「その呼び方は紛らわしいかも」と言われたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S10E12で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「その呼び方は紛らわしいかも」と言われたら、英語で何と返す?|『モダンファミリー』S10E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第12話では、クレアがヘイリーの子どもたちが生まれたら自分を何と呼んでもらうかを考えています。ところが、自分で選んだ呼び名が、思わぬところでほかの人とかぶってしまいます。

呼び名の相談は、提案する側も断る側も言葉選びに気をつかう場面です。呼ばれ方を決める言い方、やんわり指摘する言い方、その場で決めずにかわす言い方を順に見ていきます。

目次

「what I want them to call me」で、呼ばれ方を自分で決める

この夏の慌ただしさを話すフィルとクレアの会話です。

Phil: Things are gonna be so hectic here this summer.
(この夏は、ここもすごく慌ただしくなるな。)
— Mm-hmm.
(うん。)
Phil: It’s weird to think people will be calling us
(俺たちが人からこう呼ばれるようになるって思うと、変な感じだよ)
Phil: Grandpa and
(おじいちゃんと……)
Claire: No, please don’t say it.
(やめて、言わないで。)
Claire: Don’t say that word.
(その言葉は言わないで。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

people will be calling us ~ は未来進行形で、「これから自然とそう呼ばれるようになる」という成り行きを表します。call A B で「A を B と呼ぶ」という形です。クレアの Don’t say it. と Don’t say that word. は、相手が言いかけた言葉を途中で止める言い方で、that word と指すことで、その語を自分では口にしないまま話を止めています。

このあとクレアは、こう明かします。

Claire: But I have thought about what I want them to call me.
(でも、あの子たちに何て呼ばれたいかは考えてあるの。)
Claire: Gammy.
(ガミー。)
Phil: Gammy.
(ガミーか。)
Phil: Well, let’s take her for a spin.
(よし、試運転してみよう。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

what I want them to call me は want + 人 + to ~(人に〜してほしい)と call me ~ を組み合わせた形で、「どう呼ばれたいか」を自分の側から決める言い方です。フィルの take ~ for a spin は、もともと車などを「試しに乗り回す」という意味の口語です。ここでは呼び名を車にたとえ、her で Gammy を指して「試しに使ってみよう」と言っています。

決めた呼び名を一度声に出して確かめる流れは、あだ名を決める場面一般にも通じます。Let’s try it out.(試してみよう)と言っても意味は同じで、take ~ for a spin はそれをくだけたたとえで言い換えた形と言えます。

「that might be confusing」とやんわり指摘される

別の場面で、女の子たちがファラーを Gammy と呼ぶのを聞いたクレアは、ファラーにこう話しかけます。

Claire: The girls call you Gammy? That’s funny, because I was hoping when Haley’s twins came along, they might call me that.
(あの子たち、あなたをガミーって呼んでるの? へえ、意外。ヘイリーの双子が生まれたら、私をそう呼んでくれたらって思ってたの。)
Farrah: Oh, well, that might be confusing.
(あら、それだとややこしいかもね。)
Farrah: But maybe you could be something else.
(でも、何か別の呼び名にしてみたら?)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

That’s funny, because ~ の funny は「笑える」よりも「妙だ、意外だ」に近い意味で、自分も同じ呼び名を考えていたと切り出す前置きになっています。I was hoping ~ は過去進行形にすることで、「〜だったらいいなと思っていた」と控えめな願いを伝える形です。I hoped と言うより、願いを相手に押しつけない響きになります。

ファラーの that might be confusing は、might を使うことで「混乱するかもしれない」とやわらかく指摘しています。It’s confusing. と言い切るより角が立ちにくく、相手の案に問題があることを伝えるときに便利です。続く maybe you could be ~ も、maybe と could を重ねた控えめな提案の形で、命令や断定を避けながら別の案をすすめています。呼び名がかぶったという事実を挙げてから代わりの道を示す、という順序になっている点が分かります。

「lock ~ down」で、その場で決めずにかわす

ファラーはさらに具体的な案を出し、クレアはこう返します。

— Hm.
(うーん。)
Farrah: How about “Gaga”?
(“ガガ”はどう?)
Claire: Maybe we don’t have to lock anything down right now.
(今すぐ何か決めなくてもいいんじゃない。)
Modern Family Season10 Episode12 (Blasts from the Past)

How about ~? は「〜はどう?」と具体的な案を差し出すときに使われます。これに対するクレアの lock ~ down は「〜を確定させる、しっかり固める」という口語で、Maybe we don’t have to ~ right now. と組み合わせることで、「今決めなくてもいい」と提案を受け流しています。はっきり断らずに話を先へ送るため、相手の案を否定せずにすみます。

right now を添えることで、「今は」決めないだけで、あとで考える余地は残していることも伝わります。同じ場面では Let’s not decide yet.(まだ決めないでおこう)や Let me think about it.(考えさせて)も使えます。

なお英語圏では、祖父母を Grandma や Grandpa のほか、Nana や Gram などの愛称で呼ぶ家庭も多いと言われます。どの呼び名にするかは家庭によって異なり、本人が希望を伝えることもあります。クレアが自分で呼び名を考えていたのも、そうした選び方のひとつとして読み取れます。

まとめ|呼び名を決める・保留する英語

what I want them to call me で呼ばれ方を決め、that might be confusing や maybe you could be ~ でやんわり指摘し、lock ~ down で決定を先送りする流れを見てきました。角を立てずに話を進める言い方がそろっています。

家族の呼び名をめぐるやりとりから、言葉選びの細やかさが見えてきます。

この回のほかのコラムでは、旅行の計画を話す英語や、相談せずに決めたことを打ち明ける英語も扱っています。

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