海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第20話には、ラジオ番組の司会者に会いに行った先で、取り次ぎを頼み、番組中だからと断られ、しばらく待つように告げられる場面があります。
断られる側と断る側の英語を、取り次ぎの頼み方から「We’re live here.」まで、五つのやりとりに分けて順に見ていきます。最後に、断られたときの返し方の例もいくつか挙げておきます。
「He’s on the air.」名指しで取り次ぎを頼み、番組中だと断られる
ラジオ局を訪れた場面では、まず「Hi.」に続けて、番組の司会者バディ・ヘニングスに話があると告げます。返ってくるのは、番組に出たいなら用紙に記入して、couples-intake へ持っていくように、という案内です。
— Hi. We need to speak with Buddy Hennings.
(どうも。バディ・ヘニングスさんとお話ししたいんです。)
— If you want to be on the show, you have to fill out this form and take it to couples-intake.
(番組に出たいのでしたら、この用紙に記入して、カップル受付に持っていってください。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
We need to speak with ~ の need to は、want to よりも用件の切実さが伝わりやすい形です。speak with は talk to に近い意味で、人と話をする、という意味になります。返ってきた案内の fill out は、用紙などに必要事項を書き込むことです。If you want to ~, you have to … は、「〜したいなら…しなければならない」という条件と手順をつなぐ型になっています。
用件に対して返ってきたのは、司会者に取り次ぐ返事ではなく、出演希望者向けの手順の案内でした。続いて、名前を繰り返す短い頼み方が出てきます。
— Buddy Hennings, please.
(バディ・ヘニングスさんをお願いします。)
— He’s on the air. Talk to his producer.
(放送中です。プロデューサーに話してください。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
名前 + please は、取り次ぎを求める最小限の形です。動詞を使わずに名前だけを置くので、誰に会いたいのかが名前だけで伝わります。
返しの He’s on the air. は、会えない理由を一文で示しています。on the air は、番組が放送されている最中であることを指します。直後の Talk to his producer. は命令形で、次に話す相手を案内する形です。理由を述べてから行き先を示す二文の組み立てなので、断られても次の行動が分かります。
「This isn’t a good time.」都合が悪いと伝え、用件を聞く
少しあとには、先ほどとは別かどうか分からない声が、来訪者に気づいて声をかけます。そのあとに、CBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査官としての名乗りが続きます。
— Oh, excuse me. This–this isn’t a good time. Can I help you?
(あの、すみません。今は都合が悪いんです。ご用件は何でしょう?)
— I’m Agent Lisbon with the CBI.
(CBIのリズボン捜査官です。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
Oh, excuse me. は、人に声をかけたり割り込んだりするときの前置きです。This isn’t a good time. は、「いまは都合がよくない」という意味で、断りをやわらかく述べる形です。good time は「ちょうどよい時機」を表すので、相手の用件そのものではなく、時機が合わないことを理由にしています。
この断りの直後に Can I help you? が置かれている点も目を引きます。Can I help you? は、用件を尋ねる定型の質問です。都合が悪いと伝えたうえで用件も聞くので、追い返すだけの言い方にはなっていません。
続く名乗りは、I’m + 肩書き + 名前 + with + 所属 の順に並んでいます。with the CBI は、CBI に所属していることを示す言い方です。取り次ぎを断られた流れのなかで、所属を添えた名乗りが用件の切り出しにあたります。
「We’re live here.」理由を添えて断り、待たせる
名乗りのあとにも、番組中であることを理由にした断りが続きます。
— I’m–I’m sorry to hear about that, but we’re live here.
(それはお気の毒ですが、こちらは生放送中なんです。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
I’m sorry to hear about ~, but … は、相手の話に気づかいを示したうえで but でつなぎ、断りを述べる型です。先に気づかいを置くので、断りの響きが和らぎます。we’re live は「生放送中だ」という意味で、here が付くことで、いまこの場では対応できないことを示します。冒頭の I’m–I’m は、言い直しがそのまま残った形です。
その少しあと、待たされることが具体的に告げられます。
— Okay, well, it’s gonna be a little while, all right? ‘Cause we’re in the middle of a segment, then we have to shoot a promo for a webcast, so…
(さて、しばらくかかりますよ、いいですか? 今ちょうどコーナーの途中で、そのあとにウェブキャスト用の宣伝映像も撮らなければならないので……)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
it’s gonna be a little while は「しばらくかかる」という見通しの伝え方で、all right? が念押しになっています。‘Cause は because の話し言葉です。in the middle of ~ は「〜の最中」で、segment は番組のなかの一区切りを指します。shoot a promo for a webcast は、ネット配信向けの宣伝映像を撮ることだと読めます。最後の so… は、結論を言い切らずに間を残す形です。
では、We’re live here. と言われたら、どう返せるでしょうか。作中の台詞ではなく例を挙げると、了承するなら Understood.、待つ意思を示すなら No problem. We’ll wait.、見通しを知りたいなら How long will it be? といった形があります。理由を告げられたあとは、了承か、待つ意思か、時間の確認かのどれかで返すと、会話が止まりにくくなります。
まとめ|断られたときの言葉と、断るときの言葉
~, please. で取り次ぎを頼み、He’s on the air. で放送中だと断られ、This isn’t a good time. で都合が悪いと伝えられる。We’re live here. や in the middle of a segment は、理由を添えて待たせる言い方です。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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