「I know it sounds crazy.」に見る、突飛に聞こえる話を前置きしてから打ち明ける言い方|『ホワイトカラー』S03E13で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I know it sounds crazy.」に見る、突飛に聞こえる話を前置きしてから打ち明ける言い方|『ホワイトカラー』S03E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン3 第13話から、新しい隣人をめぐる騒動の発端として、エリザベスが無線受信機で耳にした会話をピーターやモジーに打ち明ける場面を取り上げます。自分でも突飛に聞こえると分かっている話を、どう切り出し、疑われたときにどう言い切るのか。その組み立てが短い台詞にまとまっています。

前置きの型から、自分の耳を根拠にした一言まで、場面を追いながら見ていきます。

目次

「I know it sounds ~」で、先に予防線を張ってから本題に入る

受信機から聞こえてきた会話について、エリザベスはピーターに次のように知らせます。

Elizabeth: I know this sounds ridiculous, but I — I think there’s gonna be a robbery today.
(ばかげて聞こえるのは分かってるけど、私……今日、強盗が起きると思うの。)
Peter: A robbery? Why?
(強盗? どうしてだ?)
Elizabeth: Well, when you left this morning, you forgot to turn off the scanner. And I overheard a conversation with two guys, and I could swear they were planning a crime.
(ほら、今朝あなたが出かけるとき、受信機を切り忘れたでしょ。それで男の人2人の会話が聞こえてきて、犯罪の相談をしてたとしか思えないの。)

White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)

sound + 形容詞 は「〜に聞こえる」で、this はこれからする話を指します。I know を頭に置き、相手が抱きそうな反応を先に認めてから but で本題に入る組み立てです。

I could swear (that) ~ は、「誓えと言われれば誓えるほど」という could の仮定の含みから、「間違いなく〜だった」と強い確信を伝える決まった表現です。確信は強くても、裏付けはない言い方です。

予告の時刻を過ぎても何も起きなかったあと、エリザベスが話を持ちかけた相手はモジーでした。

Elizabeth: Thanks for coming, Moz. I know it sounds crazy.
(来てくれてありがとう、モジー。どうかしてるように聞こえるのは分かってる。)
Mozzie: Oh, our survival hinges on assuming total destruction is a hairsbreadth away. Never ignore your instincts.
(ああ、我々の生存は、破滅が紙一重のところにあると想定することにかかっている。直感を無視してはいけない。)

White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)

ridiculous が crazy に変わっただけで、骨組みは同じです。前置きを受けたモジーは「直感を無視するな」と返しています。

「I know what I heard.」で、疑われても自分の耳を根拠に言い切る

前置きと対になるのが、疑われたときの言い切りです。予告の場所に来てみても何も起きず、何のことかと問い返されたエリザベスは、こう言い返します。

Elizabeth: I know what I heard. And whoever said it lives close to us.
(聞いたものは聞いたの。それに、あれを言った人はうちの近くに住んでる。)

White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)

what I heard の what は「〜したもの」を表す関係代名詞で、全体で「自分が聞いたことは自分で分かっている」という意味です。証拠を並べる代わりに自分の知覚そのものを根拠にするため、短くても引かない響きが生まれます。whoever said it は「それを言ったのが誰であれ」で、相手は分からなくても近所の人だという点だけは譲っていません。

同じ一文は、モジーとの場面でもう一度出てきます。ふだんは物事の明るい面を見るほうだと話すエリザベスに、モジーが世界観の違いを口にした直後です。

Mozzie: Oh, a slightly different world view.
(ほう、少々異なる世界観だ。)
Elizabeth: I know what I heard.
(聞いたものは聞いたの。)
Mozzie: I would normally let aspiring criminals do their thing, but for you, I’ll make an exception.
(普段なら犯罪者志望の連中には好きにさせておくが、君のためなら例外にしよう。)

White Collar Season3 Episode13 (Neighborhood Watch)

I would normally ~, but for you, I’ll ~ は、「普段なら〜するところだが、あなたのためなら」と特別扱いを示す返しです。make an exception は「例外を作る」で、頼まれ事を引き受けるときの一言として日常でもよく使われます。

まとめ|前置きで受け止め、言い切りで引かない

I know it sounds crazy で相手の反応を先に認め、I could swear で確信を伝え、I know what I heard. で引かない。信じてもらいにくい話を切り出す手順が、エリザベスの台詞に通っています。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語の組み立てを一緒に見ていきましょう。

この騒動の続きは、同じ回の別のコラムでも扱っています。

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