海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第20話の序盤には、その場にいない人をめぐる短いやりとりが並んでいます。居場所を尋ねる、来るかどうかを確かめる、行けないと伝えたうえで手伝いを申し出る、という流れです。
所在の聞き方から電話をスピーカーにする言い方まで、短い発言が四つのまとまりで続いていきます。それぞれの英語がどんな働きをしているのかを、場面の順に見ていきます。
「Where’s ~?」居ない人の所在を尋ね、来るかどうかを確かめる
冒頭で、リズボンの居場所を尋ねる一言が出てきます。呼びかけの「Hey.」を置いてから切り出し、返ってくる答えは居場所だけを伝える短い一文です。
— Hey. Where’s Lisbon?
(ねえ、リズボンはどこ?)
— She’s in court.
(法廷にいるよ。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
Where’s ~? は Where is ~? を縮めた形で、人や物の所在を尋ねる基本の型です。答えの She’s in court. は She is in court. の短縮で、「彼女は法廷にいる」という意味になります。in court には冠詞が付いておらず、建物としての法廷よりも、出廷している状態を指す言い方として受け取れます。
この答えは、居場所だけを述べて、いつ戻るのかや理由には触れていません。所在を聞かれたときは、場所を一言で返すだけでも必要な情報が伝わることが分かります。
しばらくあとのやりとりでは、来るかどうかを確かめる質問が出てきます。
— Van Pelt’s here now. Is Jane coming?
(ヴァン・ペルトはもう来ているよ。ジェーンは来るの?)
— I don’t know. Call him.
(分からない。電話してみて。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
‘s here now の ‘s は is にあたり、here now で「いま着いている」という状況を知らせています。Is ~ coming? は、相手が来る予定かどうかを確かめる質問です。進行形の coming は、これから来る予定を尋ねるときにも使われる形です。
返しの I don’t know. は、分からないことをそのまま伝える一言です。続く Call him. は命令形で、分からないなら本人に連絡すればよい、という次の行動を示しています。
「I’m not gonna make it.」行けないと伝えるときの言い方
少しあとには、電話でのやりとりが始まります。最初に出てくるのは、事件があることの念押しです。
— Uh, you know we have a case, right?
(あのさ、事件があるのは分かってるよね?)
— Yeah. I heard. I’m, uh, kind of busy here, so I’m not gonna make it.
(ああ、聞いてるよ。ちょっと手が離せなくてね、だから行けそうにない。)
— He’s not gonna make it.
(彼は来られないって。)
— Yeah, but I’m happy to help.
(ああ、でも喜んで手伝うよ。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
you know ~, right? は、相手が分かっているはずのことを確かめる言い方で、文頭の you know と文末の right? が念押しの働きをします。I heard. は「聞いている」と受け止める短い返事です。kind of busy の kind of は、程度を和らげる「ちょっと」「まあ」にあたる語です。そのあとの so は、前に述べた理由から結論へつなぐ語として働き、I’m not gonna make it へ続きます。
make it は、ここでは「間に合う」「顔を出せる」という意味で使われています。gonna は going to の話し言葉の形です。行けない理由として忙しさを先に述べ、そのうえで結論を言う順番になっています。
次の He’s not gonna make it. は、同じ内容を三人称で繰り返した一文です。I が he に変わるのは、誰かの言葉を第三者として言い直すときの形です。続く Yeah, but I’m happy to help. は、Yeah, but で一度受け止めてから切り返し、happy to help で喜んで手伝う意思を示しています。
「Help how?」と「I’ll put you on speaker.」手伝い方を聞き、電話をつなぐ
手伝うと言われると、手伝い方を聞き返す短い質問が続きます。そこで示されるのが、聞く側と話す側の分担です。
— Help how?
(手伝うって、どうやって?)
— Well, you two talk to me, and I’ll listen. You’ll be my eyes and my ears.
(そうだな、二人が僕に話してくれれば、僕は聞くよ。僕の目と耳になってくれ。)
— Okay, I’ll put you on speaker.
(分かった、スピーカーにするよ。)
— Cho. Tell Jane what we got.
(チョウ。ジェーンに状況を伝えて。)
The Mentalist Season5 Episode20 (Red Velvet Cupcakes)
Help how? は How will you help? のような文を省いた形で、動詞と how だけで「どうやって?」と尋ねています。you two talk to me, and I’ll listen は、話す役と聞く役を分ける形になっています。You’ll be my eyes and my ears. は「目や耳の代わりになる」という言い回しで、ここでは二人が話して状況を伝える役割を指しています。
put ~ on speaker は、通話をスピーカーに切り替えて周りにも聞こえるようにする言い方です。I’ll は、その場で決めて申し出るときの形です。最後の発言は、先に名前を呼んで相手の注意を引き、Tell + 人 + 内容 の形で伝達を頼んでいます。what we got は what we’ve got の話し言葉で、手元にある情報を指します。
行けないと伝える、手伝いを申し出る、方法を確かめる、役割を決める、電話をつなぐ、状況を伝えるよう頼む。この六つが、短い発言のなかで順に並んでいます。
まとめ|来られないときの伝え方と、電話の段取り
Where’s ~? で居場所を尋ね、I’m not gonna make it. で行けないことを伝え、I’m happy to help. で手伝いを申し出る。put you on speaker で電話をつなぎ、Tell ~ what we got. で情報を渡すよう頼む。短い言葉の組み合わせで、電話を挟んだ段取りが成り立っています。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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