海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第2話から、ピーターにかつて口ひげがあったとダイアナに聞かされたニールが、まったく信じようとしない場面を取り上げます。強く打ち消しながらも話に食いつき、最後には隠していたことを責めるまでの流れに、驚きを表す言い回しがまとまっています。
打ち消し方、見たがり方、隠し事の責め方の順に、場面を追って一つずつ見ていきます。
「There is no way ~」で、信じがたい話を打ち消す
任務で行動を共にしていたダイアナから、ピーターの意外な過去を聞かされたニールは、はじめから嘘だと決めつけます。
Neal: You’re lying to me.
(嘘だろ。)
Diana: I’m not. I swear I’m not.
(違う。誓って違うわ。)
Neal: There is no way Peter had a mustache.
(ピーターに口ひげがあったなんて、あり得ないよ。)
Diana: For a month! It was amazing.
(1か月もよ! 見ものだったわ。)
Neal: I would have broken out of prison to see that.
(それを見るためなら、脱獄してでも行ったのに。)White Collar Season2 Episode2 (Need to Know)
You’re lying to me. は、文字どおりには「嘘をついている」ですが、親しい相手に向けると「まさか、冗談だろう」という驚きの表明になります。ダイアナの I swear は「誓って」と否定を強める言い方で、I’m not を二度重ねて念を押しています。
There is no way (that) ~ は「〜なんてあり得ない」と強く打ち消す定番の形です。後ろの文を過去形の had にすることで、過去の事実そのものを信じられないと言っています。
ダイアナは For a month! と期間を短く足して、さらに念を押します。ニールの返しは would have + 過去分詞の形で、「もしその機会があったなら」という条件を省いた仮定の言い方です。実際にはできなかったことを大げさに持ち出して、見逃した悔しさを表しています。
「Can I see ~? Please?」と「How could you keep this from me?」
その後、ニールはピーター本人に写真を見せてほしいとせがみます。
Neal: Can I see a picture of the ‘Stache? Please?
(その口ひげの写真、見せてくれない? お願い。)
Peter: No, I burned all of them. They’re burned.
(だめだ。全部燃やした。燃やしたんだよ。)White Collar Season2 Episode2 (Need to Know)
‘Stache は mustache を縮めたくだけた呼び方で、the を付けて特定の口ひげを名前のように呼んでいます。質問のあとに Please? だけを付け足すと、一度では引き下がらない粘り強い頼み方になります。
ピーターは burned all of them と言ったあと、They’re burned. と状態の形で言い直しています。同じ内容を二度重ねることで、写真はもう残っていないと話を打ち切ろうとしている様子が分かります。
事件が片付いたあと、ニールは口ひげの件を隠していたとピーターに問いただします。
Neal: Peter, how could you keep this from me?
(ピーター、どうしてこれを僕に隠してたんだい?)
Diana: I’m sorry, boss. He needed to know.
(すみません、ボス。彼には知っておいてもらう必要があったので。)White Collar Season2 Episode2 (Need to Know)
keep A from B は「AをBに隠しておく」という意味です。How could you ~? は理由を尋ねる形をとりながら、「よくも〜できたね」と相手を責める言い方として使われます。ここでは口ひげという小さな秘密に大げさな非難の形を当てているところがおかしみになっています。
ダイアナはピーターを boss と呼んで謝りつつ、He needed to know. と一言で理由を添えています。謝罪と言い分を一文ずつ短く並べた、無駄のない返し方です。
まとめ|打ち消す、せがむ、責める
You’re lying to me.、There is no way ~、Can I see ~? Please?、How could you keep this from me? を見てきました。驚きの強さに応じて打ち消し方や頼み方を変えると、会話の温度がそのまま伝わることが分かります。
次回も『ホワイトカラー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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