「Just give me a wall, a TV, and a bed, and I’m happy.」に見る、泊まる場所の申し出を断って「最低限で足りる」と伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Just give me a wall, a TV, and a bed, and I'm happy.」に見る、泊まる場所の申し出を断って「最低限で足りる」と伝える言い方|『ホワイトカラー』S01E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第11話の前半から、自宅が使えなくなったピーターの宿をめぐるやり取りを取り上げます。ジューンの家に泊まればいいと誘うニールに、ピーターは応じません。

事情を手短に伝える The good news is と hence、誘いを断る No, thanks. I’ll be fine.、そして「最低限で足りる」と示す命令文+and の形まで、宿探しの会話から拾える表現を順に見ていきます。

目次

「The good news is」と「hence」で事情を手短に伝える

発端は、ピーターがローレンに頼んでいた調べ物です。ホテルの候補が示され、何をしたのかと問われたピーターが事情を話します。自宅の配線を新しくしてサラウンドの音響設備を入れる工事中で、エリザベスは犬と車を連れて州北部の姉妹の家へ行っているという説明です。そのうえで、ピーターはこう続けます。

Peter: The good news is once this is all in place, I can watch the game… Once the power’s back on.
(いい知らせは、これが全部済めば試合が観られるってことだ……電気が戻ればな。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

The good news is は「良い知らせは〜だ」と、前向きな面を先に置く前置きです。後ろには節がそのまま続き、ここでは接続詞の that が省かれています。once も接続詞で、「いったん〜したら」という条件を表します。

ピーターは試合が観られると言ったあと、Once the power’s back on. と条件を付け足しています。前向きな話のすぐ後に現実的な条件を添えることで、電気が戻るまでは何もできないという状況も一緒に伝わってきます。

停電がいつまで続くのかと聞かれると、ピーターの答えはごく短いものです。

Peter: Couple days — hence the hotel.
(2、3日だ。だからホテルってわけさ。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

hence は「それゆえ、したがって」を表す副詞で、書き言葉寄りの硬い語です。後ろに名詞だけを置いて hence the hotel(だからホテル)と結論を示す使い方があり、理由から結論までを数語で済ませられます。一方の Couple days は A couple of days から a と of を落とした口語です。硬い語とくだけた語が同じ一文に並ぶところに、淡々と事情を片づけるピーターらしさが見えます。

誘いを断り、「最低限で足りる」と伝える

高額なホテルの候補が続く中、ニールはジューンの家を勧めます。

Neal: Peter, it’s ridiculous for you to stay in a hotel when there’s more than enough room at June’s.
(ピーター、ホテルに泊まるなんてばかげてるよ。ジューンの家には部屋がいくらでもあるんだから。)
Peter: No, thanks. I-I’ll be fine.
(いや、いい。だ、大丈夫だ。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

it’s ridiculous for you to 〜 は「君が〜するなんてばかげている」と、相手の遠慮を強めに押し返す誘い方です。more than enough は「十分すぎるほど」を表します。断る側の No, thanks. I’ll be fine. は、理由を並べずに気持ちだけ受け取る定番の断り方と言えます。

候補はやがて一泊59ドルの宿に決まり、その宿がかつてニールが釈放直後に入れられた場所だという指摘も入ります。それでもピーターの返事は変わりません。

Peter: I don’t need amenities. Just give me a wall, a TV, and a bed, and I’m happy.
(設備なんていらない。壁とテレビとベッドさえあれば、それで満足だ。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

amenities はプールやジムなど、宿の設備やサービスを指す語で、通常は複数形で使います。Just give me A, B, and C, and I’m happy. は命令文+and の構文で、「〜さえくれれば満足だ」と条件の低さを示しています。条件に「壁」まで入れるところに、本当に最低限でいいという誇張が込められています。

ニールは同じ誘いをもう一度口にします。

Neal: Peter, mi casa es su casa.
(ピーター、僕の家は君の家さ。)
Peter: Su casa is not even su casa.
(お前の家だって、お前の家ですらないだろう。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

mi casa es su casa はスペイン語の歓迎の決まり文句で、英語の会話にもそのまま持ち込まれることがあります。ピーターは su casa をニールの家の意味に取り直し、ニールの住まいがそもそもジューンの家だと切り返しました。

ところが夜になると、予約した宿はふさがっていて、ピーターはニールの住まいに現れます。us と聞き返されての返事がこちらです。

Peter: Yeah. Su casa es mi casa, right?
(ああ。お前の家は俺の家、だろ?)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

語順を入れ替えて、断ったはずの誘いを自分から持ち出すところが、この回の宿探しのオチになっています。

まとめ|断り方と最低限の伝え方

hence で事情を短く伝え、No, thanks. I’ll be fine. で断り、Just give me 〜, and I’m happy. で最低限の条件を示す流れを見てきました。決まり文句を組み替える返しまで押さえると、受け答えに幅が出ます。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、使える英語を拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、宿探しの前後に交わされる会話の英語も扱っています。

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