昔の記憶をみんなで確かめ合うときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E09で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 昔の記憶をみんなで確かめ合うときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第9話から、昔の記憶をみんなで確かめ合うときの英語を取り上げます。ビットコインの値上がりが話題になったことをきっかけに、仲間たちは何年も前に自分たちで採掘したことを思い出し、記憶をつなぎ合わせ始めます。

思い出す、訂正する、便乗する、覚えていそうな人に頼る。会話の流れに沿って、記憶にまつわる表現を順に見ていきます。

目次

「didn’t we ~?」と「I remember ~ing」

スチュアートのコミック店に仲間が集まっている場面です。シェルドンがビットコインの記事の話を持ち出し、ハワードが1ビットコインが約5,000ドルになっていることに驚くと、レナードが思い出します。

Leonard: Wait, didn’t we mine some a few years ago?
(待って、何年か前に僕たちも少し採掘しなかった?)

Sheldon: It was seven years ago.
(7年前だ。)

TBBT Season11 Episode09

Didn’t we ~? は否定疑問で、「〜したよね?」と自分の記憶を相手に確かめる聞き方です。Wait を前に置くと、話の途中でふと思い出した感じが出ます。シェルドンの It was seven years ago. は、a few years ago というあいまいな記憶を具体的な数字で正す返しです。

少しあと、同じ場面でレナードが記憶をはっきりさせていきます。

Leonard: No, we-we definitely mined some. I-I remember sitting in your bedroom and writing the program. I think we ended up with a bunch of it.
(いや、絶対に採掘したよ。君の寝室に座ってプログラムを書いたのを覚えてる。結構な量が手に入ったはずだよ。)

TBBT Season11 Episode09

ラージが1枚5,000ドルとして金額を計算しかけると、スチュアートが口をはさみます。

Stuart: Sounds like a lot of money, which we agreed to share ‘cause I-I was totally there. I remember now.
(かなりの金額みたいだな、みんなで分けるって約束したもんな。だって僕もその場にいたし。今思い出したよ。)

TBBT Season11 Episode09

I remember ~ing は「〜したことを覚えている」で、過去の具体的な場面を思い出すときの形です。remember to ~ だと「忘れずに〜する」になるので、ing との違いは学習者が迷いやすい点と言えます。

スチュアートの I remember now. は「今思い出した」ですが、のちに描かれる回想では、スチュアートは採掘の誘いを断っています。分け前の話に合わせて記憶に便乗する冗談として読み取れます。

「You must remember」と「blur together」

レナードが忘れていたことに驚くと、会話は覚えていそうな人に頼る流れになります。

Leonard: I can’t believe we forgot about it.
(それを忘れてたなんて信じられないよ。)

Howard: It’s not that surprising. They were basically worthless when we got them.
(そんなに驚くことでもないさ。手に入れたときは、ほとんど価値がなかったんだから。)

Leonard: I wish I knew how much we had.
(どれだけ持ってたか分かればいいのに。)

Raj: Sheldon, you must remember.
(シェルドン、君なら覚えてるはずだよ。)

Sheldon: Of course I do.
(もちろん覚えている。)

Stuart: Oh, yeah, he and I totally remember. You tell them, Sheldon.
(ああ、そうそう、彼と僕はばっちり覚えてる。シェルドン、話してやれよ。)

TBBT Season11 Episode09

It’s not that surprising. は、相手の驚きをやわらげて理由を添える返しです。I wish I knew ~ は「〜が分かればいいのに」と、思い出せないもどかしさを表します。You must remember. の must は「覚えているはずだ」という確信の推量で、記憶力に頼る相手への頼み方になっています。このあと物語は7年前の回想へと移ります。

別の場面で、ペニーの元恋人の話題になり、仲間たちがペニーとレナードの破局に呼び名を付けていたことが分かります。

Penny: You have names for our breakups?
(私たちの別れに名前を付けてるの?)

Raj: Well, they would really blur together if we didn’t.
(だって、そうしないと全部ごっちゃになっちゃうからね。)

Sheldon: The Comic-Con breakup’s easy to remember
(コミコンのときの破局は覚えやすい)

TBBT Season11 Episode09

blur together は「境目がぼやけて混ざり合う」で、似た出来事の記憶が区別できなくなる様子に使われます。反対に easy to remember は「覚えやすい」です。

場面 表現
記憶を確かめる Didn’t we ~?
具体的に思い出す I remember ~ing
思い出せない I wish I knew ~
人に頼る You must remember.
記憶が混ざる blur together

まとめ|記憶をつなぐ会話の英語

今回は、Didn’t we ~? で確かめ、I remember ~ing で具体的に語り、You must remember. で覚えていそうな人に頼り、blur together で記憶の混ざり方を表す英語を見てきました。昔話をするときの受け答えが、ぐっと組み立てやすくなります。

仲間たちが記憶をつなぎ合わせる場面を観ながら、思い出話の英語に耳を傾けてみるのも一つの楽しみ方です。

ほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の会話がより立体的に見えてきます。

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