「That’s funny」と「funnily enough」はどう違う?「おかしい」と「妙だ」をつかむ funny の英語|『フレンズ』S01E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「That's funny」と「funnily enough」はどう違う?「おかしい」と「妙だ」をつかむ funny の英語|『フレンズ』S01E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第14話では、ロスが中華料理店でクリスティンとデートをします。本人の言葉によれば、9年ぶりのデートです。その席の会話には、funny という一語が形を変えて何度も出てきます。

funny には「笑える」と「妙だ」の二つの顔があり、どちらの意味かは文脈で決まります。デートの席から見えてくる funny の使い分けを、場面の順に見ていきます。

目次

「That’s funny.」は「面白い」?それとも「妙だね」?

デートの席で、ロスはクリスティンに、犬の時差ぼけについての自説を話します。

Ross: I’m just saying if dogs do experience jet lag then because of the whole “Seven dog years to one human year” thing that when a dog flies from New York to Los Angeles he doesn’t just lose three hours he loses, like, a week and a half.
(つまりさ、犬にも時差ぼけがあるなら、「犬の7年は人間の1年」ってやつがあるから、犬がニューヨークからロサンゼルスへ飛んだら、3時間どころか1週間半くらい失うってことなんだよ。)
Kristin: That’s funny.
(おかしいわね。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

funny の基本の意味は「笑える・面白い」です。一方で「妙だ・変だ・不思議だ」という意味もあり、That’s funny. はそのどちらにもなります。和訳に「おかしいわね」を当てたのは、日本語の「おかしい」も「笑える」と「変だ」の両方を表せるためです。

クリスティンのこの一言のあと、会話は店に入ってきた二人の話題に移ります。そのため、彼女がどちらの意味で言ったのかは作中では示されません。犬の話を面白がったとも、変わった理屈だと受け止めたとも読める返しです。

「妙だ」の意味は、日常では That’s funny. I thought I locked the door.(おかしいな、鍵をかけたと思ったのに)のように、腑に落ちないことに気づいたときによく現れます。どちらの意味か確かめたいときは、Funny ha-ha or funny strange?(笑えるほう?それとも変なほう?)と聞き返す言い方もあります。

「Now that is funny.」と、紹介でなぞる言い回し

同じ店には、ロスの元妻キャロルとパートナーのスーザンも来ていました。ロスがクリスティンに仕事を尋ね、彼女が話しているあいだに、スーザンは仕事のために店を出ます。クリスティンは自分の話を「それが専攻ですらなかったのが、おかしなところで」という内容で締めくくり、ロスはこう返します。

Ross: Now that is funny.
(それは面白いね。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

クリスティンの言う funny は「妙な・皮肉な」の意味ですが、ロスの返しは「面白い」の意味で受けています。Now は「今」ではなく、相手の話に反応するときの前置きです。that を強く言うことで「それは確かに面白い」と相手の話を持ち上げる形になります。

このあとロスはクリスティンに断りを入れ、ひとりになったキャロルを同じテーブルに招きます。ロスはまず、A, this is B. の形で二人の名前を伝えます。人を引き合わせるときは、名前のあとに仕事などを一言添えると会話のきっかけになりやすく、ロスもそれぞれをこう紹介します。

Ross: Um, Carol teaches sixth grade. And, uh, Kristen… Kristen does something that, funnily enough wasn’t even her major.
(えーと、キャロルは6年生の先生なんだ。それで、えー、クリスティンは……クリスティンがしてる仕事は、おかしなことに専攻ですらなかったんだ。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

funnily enough は「おかしなことに・不思議なことに」と、意外な事実の前に添える副詞句です。ロスはクリスティンの仕事の中身を言わず、少し前に彼女が話した内容をそのままなぞっています。キャロルの紹介には teaches sixth grade と具体的な仕事を挙げているので、二人の紹介の詳しさにははっきりと差があります。

「They won’t all be like this.」となぐさめて、冗談を引っ込める

しばらくすると、クリスティンは席に戻らなくなります。ロスが「9年ぶりのデートをしくじったのかも」と言うと、キャロルはこう声をかけます。

Carol: Oh, smile. They won’t all be like this. Some women might even stay through dinner. I’m sorry. That’s not funny.
(ほら、笑って。みんながこうってわけじゃないわ。中には食事が終わるまでいてくれる人だっているかもしれないし。ごめん、今のは笑えないわね。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

They won’t all be like this. は、all と否定が組み合わさった部分否定で、「全員がこうなるわけではない」という意味です。相手の不安をやわらげるときに使える形です。続く might even ~ は「〜ということさえあるかもしれない」で、食事の途中で相手がいなくなった状況を逆手に取った冗談になっています。

キャロルはすぐに I’m sorry. That’s not funny. と付け加えます。ここでの not funny は「笑えない・冗談にならない」で、自分の冗談を引っ込める言い方です。同じ形は、相手のからかいに対して「笑いごとじゃない」と抗議するときにも使えます。funny を否定にすると、「妙だ」ではなく「笑える」の側の意味で働きます。強めたいときは That’s not even funny.(笑いごとにもならない)のように even を加える言い方もあります。

まとめ|funny の意味は文脈で決まる

That’s funny. は「面白い」とも「妙だ」とも取れ、funnily enough は意外な事実の前置き、That’s not funny. は冗談を引っ込める一言として働きます。同じ一語でも、前後の流れを見ると意味が分かります。

ロスのぎこちないデートを観ながら、funny が出てくるたびにどちらの意味かを考えてみるのも楽しみ方のひとつです。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の英語を場面ごとに取り上げています。

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