「take someone by surprise」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E21で学ぶ英会話

「take someone by surprise」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人でごった返す場所で、見知らぬ人にうっかり近づいてしまい、慌てて知り合いの名前を呼んでしまうような場面が、ドラマにはときどきあります。

そんな不意の出来事に驚く様子を表す「take someone by surprise」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第21話の中盤、混雑した漫画店でシェルドンがハワードに声をかける場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「take someone by surprise」の意味とニュアンス

take someone by surprise
意味:人を驚かせる、不意を突く

take + 人 + by surpriseは、予想していなかった出来事や変化が、心の準備が整う前に起こることを表す表現です。直訳すると「誰かを驚かせて捕まえる」に近く、予想外の知らせや急な展開に不意打ちされる状況を表します。

しばしば”at first”とともに使われ、「最初は驚いたが」という流れで使われることが多いのも特徴です。予想外の知らせに驚いた経験の説明や、ビジネスでの急な展開を語る場面などで重宝する言い回しです。驚きの大きさを問わず使えるため、深刻な場面にも軽い話題にも違和感なく当てはまります。人そのものだけでなく、天気や出来事のような無生物が主語になっても自然に使える点も、応用範囲の広さを支えています。

【ここがポイント!】

  • 「take someone by surprise」の核は、心の準備が整う前に出来事が起こるイメージ
  • “at first”と組み合わせて「最初は驚いたが」という流れで使われやすい
  • 驚きの対象は出来事にも人にもなる、幅の広い表現

『ビッグバン★セオリー』S11E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

大勢の客でにぎわう漫画店で、見知らぬ男性に近づきすぎてしまったシェルドンがハワードに声をかけますが、実はハワードはすぐそばにいました。混雑した店内での驚きと変化への戸惑いが垣間見える場面です。

Sheldon: Hey, Howard, did you see that…?
(なあ、ハワード、あれ見たか…?)

Howard: I’m over here, Sheldon.
(こっちだよ、シェルドン。)

Sheldon: That was a close one. I almost went home with that guy.
(危なかった。あの男と一緒に帰りそうになった。)

Howard: You doing okay? Do we need to go?
(大丈夫か?もう帰ろうか?)

Sheldon: No, I’m fine. I admit all these people did take me by surprise at first, but… I’ve learned that I can accept change.
(いや、大丈夫だ。最初はこの大勢の人に不意を突かれたのは認めるが…僕も変化を受け入れられるようになったんだ。)

Howard: S-Since when?
(い、いつからだよ?)

The Big Bang Theory Season11 Episode21 (The Comet Polarization)

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シーン解説と心理考察

人混みの中で見知らぬ男性に近づきすぎてしまったシェルドンは、慌ててハワードの名を呼びますが、ハワード本人はすぐそばにいたというすれ違いが最初の笑いどころになっています。「危なかった。あの男と一緒に帰りそうになった」と軽く振り返る態度には、動揺を隠して冷静さを装う様子が表れています。

続く「最初はこの大勢の人に不意を突かれたのは認めるが…僕も変化を受け入れられるようになったんだ」という一言には、ニール・ゲイマンの来店以来すっかり賑わうようになった馴染みの店の変化に、戸惑いながらも適応しようとする姿勢が見どころです。ところが直後にハワードから「いつからだよ?」と突っ込まれ、実際にはまだ納得していない本音がにじみ出るオチへつながっています。殊勝な態度を見せたそのすぐ後で本音が透けてしまう落差が、このやり取り全体のテンポを作っています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

take someone by surprise を覚えるコツは、人を不意打ちで捕まえるという直訳のイメージをそのまま持つことです。心の準備が整っていない瞬間に、予想外の出来事がふいに現れて相手を捕まえる、その感覚がこの表現の核にあります。構えていないところを後ろから軽くつかまれるような、不意打ちの手触りを思い浮かべると記憶に残りやすくなります。身構えていた場合には成立しない表現だという点も、このイメージと一緒に覚えておくと使い分けがしやすくなります。

漫画店でのシェルドンの反応も、心の準備ができていないところを人混みに突かれた瞬間の動揺そのものでした。「準備が整う前に出来事に捕まる」という場面を思い浮かべておくと、驚きの種類や強さを問わず使える幅広さが自然に身につきます。

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例文で覚える「take someone by surprise」

天気の急変から職場での報告まで、take someone by surprise を3つの例文で確認していきましょう。状況の大きさが違っても、同じ一言で驚きを表せるところに注目してみてください。

The sudden rain took us by surprise, so we got soaked walking home.
(突然の雨に不意を突かれて、帰り道でずぶ濡れになった。)
予想外の天気の変化を語る場面です。自然現象のように人ではない出来事が主語になる場合もよく使われます。

Her resignation took the whole team by surprise.
(彼女の退職はチーム全員を驚かせた。)
職場での予想外の出来事を報告するビジネスの場面です。個人だけでなくチーム全体が驚きの対象になる使い方です。

A: You seem calm about the news. B: It took me by surprise at first, but I’m okay now.
(A:その知らせに落ち着いてるね。)
(B:最初は驚いたけど、今は大丈夫だよ。)
驚いた後の気持ちの変化を説明する会話です。at firstとともに使うことで、驚きから落ち着きへの流れが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

catch someone off guard
(不意を突く、虚を突く)
take someone by surpriseとほぼ同じ意味を持つ表現ですが、catch off guardは「備えが整っていない状態」をより強く印象づけるニュアンスがあります。

come as a shock
(衝撃として受け止められる)
より強い驚き・ショックを表すことが多い表現です。ニュートラルな驚きにも使えるtake someone by surpriseに比べ、感情の強度がやや高めに感じられます。

catch someone unawares
(不意に襲う、気づかれずに捕まえる)
文語的でやや硬い響きを持つ表現です。日常会話ではtake someone by surpriseの方が自然に使われる場面が多くなります。

Note|アメリカのシットコムに見る「予想外の出来事」への反応表現

予想外の出来事に驚いてみせる反応は、アメリカのシットコムにおける基本の笑いのパターンの一つです。混雑、人違い、急な展開といった些細な出来事に対して、登場人物が大げさに驚いて見せることで、日常のちょっとした不意打ちが笑いへと転換されます。

この場面でのシェルドンの驚きも、単なる勘違いから始まっています。見知らぬ人に近づきすぎただけの出来事を、「あの男と一緒に帰りそうになった」というわずかに誇張された言い方で振り返ることで、緊張と安堵のギャップが笑いとして成立しています。こうした「些細な出来事を大きく受け止めて見せる」演出は、シットコム特有のテンポの良さを支える重要な要素になっています。

take someone by surpriseという表現も、まさにこうした些細な不意打ちを説明するのに向いています。大事件である必要はなく、人混みですれ違う程度の出来事でも、「心の準備ができていなかった」という気持ちを伝えるのに十分な表現だと分かります。日常のちょっとした出来事を大げさに語ってみせることが、シットコムらしい温度感を生み出す一つの方法になっています。

日常の些細なすれ違いすら驚きとして描くシットコムの演出を知っておくと、take someone by surpriseがどんな場面でも気軽に使える理由が見えてきます。

まとめ|心の準備が整う前に訪れる、不意打ちの表現

take someone by surpriseは、心の準備が整う前に予想外の出来事が起こる様子を表す表現です。”at first”と組み合わせて「最初は驚いたが」という流れで使うと、驚きから落ち着きへの変化も一緒に伝えられます。

天気の急変を語るときも、職場の急な報告をするときも、出来事の大きさを問わず使えるこの表現があれば、驚きの気持ちを自然な英語で表せます。誇張せずに不意打ちの感覚を伝えられるところが、日常会話でもビジネスでも扱いやすい理由です。”at first”を添えるだけで、驚きが落ち着きへと変わっていく心の流れまで一緒に描けるようになります。

殊勝な態度を見せた直後に本音が透けてしまうシェルドンの様子には、驚きをやり過ごそうとする人間らしい微笑ましさがあります。

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