「上の空なのは自分のせい?」とデート相手に聞かれたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E07で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「上の空なのは自分のせい?」とデート相手に聞かれたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第7話では、レイチェルがモニカの紹介でマイケルという男性とデートをします。ところが、その直前にロスと恋人のジュリーが一緒に猫を飼うと聞いたばかりで、席での受け答えがどこかちぐはぐです。

相手の話に集中できていないと気づかれたとき、どう謝り、どう事情を説明して、どう話を戻せばよいのでしょうか。レストランでの二人のやりとりから、その場をとりなす英語を順に見ていきます。

目次

「If I seem a little nervous, I am」緊張を打ち明ける一言と聞き返し

レストランの席で、マイケルはまず自分の緊張を正直に伝えます。それに対するレイチェルの返事が、この場面の流れを決めています。

Michael: I don’t know if Monica told you but this is the first date I’ve gone on since my divorce. So, if I seem a little nervous. I am.
(モニカから聞いてるか分からないけど、離婚してから最初のデートなんだ。だから、ちょっと緊張してるように見えたら、実際そうなんだ。)
Rachel: How long do cats live?
(猫ってどのくらい生きるの?)
Michael: I’m sorry?
(え、何て?)
Rachel: Cats. How long do they live?
(猫よ。どのくらい生きるの?)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

I don’t know if ~ told you but ~ は、「〜から聞いているか分からないけど」と、相手が知っているかもしれない前提を断ってから本題に入る前置きです。続く If I seem a little nervous, I am. は、「緊張して見えたら、それは本当に緊張しているから」と、先回りして自分の状態を明かす言い方になっています。seem は「〜のように見える」で、後半の I am は I am nervous の繰り返しを省いた形です。

ところが、レイチェルの返事は猫の寿命の質問です。マイケルの I’m sorry? は謝罪ではなく、語尾を上げて「今、何て?」と聞き返す使い方です。レイチェルは Cats. と話題の語を先に出してから質問を言い直しています。相手の話をきちんと受け止めていないことが、この短い往復だけで伝わってきます。マイケルはこのあと、15、16年くらいと答えています。

「It’s not you」相手のせいではないと伝えて事情を話す

しばらくして、マイケルは、上の空なのは自分の見た目のせいなのかと尋ねます。

Michael: Monica told you I was cuter than this, didn’t she?
(モニカは、僕がもっといい男だって言ってたんだろうね?)
Rachel: Oh, no, Michael. It’s not you. I’m sorry. It’s this thing. It’s probably not as bad as it sounds but this friend of mine is getting a cat with his girlfriend.
(ああ、違うの、マイケル。あなたのせいじゃないの。ごめんね。ちょっとあることがあって。聞くほどひどい話じゃないと思うんだけど、友達がね、彼女と一緒に猫を飼うことになったの。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

文末の didn’t she? は付加疑問で、「〜だったんでしょう?」と相手の反応を探る形です。これに対するレイチェルの It’s not you. は、「あなたのせいではない」と相手を責めていないことをまず伝える一言です。そこに I’m sorry. を重ね、It’s this thing. で「ちょっとしたことがあって」と原因が別にあることを示しています。

It’s probably not as bad as it sounds but ~ は、「聞くほどひどい話じゃないと思うけど」と、これから話す内容の重さを先に和らげる前置きです。ただ、肝心の中身が「友達が彼女と猫を飼う」という話なので、前置きとのずれがおかしみを生んでいます。

Michael: Oh. That does sound…
(ああ。それは確かに……)
Rachel: I mean, he just started going out with her.
(だって、付き合い始めたばかりなのよ。)
Michael: Is this guy an old boyfriend?
(その人って、昔の恋人?)
Rachel: Yeah, he wishes.
(まさか、向こうがそうなりたいだけよ。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

マイケルの That does sound… は、does で強めて「それは確かに」と同調しかけたところで言葉が途切れています。続く Is this guy an old boyfriend? の this guy は、会話に出てきた人を指して「その人」と言う使い方です。レイチェルの Yeah, he wishes. は、Yeah と言いながら実際は「違う」と否定する、冗談めかした言い方です。he wishes は「そうだったらいいのにと向こうが思っているだけ」という意味になります。

「Look at me」と「Let’s talk about you」で話を相手に戻す

友達の話を続けたあと、レイチェルは謝って、こう言って話の向きを変えようとします。

Rachel: Oh, I’m sorry. Look at me. Okay, Michael, let’s talk about you. So… You ever get a pet with a girlfriend?
(あ、ごめんなさい。私ったら。よし、マイケル、あなたの話をしましょ。それで……彼女と一緒にペットを飼ったことはある?)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

Look at me. は文字どおりの「私を見て」ではなく、「私ったら、何をしているんだろう」と自分のふるまいに気づいたときの一言として使われています。そのあとの Let’s talk about you. は、話題を相手のことに戻す、分かりやすい切り替えの言い方です。名前を呼んでから言うことで、相手に向き直る響きが出ます。

ところが、続く質問は「彼女とペットを飼ったことはある?」です。話を相手に戻すと言いながら、結局は猫の件から離れられていないところが、この場面の笑いどころです。You ever ~? は Have you ever ~? の Have を省いたくだけた聞き方で、親しい会話で耳にすることの多い形です。

謝る、原因を説明する、話題を相手に向ける、という順番そのものは、デートに限らず、会話の途中で上の空になってしまったときに役立つ流れと言えます。

まとめ|上の空だと気づかれたときの英語

It’s not you. で相手のせいではないと伝え、It’s probably not as bad as it sounds で事情を和らげ、Let’s talk about you. で話を相手に戻す流れを見てきました。聞き返しの I’m sorry? と合わせると、会話の立て直し方が見えてきます。

かみ合わない二人の会話を思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、レイチェルとロスをめぐる場面の英語を取り上げています。

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