「Anywhere in the world?」に見る、夢の行き先を尋ね、答えから本性を見抜いたとからかう言い方|『ホワイトカラー』S02E12で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Anywhere in the world?」に見る、夢の行き先を尋ね、答えから本性を見抜いたとからかう言い方|『ホワイトカラー』S02E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第12話の冒頭、依頼人と顔を合わせる直前のニールとピーターの軽口を取り上げます。ニールの逃亡歴を種にした言い直しから、「どこへでも行けるなら?」という夢の問いへと話が転がっていきます。

言葉を一語だけ差し替える訂正、過去を笑いに変える返し、答えから本性を見抜いたとからかう一言まで、会話の順に追いかけます。

目次

go を fled に言い直す訂正と、逃亡歴を笑いに変える返し

話の流れで、ニールは「フランスに誘ったのに」とピーターに言います。ピーターはその一語を聞き逃しません。

Neal: I tried to get you to go to France.
(君をフランスに連れていこうとしたのにね。)
Peter: No, you fled to France.
(いや、君はフランスに逃げたんだ。)
Neal: Nitpicking.
(細かいなあ。)

White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)

get + 人 + to do は「人に〜させようとする、〜するよう働きかける」という形です。ニールは自分の過去を、ピーターを旅に誘った話のように言い換えています。

ピーターの返しは、文の骨組みはそのままに、動詞だけを fled(flee の過去形)に置き換えたものです。flee は追っ手や危険から「逃げる」ときの動詞で、go(行く)とは事情がまるで違います。一語の差し替えで、旅行ではなく逃亡だったと訂正しているわけです。

これを受けたニールの Nitpicking. は、nitpick(重箱の隅をつつく)の -ing 形を一語だけで返したもので、「細かいことを言うね」と訂正を軽く流す一言になっています。

ピーターはさらに、逃亡中のニールの足取りを振り返ります。

Peter: You had quite a run there for a while… The Riviera, Copenhagen.
(一時はずいぶん派手にやってたな……リビエラ、コペンハーゲン。)
Neal: I should’ve sent postcards.
(絵はがきでも送ればよかったね。)
Peter: No, I had Interpol warrants… Just as good.
(いや、インターポールの令状を出してたからな……あれで十分だ。)

White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)

have quite a run は「かなりの快進撃を続ける、好調な時期を過ごす」という意味で、there for a while が「一時期は」と期間を添えています。ニールの should’ve + 過去分詞 は「〜すればよかった」という後悔の形ですが、ここでは冗談としての後悔です。ピーターは令状を絵はがきに見立て、Just as good.(それと同じくらい良い)と返しています。このあとピーターは、その文面まで冗談にして付け加えています。

Where would you go… Anywhere in the world? と、答えを種にしたからかい

振り返りの軽口のあと、今度はニールが問いを投げます。

Neal: Where would you go… Anywhere in the world?
(どこに行きたい?……世界中どこでもいいとしたら。)
Peter: Sweden. I like vikings… A sword in my hand, a good ship under my feet.
(スウェーデンだ。ヴァイキングが好きでな……手には剣、足元には頼もしい船。)
Neal: Pillage and plunder… I knew that under that lawman exterior beats the heart of a thief.
(略奪に強奪か……その法の番人の顔の下には、泥棒の心臓が脈打ってると思ってたよ。)
Peter: Well, maybe I just like hats with horns.
(まあ、角のついた帽子が好きなだけかもしれないけどな。)

White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)

Where would you go? の would は、「もし行けるとしたら」という仮定を含む助動詞です。if 節を言わなくても、would だけで現実とは別の話をしていることが伝わります。そこへ Anywhere in the world? を後から付け足し、「世界中どこでも」と条件を広げて答えやすくしています。

ピーターの答えを聞いたニールは、Pillage and plunder(略奪と強奪)とヴァイキングの連想を口にしてから、I knew that ~ と続けます。「〜だと思っていた、やっぱりね」と、前から見抜いていたかのように言う組み立てです。

後半の under that lawman exterior beats the heart of a thief は、場所を表す under ~ を文頭に出し、主語 the heart of a thief と動詞 beats の順序を入れ替えた倒置の文です。exterior は「外見、外側」を指し、捜査官という表の顔の下に泥棒の心が隠れている、という構図がくっきり浮かびます。

からかわれたピーターは、maybe I just like ~ で返します。「ただ〜が好きなだけかも」と理由を小さくずらし、泥棒の心という指摘を正面から否定せずに受け流している場面です。

まとめ|一語の訂正と、夢の問いから始まるからかい

go を fled に差し替える訂正、Nitpicking. の受け流し、would で夢を尋ねる問い、I knew that ~ のからかいを見てきました。短い軽口にも、相手の言葉を拾って返す工夫が詰まっています。

二人の気安いやり取りを、これからも英語とともに味わっていきましょう。

この回の事件そのものの英語は、エピソードまとめやフレーズ記事で扱っています。

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