海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第21話から、苦手な相手や状況の見方を変えるときの英語を取り上げます。行きつけのコミック店が急に混み合い、見知らぬ新しい店員まで現れて、シェルドンは落ち着きません。
人混みも新顔も苦手なそんな彼の受け止め方が、エイミーのひと言をきっかけに少しずつ変わっていきます。その流れに沿って、捉え直しの表現を順に見ていきます。
「don’t think of her as a stranger」で相手の位置づけを変える
スチュアートの店は、あるツイートをきっかけに客であふれるようになりました。人混みの中で、ハワードがシェルドンを気づかいます。
Howard: You doing okay? Do we need to go?
(大丈夫か?帰ったほうがいい?)Sheldon: No, I’m fine. I admit all these people did take me by surprise at first, but… I’ve learned that I can accept change.
(いや、問題ない。確かに最初はこの人の多さに驚いたが…僕は変化を受け入れられるようになったんだ。)Howard: S-Since when?
(い、いつから?)TBBT Season11 Episode21
accept change は「変化を受け入れる」です。ハワードの Since when? は「いつからそうなった?」と相手の言い分を疑う聞き返しで、ここではからかいの一言になっています。
別の場面で、シェルドンはエイミーに、スチュアートが新しい店員を雇ったことへの不満を話します。
Sheldon: It’s just, Stuart knows my likes and dislikes.
(要するに、スチュアートは僕の好き嫌いを分かっているということだ。)Amy: Well, don’t think of her as a stranger. Just think of her as a… a friend you haven’t berated, lectured or condescended to yet.
(じゃあ、彼女を知らない人だと思わないで。まだあなたが叱りつけたり、説教したり、見下したりしていない友達だと思えばいいのよ。)Sheldon: I hadn’t thought of it that way.
(そういう見方はしていなかった。)TBBT Season11 Episode21
think of A as B は「AをBだと考える」という型で、Don’t think of A as B. Just think of A as C. と並べると、見方を差し替える提案になります。エイミーは stranger(知らない人)を friend(友達)に置き換え、さらに「まだ叱っていない」という条件を付けて、シェルドンの普段の振る舞いをやんわり皮肉っています。
I hadn’t thought of it that way. は「その見方はなかった」と、相手の提案で考えが変わったことを認める返しです。過去完了を使うことで、言われるまでその発想がなかったことが伝わります。シェルドンはこのあと、エイミーを賢いとほめています。
「I was wondering if you could」から「If it weren’t for」へ
後の場面で、シェルドンは店にいる新しい店員デニースに声をかけます。
Sheldon: Excuse me. I was wondering if you could recommend something.
(失礼。何かすすめてもらえないだろうか。)Denise: Oh, sure. You want to tell me what you like?
(ええ、もちろん。好みを教えてもらえますか?)Sheldon: I would not.
(それは遠慮する。)TBBT Season11 Episode21
I was wondering if you could ~ は、過去進行形を使ってやわらげた依頼の形です。丁寧に頼んでおきながら好みは教えないところに、シェルドンらしい頑固さが残っています。それでもデニースは彼のシャツから好みを推測して作品の趣向を説明し、シェルドンはこう返します。
Sheldon: That’s what I wanted the theme of my tenth birthday party to be!
(それこそ僕が10歳の誕生日会のテーマにしたかったものだ!)TBBT Season11 Episode21
さらに別の場面で、エイミーが店の様子を尋ねます。
Amy: Well, was the store crowded? I bet it was. I know you hate that.
(それで、お店は混んでた?きっと混んでたわよね。あなた、そういうの嫌いでしょう。)Sheldon: It was. But if it weren’t for the crowds, Stuart never would have hired Denise, and she’s the best.
(混んでいた。だが、あの人混みがなければスチュアートはデニースを雇わなかったし、彼女は最高なんだ。)TBBT Season11 Episode21
If it weren’t for ~ は「〜がなければ」という仮定法の型です。シェルドンは嫌っていた人混みを、デニースに出会えた理由として捉え直しています。
| 表現 | 働き | この回での使われ方 |
|---|---|---|
| think of A as B | 見方を差し替える | エイミーの助言 |
| I hadn’t thought of it that way. | 新しい見方を認める | シェルドンの返し |
| If it weren’t for ~ | マイナスを見直す | 人混みの捉え直し |
まとめ|言い換えで見え方を変える
今回は、見方を差し替える think of A as B、考えの変化を認める I hadn’t thought of it that way、ていねいな依頼の I was wondering if you could、マイナスを見直す If it weren’t for を見てきました。相手や状況の位置づけを言葉で変えられると、苦手意識もやわらかく伝えられます。
人混みを嫌っていたシェルドンの言い分が変わっていく流れは、この回の見どころです。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事と並べると、コミック店をめぐる英語がより立体的に見えてきます。


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