協力はしても歓迎はしない、本音をにじませる受け答えの英語|『メンタリスト』S03E13で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 協力はしても歓迎はしない、本音をにじませる受け答えの英語|『メンタリスト』S03E13で学ぶ英会話

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『メンタリスト』シーズン3第13話の冒頭には、「sir」と呼ぶ相手への丁寧な受け答えがあります。事件の現場に着くと、地元警察の署長が名乗る場面があります。その後のやり取りには、理解は示しつつも好意とは切り分ける台詞が出てくる点も見どころです。

丁寧に引き受ける言い方と、立場を理解したうえで好意とは切り分ける言い方を、台詞とあわせて順に見ていきます。

目次

「Absolutely.」と「It’s my pleasure.」丁寧に引き受ける受け答え

冒頭では、「sir」と呼ぶ相手に向けた受け答えが二つ続きます。

— Absolutely. Sir, I’ll let you know as soon as I know anything.
(もちろんです。何か分かり次第、すぐにお知らせします。)
— Not at all. It’s my pleasure.
(とんでもない。喜んで。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)

Absolutely. は、「もちろんです」と頼みを強く引き受ける返事です。Sir は相手を丁寧に呼ぶ敬称で、ここでは2文目の頭に置かれています。

I’ll let you know as soon as I know anything. は、「何か分かったら、すぐ知らせる」という約束の形です。let ~ know は「〜に知らせる」、as soon as ~ は「〜したらすぐ」を表します。anything は、否定文ではなく肯定文の中で「何か」と幅を持たせる使い方で、どんな小さな情報でも、という含みが出ます。

Not at all. は、感謝や恐縮の言葉に返すときの「とんでもない」にあたります。続く It’s my pleasure. は、「喜んでやったことだ」と返す定型の受け答えです。直前の相手の言葉は台詞に出てきませんが、この二つはどちらも、相手を立てる丁寧な返し方として並んでいます。

Absolutely. は一語で承諾を示し、It’s my pleasure. は「負担ではない」と受け止める側の姿勢を添えます。短い語句でも、承諾の強さと相手への配慮が両方伝わる組み合わせです。ここまでは、相手を立てて引き受ける、礼儀正しい言い方でそろった受け答えです。

「I get it.」と「I didn’t say I liked it.」理解と好意を切り分ける

事件の現場では、地元警察の署長が名乗る場面があります。

— Agent Lisbon? Chief Arnold Nail, Crane Creek P.D.
(リズボン捜査官? クレーン・クリーク署のアーノルド・ネイル署長です。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)

Chief Arnold Nail, Crane Creek P.D. は、肩書き、名前、所属を並べた名乗り方です。P.D. は police department の略で、地元の警察署を指します。

名乗りのあと、事件の状況が報告されます。同じ会話の少しあとで、立場をめぐるやり取りが出てきます。

— Got it. And just so you know, I get it. CBI’s in charge. We’re here to assist.
(了解です。念のため言っておくと、事情は分かっています。主導はCBIで、こちらは手を貸す側です。)
— Thanks, chief. We don’t always get a welcome.
(ありがとう、署長。いつも歓迎されるわけではないので。)
— Well, I said I get it. I didn’t say I liked it.
(ええ、分かったとは言いました。気に入ったとは言っていませんよ。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)

just so you know は、「念のため伝えておくと」と前置きする形です。I get it. は、「事情は理解している」という意味で、CBI’s in charge は、CBI(カリフォルニア州捜査局)が主導する立場にあるということを指します。assist は「手を貸す」「補助する」という意味で、主導する側ではなく支える側にいると位置づけています。Got it. は「了解」にあたる短い相づちで、そのあとに And just so you know, と補足を足す流れになっています。

二つ目の台詞では、chief と呼びかけているので、この礼は署長に向けた言葉です。We don’t always get a welcome. は、not always の形で「いつも〜とは限らない」という部分否定になっています。歓迎されることもあるが、そうでないこともある、と軽く言う表現として読めます。get a welcome は「歓迎を受ける」にあたり、迎え入れられる場面を指す言い回しです。

最後の I said I get it. I didn’t say I liked it. は、同じ say を肯定と否定で並べています。「理解した」と言ったことは認めたうえで、「気に入った」とは言っていないと、範囲を区切る組み立てです。理解することと好意を持つことは別だと念を押す働きがあり、協力する姿勢を示す言葉と、好意とは別だと区切る言葉が、同じ会話の中に並んでいます。

冒頭の受け答えと見比べると、同じ「分かりました」という内容でも、Absolutely. のように承諾だけを伝える形と、I get it. のように理解を示したうえで別の言葉を添える形があると分かります。前者は引き受ける言葉を重ね、後者は、理解した事実と気に入るかどうかを別の文に分けています。

まとめ|丁寧な受け答えと、理解と好意の切り分け

Absolutely. や It’s my pleasure. のように丁寧に引き受ける言い方と、I get it. I didn’t say I liked it. のように理解と好意を切り分ける言い方を見てきました。受け答えの幅が見えてきます。

次回も『メンタリスト』の台詞と一緒に、場面ごとの英語表現を見ていきましょう。

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