「Hey, we’re friends. Call me Dan.」に見る、初対面の相手に呼び方を指定して距離を縮める言い方|『ホワイトカラー』S01E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Hey, we're friends. Call me Dan.」に見る、初対面の相手に呼び方を指定して距離を縮める言い方|『ホワイトカラー』S01E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン1 第11話の中盤から、ピーターとニールが資産家のダンを訪ねる場面を取り上げます。初対面のFBIの二人を相手に、ダンは最初から友達のような口ぶりで話しかけます。

呼び方を指定する Call me 〜、口ぐせの Awesome、評価を確かめる Did I do good? まで、人懐っこい話し方を形づくる表現を順に見ていきます。

目次

「Call me Dan」で呼び方を指定する

ダンは、暗号で書かれたリストの最後に名前があった人物です。ピーターとニールがダンの住まいを訪ねると、ダンは二人を FBI guys(FBIの人たち)と呼んで迎えます。guys は男女を問わず人の集まりを気軽に指す語で、肩書きに付けるとくだけた呼びかけになります。

Peter: I’m Agent Peter Burke. This is Neal Caffrey.
(捜査官のピーター・バークです。こちらはニール・キャフリー。)
Dan: Not “Agent Neal Caffrey”?
(「キャフリー捜査官」じゃないの?)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

I’m 〜. This is 〜. は、自分を名乗ってから同行者を紹介する基本の形です。ダンは紹介の中に Agent の肩書きが一つしかないことに気づき、Not 〜? と短く問い返しています。否定語 Not を先頭に置くだけで「〜じゃないの?」という確認の疑問になる、会話ならではの省略です。

コンサルタントだという答えが返ると、ダンは続けて何の相談役なのかを尋ねます。ここで使われる consult on は「〜について助言する」という意味で、on のあとに専門分野が入ります。そのあと話はダンの持ち物へと移ります。やがて姓で Mr. Picah と呼ばれたダンは、すぐに呼び方を直させます。

Dan: Hey, we’re friends. Call me Dan.
(ねえ、僕たち友達でしょ。ダンって呼んでよ。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

Call me + 名前 は、自分をどう呼んでほしいかを伝える定番の言い方です。英語圏では、初対面でも相手からこう言われたら名で呼ぶことが多く、職場や近所づきあいでもよく耳にします。ダンは we’re friends と理由を添えていますが、会ったばかりの捜査官を友達と呼ぶところに、この人物の距離の詰め方の速さが表れています。実際、このあとは Okay, Dan. と呼び方が改められます。

Mr. + 姓 は丁寧で間違いのない呼び方ですが、そのぶん相手との距離も感じさせます。呼ばれた側が名で呼ぶよう求めるのは、「そこまで改まらなくていい」という合図です。逆に、自分から名で呼んでよいか確かめたいときは Can I call you 〜? と尋ねる形が使えます。

「Awesome」と「Did I do good?」に表れる人懐っこさ

ダンの話し方でもう一つ目立つのが、awesome の多さです。訪問の直後から、ニールが帽子で見せた技にこう反応しています。

Dan: Awesome hat trick. Can you teach me that?
(すごい帽子の技だね。それ、教えてくれない?)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

Can you teach me that? は「それ、教えてくれない?」と気軽に頼む形で、Could you にすると少し丁寧になります。awesome は「すごい、最高」を表すくだけた形容詞で、単独で Awesome. と相づちにも使えます。ダンは珍しい品を狙われているかもしれないと聞かされたときも、同じ一語で返しています。

Dan: Awesome. I got tons of stuff.
(すごいね。物ならたくさんあるよ。)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

I got は口語で「持っている」の意味になる形で、tons of は「山ほどの」という誇張です。状況にそぐわない場面でも同じ一語が出るところに、ダンの屈託のなさがにじみます。

もう一つ注目したいのが、評価を確かめる一言です。捜査に同行したダンは、探していた品が見つかった場面でこう尋ねます。

Dan: Did I do good?
(僕、うまくやった?)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

「うまくやった」を表す標準的な形は副詞 well を使った Did I do well? です。口語では good が副詞のように使われることがあり、ダンの言い方はそのくだけた形にあたります。なお do good には「善い行いをする」という別の意味もあるため、試験や文章では well を使うのが無難です。

日本大使館の担当者から品の提供に礼を言われたときも、ダンは同じ言い回しを繰り返しています。

Dan: See? I did good?
(ほらね、うまくやったでしょ?)

White Collar Season1 Episode11 (Home Invasion)

ほめられることを素直に求める問いかけが、人懐っこい人物像を印象づけています。

まとめ|呼び方と口ぐせで縮まる距離

Call me 〜 で呼び方を指定し、awesome で気軽に反応し、Did I do good? で評価を確かめる話し方を見てきました。短い言い回しの積み重ねで、初対面の距離が一気に縮まる様子が分かります。

次にダンが登場する場面では、こうした口ぐせにも耳を向けてみましょう。

同じ回を扱ったほかのコラムやフレーズ記事と読み比べると、登場人物ごとの話し方の違いも見えてきます。

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