海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第13話から、身近な人や犯人の次の出方を読んで語る台詞を取り上げます。新しい隣人づきあい、妻の反応、逃げた犯人の行方と、この回のピーターとニールは、相手の性格や状況を手がかりに先を見通す言い方を何度も口にしています。
will や be gonna を使った先読みの組み立てと、予測に根拠を添える並べ方を、場面の順に見ていきます。
「She’ll know ~」で、相手の反応を先回りして読む
最初は、隣人のベンとレベッカとの夕食を前にしたピーターの一言です。新しい隣人づきあいに乗り気でない理由を、エリザベスにこう語ります。
Peter: I don’t know about new neighbors. You know, it starts with dinner, then the next thing you know, one of them still has my belt sander.
(新しい隣人ってのはどうもな。最初は夕食でも、気づけば誰かが俺のベルトサンダーを持ったままになってる。)White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)
the next thing you know は「気づいたときには」という意味で、始まりは小さなことでも、あっという間に思いがけない結果に行き着く流れを語るときの定番です。it starts with ~ と組み合わせると、「最初は〜、そして気づけば〜」という成り行きの予想が一文で描けます。
のちに、ベンが自宅に来ていたと知ったピーターは、ニールを前に、家に見張りの車をつける案を、エリザベスが一日中窓の外をのぞいて車に気づいてしまうだろうと退けます。気持ちは伝わるはずだと取りなされると、こう答えます。
Peter: She’ll know I’m worried about her. If she knows I’m distracted, then she’ll worry about me. It’s the last thing she needs.
(俺が心配してると、彼女は気づく。俺が気もそぞろだと知れば、今度は俺の心配をする。それは彼女に一番要らないことだ。)White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)
will で相手の反応を一つ予測し、If ~, then … で次の反応へつなげています。予測を連ねることで、妻の性格をよく知る夫の読みが伝わってきます。the last thing someone needs は「〜に一番必要ないもの」で、避けたい事態をはっきり示す言い回しです。
「They’re not going anywhere.」で、根拠を添えて言い切る
ホテルでベンと相棒に大金を持って逃げられたあと、犯人たちの段取りの周到さを並べるニールに、ピーターが皮肉を向けます。
Peter: What, you gonna start a fan club?
(何だ、ファンクラブでも作る気か?)
Neal: No, I’m just saying they didn’t leave anything to chance.
(違うよ、何ひとつ運任せにしなかったって言ってるだけさ。)White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)
I’m just saying ~ は「〜と言っているだけ」と、他意はないことを示す前置きです。すでに遠くへ逃げたという見方が出ると、ニールは別の読みを示します。
Neal: I don’t think so. Ben bought a house. He’s putting down roots. They’re not going anywhere.
(そうは思わないね。ベンは家を買った。根を下ろしてるんだ。彼らはどこにも行かないよ。)White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)
not going anywhere は「どこにも行かない」、つまり「この場所を離れない」という見通しです。家を買ったという事実、根を下ろしているという解釈、どこにも行かないという結論の順に並べることで、短い文でも読みに説得力が出ています。
これを受けて、ベンのこれからの暮らしぶりをピーターが予想してみせます。
Peter: He’s gonna pay his mortgage… Sit on his cash, put up ugly curtains, play his music too loud, and borrow my tools.
(住宅ローンを払って……金には手をつけずに、趣味の悪いカーテンを掛けて、音楽をうるさく流して、俺の道具を借りに来る。)White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)
be gonna で予測を始め、後半は主語と gonna を省いた動詞を畳みかけています。sit on は「手元に置いたまま動かさない」という意味です。最後に自分の道具の話を落とすあたりに、隣人としての本音がのぞきます。
まとめ|先読みは根拠と予測の組み合わせ
the next thing you know で成り行きを、will と If ~, then で相手の反応を、not going anywhere と be gonna で犯人の出方を読む台詞を見てきました。根拠を添えた予測は、短くても説得力を持ちます。
次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語の組み立てを一緒にたどっていきましょう。
この回のほかのコラムでは、騒動の発端となる場面も扱っています。


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