「if I could get a shot」に見る、遠慮を示してから控えめに志願する言い方|『ホワイトカラー』S02E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「if I could get a shot」に見る、遠慮を示してから控えめに志願する言い方|『ホワイトカラー』S02E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第11話の後半から、まだ来て数か月だというジョーンズがピーターに、新しい特捜チームへの参加を願い出る場面を取り上げます。噂を前置きにした切り出し方や、自分の不利を先に認めてから頼む言い方など、目上の相手への頼み方がそろっています。

志願する側の言葉と、約束はせずに含みを残す受け手の言葉を、順に見ていきます。

目次

「Word around here is ~」と「I was wondering ~」で控えめに願い出る

この場面は、回想として描かれる過去のひとこまです。アドラーの失踪が報じられた場面に続いて、ジョーンズが名乗ってピーターに声をかけます。

Jones: Clinton Jones. Word around here is that you’re putting together a special white-collar task force.
(クリントン・ジョーンズです。特別な知能犯罪の特捜チームを作っていると、ここで噂になっています。)
Peter: I am.
(そうだ。)
Jones: Well, I’ve only been here a few months. But I was wondering, if there were some spots open, if I could get a shot.
(まだここに来て数か月ですが、もし枠が空いているなら、チャンスをいただけないかと思いまして。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

Word around here is that ~ は「ここでは〜という話になっている」という意味で、word は「うわさ、話」を指します。聞いた話として本題を持ち出すので、いきなり頼みごとを始めるより角が立ちにくい切り出し方です。put together は「(人や物を集めて)組み立てる、結成する」で、チームを作る場面でよく使われます。

続く I’ve only been here a few months. は、現在完了で「ここに来てまだ数か月しかたっていない」という経験の浅さを先に認める一文です。自分に不利な点を相手より先に口にしておくことで、無理を承知で頼んでいるという姿勢が伝わります。

そのうえで出てくるのが I was wondering, … if I could get a shot. です。I was wondering if ~ は「〜できないかと思っていたのですが」と、依頼をやわらかくする定番の形です。

wonder を過去進行形にすることで、今この場で迫っているのではなく、考えていたことを打ち明ける響きになります。間に挟まれた if there were some spots open も were と過去形を使い、「もし空きがあれば」と控えめな条件を添えています。get a shot は「機会をもらう、挑戦させてもらう」という口語です。

「I can’t promise anything.」――期待を持たせすぎない受け手の返し

ピーターはすぐに返事をせず、まずジョーンズのこれまでの仕事を確かめます。

Peter: Are you the one who put the Dutchman on our radar?
(ダッチマンを捜査線上に挙げたのは君か?)
Jones: Yes, sir. I studied a profile like his at Quantico.
(はい。クワンティコで、似た人物像を研究しました。)
Peter: Hmm. Well, I can’t promise anything. It is a long list, agents with more seniority… You know how it is.
(うーん。約束はできないな。候補は大勢いるし、もっと経歴の長い捜査官もいる……分かるだろう。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

Are you the one who ~? は「〜したのは君か?」と、ある実績の当人かどうかを確かめる問いです。ダッチマンは、ピーターが身元を突き止めた人物の通称として本話の別の場面でも話題に出ています。put ~ on one’s radar は「〜をレーダーに映す」、つまり「注目すべき対象として浮かび上がらせる」という比喩表現です。ジョーンズは Yes, sir. と目上への敬称つきで即答し、クワンティコ(FBIの研修施設があることで知られる地名)での研究を根拠に添えています。

ピーターの I can’t promise anything. は「何も約束はできない」という意味で、断りではなく、期待を持たせすぎないための前置きです。続けて理由を挙げ、seniority(在職年数、先任順位)の長い捜査官がいると説明しています。

最後の You know how it is. は「事情は分かるだろう」と、細かい説明を省いて相手の理解に委ねる言い方です。はっきり断らず、しかも実績を確かめたうえで返事を保留しているところに、ピーターがこの志願を聞き流していないことが読み取れます。

まとめ|前置きで遠慮を示す志願と、含みを残す返し

Word around here is や I was wondering if I could get a shot と遠慮を重ねて願い出る言葉と、I can’t promise anything のような約束しない返し方を見てきました。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、場面に合った頼み方を見ていきましょう。

この回のまとめ記事やほかのコラムでは、同じ回の別の場面の英語も扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次