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『メンタリスト』シーズン3第13話では、序盤に出てくるジェーンのスピード違反の切符が、その後も何度か話題に上がります。払う、払わない、払うけれど納得はしていない、という態度の違いが、台詞の言葉選びに表れています。
タイトルの「pay」と「pay under protest」の違いを軸に、「払わない」と言い切る言い方も加えて、三つの態度を言い分ける英語を、台詞とあわせて順に見ていきます。
「I thought I made my feelings very, uh, clear on that particular subject.」支払いを促されて返す一言
ジェーンは、切符を市役所で払うよう告げられます。その返事と、続くやり取りが次の場面です。
Jane: I thought I made my feelings very, uh, clear on that particular subject–
(その件については、気持ちははっきり伝えたつもりだったんですがね。)
— Which is why I told Chief Nail if you don’t pay it by noon tomorrow, he’s free to get a bench warrant for your arrest.
(だから署長には、明日の正午までに払わなければ、逮捕のための令状を取ってかまわないと伝えてあります。)
— We’re citizens, too. We’re not above the law.
(私たちも市民です。法の上に立っているわけではありません。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)
ジェーンの I thought I made my feelings very clear ~ は、「〜のつもりだったが」と、すでに伝えたはずだと念を押す表現です。on that particular subject は「その件について」と話題を絞る言い回しで、ここでは切符の支払いの件を指しています。
続く台詞の by noon tomorrow は、「明日の正午までに」という期限の示し方で、by は「その時点までに」を表します。he’s free to ~ は、直訳すると「彼は自由に〜できる」で、ここでは「〜してかまわない」と権限を認める意味で使われています。bench warrant は、作中では、払わなかった場合の措置として挙げられる令状の呼び名です。実際に取られたかどうかは、この台詞からは分かりません。
We’re not above the law. の above the law は、「法の適用を受けない立場にある」という意味合いの言い回しです。citizens, too の too が、自分たちも市民の一人だと並べる働きをしています。ここまでの台詞では、期限を切って払うよう迫る表現が中心になっています。切符を払うという行為そのものより、払わなかった場合に何が起きるかを先に示す組み立てです。
「I would like to pay this ticket… but under protest.」払うが納得はしていないと添える
市役所では、切符の窓口を尋ねるやり取りと、別の係を示す言葉のあとに、ジェーンの次の台詞が出てきます。
Jane: Well, I would like to pay this ticket… but under protest. Nobody pays any other way.
(えーと、この切符は払いたいんですが……抗議のうえで、ですよ。ほかの払い方なんてありませんから。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)
I would like to ~ は、「〜したいのですが」と丁寧に申し出る形になっています。pay this ticket だけなら、ただ切符を払うという意味になります。そこに under protest が加わると、「異議を唱えたうえで」という意味合いが加わります。払うことは払うが、納得はしていないと添える表現です。
続く Nobody pays any other way. は、「ほかの払い方をする人はいない」という言い切りです。any other way は「それ以外の方法」を指します。ジェーンの台詞としては、半ば冗談めいた断言にも読めますが、本気かどうかはこの台詞だけでは分かりません。
この台詞が窓口で出てくる点も見ておくと、pay ~ under protest が、支払いの申し出と一緒に使われる形だと分かります。つまり、払う意思と異議を一つの文の中に並べる使い方です。ここで実際に支払いが済んだかどうかは、作中のこの場面では描かれていません。
「my speeding ticket that I refuse to pay」払わないと言い切る
エピソードの終わり近くにも、切符の話が出てきます。
Jane: This–this is my speeding ticket that I refuse to pay.
(これは、僕が払うのを拒んでいるスピード違反の切符です。)
The Mentalist Season3 Episode13 (Red Alert)
speeding ticket は、スピード違反の切符を指します。refuse to ~ は、「〜することを拒む」という意味で、that I refuse to pay は、直前の ticket を後ろから説明しています。「払うことを拒んでいる切符」という意味で、関係代名詞の that が、どんな切符なのかを説明する働きをしています。冒頭の This–this is は言い直しの形になっています。
三つの言い方を並べると、違いが見えてきます。pay it は、期限を告げる台詞に出てくる、ただ支払うという言い方です。pay ~ under protest は、払うが異議は残す形です。refuse to pay は、払うこと自体を拒む表現になります。同じ切符をめぐる三つの態度が、動詞に添える語句の違いで言い分けられています。
まとめ|切符の支払いをめぐる三つの言い分け
pay it で期限を示し、pay this ticket under protest で異議を添え、refuse to pay で拒否を伝える。同じ切符をめぐる三つの言い方を、台詞の順に見てきました。動詞に添える語句が変わるだけで、態度の違いがはっきり言い分けられます。
次回も『メンタリスト』の台詞と一緒に、場面ごとの英語表現を見ていきましょう。
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