「If it turns out I’m right, call me.」に見る、短い売り込みと断られた後のつなぎ方|『ホワイトカラー』S02E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「If it turns out I'm right, call me.」に見る、短い売り込みと断られた後のつなぎ方|『ホワイトカラー』S02E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第11話から、ニールの回想に出てくる、アドラーへの売り込みの場面を取り上げます。持ち時間を区切られたなかで、結論から切り出し、断られても次につながる一言を残す流れが、短いやり取りに凝縮されています。

時間を区切る言い方、役割を問う言い方、そして断られた後に条件つきで連絡を促す言い方を、順に見ていきます。

目次

「You have until ~」で区切られた持ち時間と、結論からの売り込み

回想の中のニールは、モジーと組んでアドラーに近づこうとしていました。ニック・ハルデンという偽名でアドラーに名乗ったあと、夕食の席でアドラーと言葉を交わす機会が訪れます。

Adler: You have until the salad course arrives to tell me what you want. Go.
(サラダが運ばれてくるまでに、望みを言いたまえ。さあ。)
Neal: I want to work for you.
(あなたの下で働きたいんです。)
Adler: In what capacity, other than your enthusiasm for grains and paint?
(穀物と絵画への熱意のほかに、どんな役割でだね?)
Neal: Acquisitions.
(買収です。)
Adler: My team is full.
(チームは埋まっている。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

have until ~ to do は「〜までに…しなければならない、〜までの猶予がある」という意味で、until の後ろに期限を置きます。ここでは期限が時刻ではなく「サラダが運ばれてくるまで」という食事の進み具合になっていて、長話は聞かないという姿勢がはっきり伝わります。最後の Go. は「さあ、始めて」と話し出しを促す一語です。

これに対するニールの I want to work for you. は、前置きを一切付けずに結論だけを述べています。短い持ち時間を与えられた場面では、用件を先に言い切るのが効果的だと読み取れます。

アドラーの In what capacity は「どんな立場で、どんな役割で」という意味です。capacity には「容量」のほかに「資格、立場」の意味があり、仕事の場面では in what capacity で担当や役職を尋ねる言い方になります。other than ~ は「〜以外に」で、穀物や絵画への熱意という点のほかに何ができるのか、と中身を問うています。

ニールが一語で Acquisitions. と答えると、アドラーも My team is full. と短く返します。言葉数の少ない往復に、値踏みする側とされる側の緊張が表れています。

「If it turns out I’m right, call me.」で、断られても次につなぐ

断られたニールは、アドラーが買収しようとしている会社の経営者シンガーの名前を出し、別の人物がその会社を買い取る動きがあると指摘します。そのうえで、アドラーにとっての不利益を並べます。

Neal: He’s gonna back out of your deal, and the media will eat it up. Your company will appear unstable. That could spook investors.
(彼はあなたとの取引から手を引きます。そうなればメディアが飛びつくでしょう。御社は不安定に見える。投資家を怖がらせかねません。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

back out of ~ は「〜から手を引く、〜を取りやめる」で、一度決めかけた約束や取引から降りる場面で使われます。eat it up は、報道や世間が話題に「飛びつく」様子を表す口語です。spook は「怖がらせる、おじけづかせる」という意味で、投資家や市場の反応を語る文脈でも見かける動詞です。相手が困る筋書きを順に示すことで、自分の情報に価値があると印象づけています。

アドラーは話を切り上げ、食事を続けると告げます。それでもニールは引き下がりません。

Neal: Well, look into Singer. If it turns out I’m right, call me.
(では、シンガーのことを調べてみてください。僕の言うとおりだと分かったら、電話を。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

look into ~ は「〜を調べる」です。it turns out (that) ~ は「結果として〜だと分かる」という意味で、If と組み合わせると「〜だと判明したら」という条件になります。確かめる手段を相手に預け、当たっていたときだけ連絡をもらうという頼み方なので、押しつけがましさがありません。

場面が現在に戻り、ピーターにその件は本当だったのかと聞かれたニールは、本当だったと答えて結末をこう話します。

Neal: Adler ditched Singer and brought me in a month later.
(アドラーはシンガーとの話を打ち切って、1か月後に僕を雇ったんだ。)

White Collar Season2 Episode11 (Forging Bonds)

ditch は「見切りをつける」、bring ~ in は「〜を迎え入れる」という口語です。

まとめ|結論から切り出し、条件つきで次につなぐ

have until ~ to do、In what capacity、back out of、If it turns out I’m right を見てきました。短い持ち時間で要点を示し、断られても連絡の条件を残す組み立てが読み取れます。

『ホワイトカラー』の回想の場面には、こうした駆け引きの英語がまだ詰まっています。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事とあわせて読むと、この回の会話の幅が見えてきます。

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