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『メンタリスト』シーズン5第2話には、高価な石について尋ね、答えるやりとりがあります。値打ちを聞く問いと、今の状態と仕上げ後を対比して答える言い方が、短い会話の中に並んでいます。数字や単位の読み方も、台詞のまま確かめられます。短い会話ですが、使える形が多く詰まっています。
手に入れたかを尋ねる形、値打ちの聞き方、対比の答え方、手元に置く言い方を順に見ていきます。
「come into possession of ~」と「How much is something like that worth?」尋ね方
同じ聞き込みの続きで、宝石の持ち込みを確かめるやりとりが始まります。
— Did your boss come into possession of any rare gems lately?
(最近、上司が珍しい宝石を手に入れませんでしたか?)
— Oh, yes. A 102-carat blue diamond.
(ええ、ありました。102カラットのブルーダイヤモンドです。)
The Mentalist Season5 Episode2 (Devil’s Cherry)
最初の問いの come into possession of ~ は、「〜を手に入れる、持つようになる」という、やや改まった表現です。get や have でも通じますが、possession(所有)という名詞を使うことで、物が手元に来たという経緯を落ち着いた調子で尋ねています。lately(最近)が付いて、時期も絞られています。答えの A 102-carat blue diamond. は、102-carat のように数と単位をハイフンでつなぎ、名詞の前に置く形です。
続けて、石の大きさにふれる発言と、値打ちを聞く問いが出てきます。
— Most master cutters will turn into old men and–and never touch a diamond over, uh, 50 carats.
(熟練の職人の多くは、年老いても、50カラットを超えるダイヤには触れもしないんです。)
— 100 carats? How much is something like that worth?
(100カラット? そんな石は、いくらくらいの価値があるのですか?)
The Mentalist Season5 Episode2 (Devil’s Cherry)
Most master cutters will turn into old men and–and never touch ~ の will は、一般的な傾向を述べる使い方です。over 50 carats と上限が示されたあとで、100 carats? と数字を挙げてから問いが続いています。値打ちを聞く How much is something like that worth? は、worth(〜の価値がある)で金額を尋ねる形です。something like that は、直前に出た大きさの石を指して「そのようなもの」と言い換えています。
「it’s just ~ now, but after ~ was through with it」今と仕上げ後を対比して答える
値打ちを尋ねる問いのあと、金額の前に一文が挟まります。
— Well, it’s just a chunk of rough crystal now, but after Viktor was through with it…
(今はただの粗い結晶のかたまりですが、ヴィクトルが仕上げたあとには……)
— $20 million.
(2,000万ドルです。)
The Mentalist Season5 Episode2 (Devil’s Cherry)
just a chunk of ~ は「ただの〜のかたまり」、rough は加工前の粗い状態を表しています。now と after ~ was through with it が but でつながれ、今の状態と、仕上がったあとの状態が並べられています。be through with ~ は「〜を終える」という意味で使われます。文は最後まで言い切られず、「……」で止まっています。
次の発言の $20 million. が、値打ちへの答えです。読み方は twenty million dollars で、million の前に数字を置く形です。金額の前に、現在の姿との落差を述べる一文が置かれています。数字だけの答えより、聞き手が金額の大きさを受け止めやすくなる並べ方と読めます。金額の大きさが、直前の just a chunk との対比で際立つ構成です。数字は台詞どおりに $20 million と示されます。
「took it home with him」と「kept them close」手元に置く言い方
石の場所を尋ねる問いが続きます。
— And where is that diamond?
(それで、そのダイヤはどこに?)
— Viktor took it home with him. He took all of his clients’ stones home with him at night.
(ヴィクトルは持ち帰っていました。顧客の石はすべて、夜になると持ち帰っていたんです。)
— He kept them close in a… hidden shoulder wallet.
(手元に置いていたんです、隠しショルダーウォレットの中に。)
The Mentalist Season5 Episode2 (Devil’s Cherry)
And where is that diamond? は、And で前の話題を受けて、場所を尋ねる問いです。返事の took it home with him は、take ~ home(〜を家に持ち帰る)に with him が付き、本人が自分で運んだことを示しています。all of his clients’ stones で一部ではなく全部であることが示され、at night で時間帯も添えられています。
clients’ は複数の顧客を表す所有格で、s の後ろにアポストロフィが付く形です。同じ文の中で with him が繰り返されている点も、台詞の特徴です。
kept them close は keep ~ close(〜を近くに置いておく)の形で、close は「近くに」を表す副詞として働いています。in a… hidden shoulder wallet が置き場所を続けています。took ~ home と kept ~ close は、持ち運ぶことと手元に置くことを分けて述べています。台詞で語られているのは、ここまでの保管のしかたです。
まとめ|値打ちを聞き、対比で答える
come into possession of ~ で手に入れたかを尋ね、How much is something like that worth? で値打ちを聞き、it’s just ~ now, but after ~ で今と仕上げ後を対比して答えていました。took ~ home と kept ~ close は、手元に置く言い方です。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語が立体的に見えてきます。


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