海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第10話に登場する、揉め事の切り出し方と、そこから仲直りに向かう流れの英語表現です。ハワードが同僚に思わぬ不満をぶつける場面には、不満を切り出す言い方と、バーナデットを交えたそのあとの和解に向かうやりとりの型が、ひと続きの流れとして描かれています。
切り出しの一言から仲直りの一言まで、やりとりの流れを追いながら見ていきます。
「ちょっと言いたいことがある」と不満を切り出す言い方
レナードの実験室で、ハワードがいきなりレナードに詰め寄ります。
Howard: Okay, I got a bone to pick with you.
(おい、ちょっと言いたいことがあるんだ。)Leonard: What did I do now?
(今度は何をしたっていうんだ?)TBBT Season3 Episode10 (The Gorilla Experiment)
I got a bone to pick with you. は、相手に対して不満や言いたいことがあるときに使う定番の切り出し方です。いきなり本題に入らず、まず「話したいことがある」と前置きすることで、相手に心構えをさせる働きがあります。骨を巡る言い方だけに由来には諸説あるようですが、簡単には引き下がらない構えが言葉の響きにも表れています。対するレナードの What did I do now? は、心当たりのないまま詰め寄られたときの戸惑いの返し方です。now が付くことで、「また何かやらかしたのか」という、こうした場面に慣れている雰囲気も伝わってきます。不満をぶつける側と受け止める側、それぞれの一言が短いやりとりの中で対になっているのがこの場面の見どころです。こうした切り出し方は、一方的な攻撃ではなく、その先の対話への入り口として機能しているのが分かります。
弱さを明かしながらもう一度チャンスを求める流れ
このあとバーナデットが加わり、ハワードは自分の態度について話し始めます。
Howard: Look, I know I come off as confident and worldly, but the truth is I’m not.
(なあ、俺は自信満々で世慣れてるように見えるだろうけど、本当はそうじゃないんだ。)Leonard: We’re shocked.
(そいつは驚きだ。)Howard: Which is why I tend to feel threatened by other guys.
(だから他の男に対して、つい脅威を感じちまうんだよ。)TBBT Season3 Episode10 (The Gorilla Experiment)
I know I come off as …, but the truth is … は、「〜に見えるだろうけど、本当は〜なんだ」と、自分の見え方と本音のギャップを打ち明ける言い方です。強がっていた態度の裏側を自分から明かすことで、話の流れが不満のぶつけ合いから本音のやりとりへと変わっていきます。ハワードはこのあと、その本音に基づいて相手に向き直ります。
Howard: Bernadette, please, I’m asking you to give me another chance.
(バーナデット、頼むよ、もう一度チャンスをくれないか。)TBBT Season3 Episode10 (The Gorilla Experiment)
I’m asking you to give me another chance. は、もう一度機会をくれと正面から頼む言い方です。不満の切り出しから始まったやりとりが、本音の打ち明けを経てこの一言にたどり着くところに、揉め事から仲直りへの流れが見えてきます。
まとめ|揉め事は切り出し方から仲直りまで一続きの流れ
I got a bone to pick with you.、What did I do now?、I know I come off as …, but the truth is …、I’m asking you to give me another chance.。不満を切り出す一言から始まり、本音を明かして機会を求める一言へとつながる流れをたどると、揉め事の始まりと仲直りが地続きであることが分かります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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