「throw someone under the bus」と「hang someone out to dry」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E22で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「throw someone under the bus」と「hang someone out to dry」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第22話から、throw someone under the bus と hang someone out to dry の違いを取り上げます。エイミーが選んだウェディングドレスをめぐって、ペニーとバーナデットが本音を伝えるかどうか話し合う回です。

どちらも「仲間を裏切る」場面で使われる言い回しですが、思い浮かぶ光景は同じではありません。二人がそれぞれの立場から口にした言葉を手がかりに、違いを見ていきます。

目次

「一緒に言う」はずが「threw me under the bus」に

ペニーとバーナデットが二人で話す場面で、エイミーのドレスについて何か言うべきかが話題にのぼります。やり取りの末、「誰かが言うなら、式の場ではなく今、自分たちが言うべきだ」という方向で話がまとまり、伝えるなら gently(優しく)、そして together(一緒に)という条件がつきます。

優しく、一緒に、という二つの条件で話はまとまっていました。ところが、エイミーに「気に入らないの?」と聞かれると、ペニーは I don’t.(気に入らない)と答え、バーナデットは It’s beautiful.(きれいよ)と答えます。二人で話していた内容とは逆の答えを、バーナデットだけが返した形です。

別の場面で、ペニーはバーナデットにこう抗議します。

Penny: Hey, I can’t believe you just threw me under the bus.
(ちょっと、私を矢面に立たせるなんて信じられない。)

Bernadette: I know, right? That was crazy.
(だよね。あれはめちゃくちゃだったわ。)

Penny: Do you know how that makes me look?
(あれで私がどう見えるか、わかってる?)

Bernadette: That’s an easy one, bad.
(答えは簡単よ。感じ悪く見えるわ。)

Penny: Why didn’t you tell her that you don’t like the dress either? What happened to our united front?
(なんであなたもドレスが好きじゃないって言わなかったの? 私たちの共同戦線はどうなったのよ?)

TBBT Season11 Episode22

throw someone under the bus の直訳は「〜をバスの下に投げ込む」です。一般に、自分が責めを逃れるために、仲間を矢面に立たせたり犠牲にしたりすることを指します。ペニーから見ると、二人で同じことを言うはずが、自分だけが「気に入らない」と言った側に残されました。

united front は「足並みをそろえた共同戦線」で、present a united front(一致団結した姿勢を見せる)という形でも使われます。二人が決めた together と対応しているのが分かります。バーナデットは I know, right? と、あっさり同調しています。

「hanging Penny out to dry」は見捨てた側の言葉

後の場面で、ペニーとエイミーが話していると、バーナデットから電話がかかってきます。

Bernadette: I feel bad about hanging Penny out to dry. The truth is, I don’t like the dress either.
(ペニーを見捨てたのが気になってて。実を言うと、私もあのドレスは好きじゃないの。)

Amy: Are you kidding me? Now Bernadette doesn’t like the dress.
(冗談でしょう? 今度はバーナデットがドレスを好きじゃないなんて。)

TBBT Season11 Episode22

hang someone out to dry の直訳は「〜を外に干しておく」です。一般に、助けが必要な仲間に手を貸さず、ひとりで責めを負わせることを表します。同じ出来事を、ペニーは「バスの下に投げ込まれた」と言い、バーナデットは「干したまま放っておいた」と言い表しているのが面白いところです。

表現 思い浮かぶ光景 意味
throw someone under the bus 自分から相手を押し出す 自分を守るために仲間を犠牲にする
hang someone out to dry 助けずに放っておく 仲間を見捨て、ひとりで責めを負わせる
a united front 足並みをそろえる 共同戦線

前者は相手を前に押し出す動きのある裏切りで、後者は手を差し伸べずに放置する裏切りと整理できます。どちらも相手を責める響きが強いので、冗談で使う場合も相手との関係を選ぶ表現です。

バーナデットの電話には、ほかにも使いやすい形があります。I feel bad about 〜ing は「〜したことが気がとがめる」、The truth is, 〜 は「実を言うと〜」と本音を切り出す前置きです。気がとがめていると伝えてから本音を打ち明ける順番になっている点も、謝る側の話し方として参考になります。

まとめ|裏切りの言い回しは光景で選ぶ

今回は、自分を守るために仲間を矢面に立たせる throw someone under the bus、助けずに放っておく hang someone out to dry、足並みをそろえる united front を見てきました。光景の違いを知っておくと、どちらの立場から出た言葉なのかを聞き分けられるようになります。

友情が試される場面のやり取りを、これからも英語で味わっていきましょう。

ドレスをめぐる本音の伝え方は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事からも見えてきます。

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