由を用意し、残り時間を告げられると Book it.(予約して)と即決します。会場でキャメロンに「Because?」と理由を聞かれたときも、ミッチェルは「Your life is like a voyage.」と同じたとえで答えました。

「Apparently」と「going down the drain」

ボートの定員を超えてしまい、全員は乗れないことが分かります。何が問題なのかと問う声に、キャメロンが答えます。

Cameron: Apparently, Mitchell started planning my birthday party two hours ago.
(どうやら、ミッチェルは僕の誕生日パーティーを2時間前に計画し始めたらしいよ。)

Mitchell: Mnh-mnh.
(ううん。)

Mitchell: No.
(違う。)

Mitchell: No, I-I did not.
(いや、そんなことしてない。)

Mitchell: Uh, apparently, we have too many people for his boat.
(えっと、どうやら彼のボートには人数が多すぎるらしい。)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

Apparently は「(聞いた話や状況から判断すると)どうやら〜らしい」という前置きです。直前には船長が「2時間前の依頼ではこれが精いっぱいだ」という趣旨を話しており、キャメロンの two hours ago はこの言葉と重なります。ミッチェルは同じ apparently を使い、話を人数の問題に戻します。

続いてジェイがやって来ます。

Jay: What’s all this?
(何の騒ぎだ?)

Cameron: Uh, two hours of Mitchell’s hard work going down the drain.
(ああ、ミッチェルの2時間の努力が水の泡になるところだよ。)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

go down the drain は「排水口に流れていく」ことから、「努力やお金が水の泡になる」ことを表します。ここでもキャメロンは「2時間」という数字をくり返します。本気の落胆か皮肉かは、台詞だけでは決められません。

  • A: I lost the file I was working on.
    (作業中のファイルが消えちゃった。)
  • B: So all that work went down the drain?
    (じゃあ、あの作業が全部水の泡?)

「wasn’t even part of the plan」と「I’ve been planning for months」

ボートでのパーティーが取りやめになった後、ミッチェルはキャメロンにこう切り出します。

Mitchell: Cam, the–the boat wasn’t even part of the plan.
(キャム、そ、そもそもボートは計画に入ってなかったんだ。)

Cameron: No, it’s fine.
(いや、いいんだ。)

Cameron: It’s my fault for letting my expectations get too high.
(期待しすぎた僕が悪いんだよ。)

Cameron: I’ll get over this one, too.
(これだって乗り越えるさ。)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

wasn’t even part of the plan の even は「そもそも〜ですらなかった」と、相手の思い込みの前提を崩す働きをします。キャメロンの It’s my fault for ~ing は「〜した自分が悪い」と自分を責める形で、let my expectations get too high は「期待をふくらませすぎる」ことを指します。

Mitchell: No, no.
(違う、違うんだ。)

Mitchell: I had this whole “Wizard of Oz” party planned, only today I realized that it might be a-a little too tornado-y.
(『オズの魔法使い』のパーティーを丸ごと計画してたんだ。でも今日になって、ちょっと竜巻っぽすぎるかもって気づいて。)

Cameron: Today?
(今日?)

Mitchell: Yes! I’m sorry I-I didn’t make the connection, okay? Probably ‘cause I’ve been planning for months so that you could have the perfect party and be happy, which now I don’t even think is possible.
(そうだよ! 結びつけて考えなかったのは悪かったよ、いい? たぶん、君が完璧なパーティーで喜べるように何か月も計画してたからだ。今となっては、それも無理な気がするけどね。)

Modern Family Season3 Episode17 (Leap Day)

I had ~ planned は「〜を計画してあった」と、準備が済んでいたことを伝える形です。I’ve been planning for months は現在完了進行形で、何か月も前から今まで続けてきた努力を表します。「2時間前に計画した」と言われた人物が、ここで本来の計画を口にする流れです。ボートは本来の計画が使えなくなった後の代案だった、という順序がこの二つの台詞でつながります。

  • A: You organized all this today?
    (これ全部、今日用意したの?)
  • B: No, I’ve been planning it for weeks.
    (まさか、何週間も前から準備してたんだよ。)

まとめ|急ごしらえと、長い準備を伝える言葉

throw ~ together や make a theme out of ~ は急ごしらえの側の言葉で、wasn’t even part of the plan や I’ve been planning for months は本来の準備を打ち明ける言葉です。同じパーティーをめぐって、見え方と実際の差が英語にそのまま表れています。

ミッチェルとキャメロンの会話を観ながら、次回も『モダンファミリー』の英語を一緒に味わっていきましょう。

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