海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ホワイトカラー』シーズン2第2話では、政治スキャンダルの捜査でニールが婉曲な言い訳を重ねて事実をぼかす一方、ピーターは前置きなしに要点を言い切っていきます。都合の悪い事実を回りくどく言い換える言葉と、要点を飾らず言い切る言葉の対比が、この回の駆け引きには表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『ホワイトカラー』シーズン2第2話では、不正資金で選挙運動を続けているとみられる州上院議員ジェニングスを、ピーターとニールが追うことになる。ニールはジェニングス陣営のトラブル処理役として売り込みをかけて潜り込み、ダイアナも別の顔で協力する大がかりな仕込みが動き出す。一方でピーターは、行方不明の音楽箱をめぐる独自の調査をニールに伏せたまま進めており、モジーもその隠し事に気づき始めている。『ホワイトカラー』S02E02のあらすじを追うときは、誰が本音を隠して駆け引きを進め、誰が要点をそのまま口にしているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. under the table
裏で、内密に(不正な金のやり取りをする)、という意味です。
Neal: Jennings gets a bunch of regular people to write him smaller checks, then he reimburses them under the table for their contributions.
(ジェニングスは大勢の一般人に小口の小切手を書かせて、その分を裏で本人たちに払い戻しているんです。)
ジェニングスの「代理献金」詐欺の仕組みを、元詐欺師らしい視点でニールがピーターに解説する場面です。複雑な不正の構造を淡々と説明する口調に、犯罪の手口を見抜く観察眼がうかがえます。
2. bark up the wrong tree
見当違いの相手を疑う、的外れなことをする、という意味です。
Neal: Not if he thinks the bureau’s barking up the wrong tree.
(FBIが見当違いの相手を疑っていると思わせれば、話は別ですよ。)
FBIに感づかれたと思わせつつ本命の不正には気づかせない作戦を、ニールがピーターに提案する場面です。条件節で相手の思い込みを操作しようとする言い方に、駆け引きの巧みさがにじみます。
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3. take someone down
(人を)失脚させる、追い落とす、という意味です。
Peter: But I’m gonna make my career taking you down.
(だが、俺はお前を追い落とすことでキャリアを築くつもりだ。)
おとり捜査の一環で、ピーターがジェニングスに直接対峙し、あえて挑発的な物言いで揺さぶりをかける場面です。回りくどい前置きを挟まず言い切る言い方に、はったりでも押し通すピーターの直截さが見て取れます。
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4. call in favors
(たまっている)恩を返してもらう、コネを使う、という意味です。
Peter: Well, he called in some favors, tried to get me fired.
(まあ、あいつはコネを使って、俺をクビにさせようとしたよ。)
挑発を受けたジェニングス側が早速コネを使って報復してきたと、ピーターがニールに状況を伝える場面です。深刻な報復を淡々と報告する簡潔な言い方に、動じないピーターらしさが表れています。
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5. put one’s ear to the door
ドアに耳を当てて盗み聞きする、という意味です。
Neal: I put an ear to the door.
(ドアに耳を当てて聞いてました。)
ジェニングスの陣営に入り込んだニールが、通話の内容を盗み聞きした様子を無線でピーターたちに報告する場面です。手口をありのまま言葉にする短い報告に、潜入捜査に慣れた身のこなしがうかがえます。
6. draw conclusions
(誤った)結論を導く、思い込む、という意味です。
Neal: I may have let you draw certain conclusions that weren’t correct, but never an actual lie.
(君に誤った結論を持たせてしまったかもしれないけど、本当の嘘をついたことは一度もないよ。)
「嘘はついていない」と主張するニールが、事実を歪めて伝えたことは認めつつ言い訳を重ねる場面です。「嘘」という言葉そのものを避けながら責任を軽くしようとする言い回しに、ニールらしい婉曲さがにじみます。
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7. follow the money trail
金の流れを追う、という意味です。
Peter: If we can get $10,000, we can follow the money trail, see if it leads back to Jennings.
(1万ドル用意できれば、金の流れを追って、ジェニングスにたどり着くか確認できる。)
現金を用意して不正資金の流れを追跡しようと、ピーターが次の作戦をチームに説明する場面です。条件と行動をひと続きに言い切る構文に、迷いのない方針の立て方が表れています。
8. go on with one’s life
(悲しみを乗り越えて)自分の人生を歩み続ける、という意味です。
Diana: He’d have wanted me to go on with my life.
(彼も、私に人生を歩み続けてほしいと思っていたはずです。)
潜入捜査中に素顔を見せたダイアナが、ニールの自責の念に自身の経験を重ねて言葉をかける場面です。過去の喪失を経た者だからこそ言える率直な励ましに、ダイアナの人柄が伝わってきます。
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9. back down
屈する、引き下がる、という意味です。
Jennings: But I will not back down.
(だが、私は決して引き下がらない。)
スキャンダル報道への対応として用意された原稿どおり、ジェニングスが強気の姿勢を演説する場面です。短く言い切る決めゼリフに、演説用に磨き上げられた政治家らしい強気さが表れています。
10. pull the trigger
引き金を引く、実行に移す、という意味です。
Barrow: That’s even more reason for me to pull the trigger.
(それなら、なおさら引き金を引く理由になるな。)
潜入中のダイアナに銃を向けたバローが、FBI捜査官だと明かされてもひるまず開き直る場面です。相手の警告を逆手に取って居直る言い方に、追い詰められても崩れない態度がうかがえます。
このエピソードの英語学習ポイント
ニールの言葉づかいを追うと、都合の悪い事実を婉曲に言い換えて切り抜けようとする癖が見えてきます。”I may have let you draw certain conclusions that weren’t correct, but never an actual lie.”と、「嘘」という言葉そのものを避けながら、事実を歪めて伝えたことへの言い訳を重ねます。ジェニングスの不正の仕組みを解説する場面でも、”Politicians were the original con men.”と、皮肉めいた一般論を挟んでから本題に入っており、直接的な言い方を避ける癖が随所ににじんでいます。
一方でピーターの言葉は要点だけを飾らず言い切ります。ジェニングスに直接対峙した場面では”But I’m gonna make my career taking you down.”と前置きなしに宣言し、次の作戦を説明する場面でも”If we can get $10,000, we can follow the money trail, see if it leads back to Jennings.”と、条件と行動をひと続きに述べています。回りくどい言い訳で切り抜けようとするニールと、要点をそのまま言い切るピーターの対比が、この回の駆け引きの温度差を作っています。
この違いは代償の受け方にも表れています。ピーターは”But I’m gonna make my career taking you down.”と直球で挑発した直後、”Well, he called in some favors, tried to get me fired.”と、その場ですぐに報復を受けます。言い切った分だけ、すぐに跳ね返りが来る構図です。一方でニールは、ジェニングスの不正を”Jennings gets a bunch of regular people to write him smaller checks, then he reimburses them under the table for their contributions.”と間接的な説明にとどめることで、自分の立場を危険にさらさずに済ませています。
聞き取りの際は、質問に対してすぐ答えるか、それとも一般論や条件節を挟んでから答えるかに注目してみてください。二人の会話の間合いを比べながら見返すと、誰が本題を先延ばしにしているのかが、言葉の順番からも見えてきます。
キャラクター別|英語の特徴
ニール|言い訳を挟んで直接的な答えを避ける英語
ジェニングスの陣営に潜入するニールは、この回を通じて、直接的な答えを避け、婉曲な言い回しで切り抜ける話し方を見せます。台本では、ニールの発話として”I may have let you draw certain conclusions that weren’t correct, but never an actual lie.”が確認できます。「嘘」だと認めることは頑なに拒みながら、誤解を招いたことだけは渋々認めるという、言葉の選び方に慎重さがにじみます。
不正の仕組みを説明する場面でも、”Politicians were the original con men.”と、皮肉めいた一般論をワンクッション挟んでから核心に入ります。直接的な言い方を避けて回り道をするところが、この回のニールの一貫した話し方として見えてきます。
ピーター|前置きなしに要点を言い切る英語
政治スキャンダルの捜査にあたるピーターは、回りくどい前置きを挟まず、要点をそのまま言い切る話し方を通します。台本では、ピーターの発話として”But I’m gonna make my career taking you down.”が確認できます。挑発の場面でも修飾語を重ねず、結論だけを短く突きつけるところに、はったりでも押し通すピーターらしい直截さが表れています。
次の作戦を説明する場面でも、”If we can get $10,000, we can follow the money trail, see if it leads back to Jennings.”と、条件と行動をひと続きの文で述べています。婉曲な言い回しで切り抜けようとするニールとは対照的に、要点を飾らず言い切るところが、この回のピーターの話し方の軸になっています。
モジー|他愛のない頼み事にも重々しい言葉を当てる英語
現金調達のためにネットワークを頼られたモジーは、口約束のやり取りにも契約交渉さながらの重々しい言葉を当てます。台本では、モジーの発話として”I accept your counteroffer.”が確認できます。全面的な免責を求めた自分に対して、ピーターが返した「貸し一つでいい」という口約束を受け入れる場面で、まるで正式な契約を結ぶかのような堅い言葉を選ぶところに、モジーらしい大仰さがにじみます。
続けて、今度は自分がピーターの靴ひもを要求し、その理由を問われると”Rule number two… No further questions.”と、自分で決めたルールを厳格な口調で言い渡します。日常的なやり取りを法律用語めいた言葉で飾ることで笑いを誘う話し方が、この回のモジーの持ち味として見えてきます。ニールやピーターが本題そのものの言い方を工夫するのに対し、モジーは本題とは無関係な形式のほうに凝るという、少しずれた几帳面さが対照的です。
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