「go on with one’s life」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S02E02で学ぶ英会話

「go on with one's life」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大切な人を失った悲しみを抱えたまま、それでも前を向いて生きていかなければならないと感じた経験はありませんか。

そんな心の動きを表す「go on with one’s life」を、『ホワイトカラー』シーズン2第2話の終盤、それぞれの喪失を分かち合うニールとダイアナの会話から、一緒に見ていきましょう。

目次

「go on with one’s life」の意味とニュアンス

go on with one’s life
意味:自分の人生を歩み続ける、前を向いて生きる

go on with one’s life は、go on with(〜を続ける)という口語表現と one’s life(自分の人生)を組み合わせた言い回しで、悲しみや困難を経験した後も立ち止まらず自分の人生を続けていくという、前向きな決意や励ましのニュアンスを持ちます。

大切な人を失った相手を慰める場面や、辛い出来事の後に自分自身へ言い聞かせる場面でよく使われます。単に頑張るという意味ではなく、悲しみを抱えたままでも歩みを止めないという、時間の経過そのものを受け入れる姿勢が込められた表現です。

より短く汎用的な move on と近い意味を持ちますが、go on with one’s life は人生全体を続けていくという、やや大きなスケール感を伴う言い回しです。

【ここがポイント!】

  • 「go on with one’s life」の核は、止まっていた歩みをまた一歩前に進めるイメージ
  • 悲しみを否定せず、それでも歩みを止めないという前向きな決意を表す表現
  • 大切な人を失った相手を励ます場面で使うと寄り添う響きになる

『ホワイトカラー』S02E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

潜入先のホテルの一室で、ニールとダイアナが作戦の合間にふと個人的な話に踏み込みます。互いに大切な人を亡くした過去を分かち合う中で、ダイアナがニールに語りかける場面です。

Neal: It should have been me on that plane. But it wasn’t.
(あの飛行機に乗るはずだったのは、僕のほうだったんだ。でも、そうはならなかった。)

Diana: I know you blame yourself for what happened to Kate. I blamed myself for Charlie. But Charlie wouldn’t have wanted me to do that. He’d have wanted me to go on with my life. I didn’t know Kate, but I’d guess she’d want the same thing.
(あなたがケイトのことで自分を責めてるのはわかってる。私もチャーリーのことで自分を責めた。でもチャーリーは、私にそうしてほしいなんて思ってなかったはず。彼が望んでいたのは、私が自分の人生を歩み続けることだった。ケイトのことは知らないけど、彼女もきっと同じことを望んでるはずよ。)

Neal: Now, do you have a pencil?
(ところで、鉛筆は持ってる?)

Diana: I do. Why?
(持ってるわ。なんで?)

White Collar Season2 Episode2 (Need to Know)

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シーン解説と心理考察

かつての恋人ケイトが命を落とした飛行機事故について、本来乗るはずだったのは自分だったという長年の自責の念を、ニールが誰にともなく漏らすところからこのやり取りは始まります。

それに対しダイアナは、自分自身がボディガードだったチャーリーの死に感じてきた罪悪感を重ね合わせながら、チャーリーが望んでいたのは自分が人生を歩み続けることだったと静かに語りかけます。同じ喪失を経験した者同士だからこそ生まれる、束の間の共感と信頼が、この短いやり取りに表れています。

重い告白のあとにニールがすぐさま話題を切り替え、鉛筆の有無を尋ねる場面への流れにも、感情に浸りすぎずに次の行動へ移る二人らしい呼吸が感じられます。深い話を交わしながらも、任務の手を止めない切り替えの早さが、二人の関係性に独特の距離感と信頼を添えています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

止まっていた歩みを、また一歩前に踏み出す姿を思い浮かべてみましょう。go on(続ける)と with one’s life(自分の人生とともに)という組み合わせが、立ち止まっていた人生の歩みを再び進める動作そのものを表しています。

このシーンでは、大切な人を失った悲しみを抱えながらも、その人が望んでいたはずの生き方を選ぶという文脈で使われていました。悲しみに立ち止まらず、また歩き出すイメージと結びつけておくと、記憶に残りやすくなります。

例文で覚える「go on with one’s life」

日常の励ましから困難を乗り越える場面まで、go on with one’s lifeを、3つの例文で確認していきましょう。

It’s been a hard year, but I need to go on with my life.
(辛い一年だったけど、自分の人生を続けていかないと。)
辛い経験の後に前を向く場面です。it’s been a hard year と経緯を添えることで、決意に至るまでの重みが伝わります。

The project fell through, but he decided to go on with his life and focus on the next one.
(プロジェクトは頓挫したけど、彼は気持ちを切り替えて次のことに集中することにした。)
仕事の計画が失敗した後に前を向く、より軽い日常の場面です。focus on the next one と添えることで、切り替えの前向きさが伝わります。

A: I still can’t believe he’s gone.
B: I know. But he’d want you to go on with your life.
(A:彼がいなくなったなんて、まだ信じられない。)
(B:わかるよ。でも彼は、あなたに人生を続けていってほしいと思ってるはずだよ。)
喪失を分かち合う会話です。he’d want you to の形で、亡くなった人の意志を推し量りながら励ませます。

あわせて覚えたい関連表現

move on
(気持ちを切り替えて前に進む)
go on with one’s life よりも短く汎用的な表現で、恋愛関係の終わりなど、より日常的な場面でも幅広く使われます。

move forward
(前進する)
go on with one’s life が人生全体を続けていくニュアンスなのに対し、move forward は特定の状況やプロジェクトなど、より限定的な文脈でも使いやすい表現です。

pick up the pieces
(辛い経験の後に気持ちを立て直す)
go on with one’s life が継続に焦点があるのに対し、pick up the pieces は崩れたものを立て直すという再建のニュアンスが強い表現です。

Note|アメリカにおける「前を向くこと」を促す文化

大切な人を失った後、周囲が本人を励ますとき、アメリカでは立ち止まらずに人生を続けていくことを後押しする言葉かけが好まれる傾向があるとされます。深い悲しみをそのまま受け止めつつも、それに飲み込まれず前へ進もうとする姿勢が、強さの表れとして肯定的に語られる文化的背景があるといわれます。

悲嘆のケアの分野でも、亡くなった人が本人にどう生きてほしいと望んでいたかを想像することは、悲しみを乗り越える助けになる考え方の一つとして紹介されることがあります。ダイアナがニールにかけた、チャーリーは私が人生を歩み続けることを望んでいたはずという言葉は、まさにこの発想に重なります。

自分自身の喪失体験を重ね合わせながら相手を励ますという構図も特徴的です。単に元気を出してと伝えるのではなく、自分も同じ痛みを経験したことを示した上で、相手が望むはずの生き方を提示するという、共感を土台にした励まし方がここに表れています。

go on with one’s life という表現の背景には、悲しみを否定せず、それでも前に進むことを選ぶという考え方が息づいています。喪失そのものを乗り越えるというより、喪失を抱えたまま歩き続けるという捉え方のほうが、この表現にはしっくりきます。

まとめ|悲しみを抱えたまま歩き出す

go on with one’s life は、悲しみを否定せず、それでも自分の人生を続けていくという前向きな決意を表す表現です。止まっていた歩みを一歩前に進めるイメージを持っておけば、大切な人を失った相手を励ます場面でも自然に使いこなせます。

辛い経験の後に自分自身を奮い立たせるときも、誰かの喪失に寄り添うときも、この一言があれば気持ちに寄り添った励ましが伝わります。

互いの喪失を静かに分かち合ったニールとダイアナのやり取りには、悲しみを抱えながらも前を向こうとする、二人の共通点が浮かび上がっていました。言葉少なな励ましが、かえって深く響く場面と言えます。

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