「secret sauce」と「secret ingredient」はどう違う?「秘伝のソース」と「隠し味」を言い分ける英語|『BONES』S08E21で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「secret sauce」と「secret ingredient」はどう違う?「秘伝のソース」と「隠し味」を言い分ける英語|『BONES』S08E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード21では、1本のホットソースが研究所の仲間うちで思わぬ話題になります。そのやり取りの中に、ソースを指す secret sauce と、材料を指す secret ingredient という、よく似た2つの言い方が出てきます。今回はこの2つの違いを、作中の英文から読み解きます。

どちらも料理の話だけでなく、仕事の話でも耳にする言い方です。「秘伝のソース」と「隠し味」の差を押さえておくと、聞き取りにも言い換えにも役立ちます。

目次

「special sauce」と「secret sauce」は、ソースそのものを指す

職場の共用冷蔵庫に置いてあったソースがほとんど使われてしまい、それがただの1本ではなかったことが明かされます。

— This was my granny’s last bottle of special sauce.
(これはおばあちゃんの特製ソースの、最後の1本だったんだ。)

BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)

special sauce は「特製ソース」で、その家や店ならではのソースを指します。その後、研究所でこのソースを分析した結果が持ち込まれると、今度は別の言い方が使われます。

— I have a molecular breakdown of your grandma’s secret sauce.
(君のおばあさんの秘伝のソースを、分子レベルで分析した結果があるんだ。)

BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)

secret sauce は、材料や作り方を明かさない「秘伝のソース」です。辞書では、材料が伏せられたソースという意味に加えて、人や物事を成功させたり際立たせたりする要素という比喩の意味も載っており、special sauce はその言い換えとして扱われています。仕事の場面では Customer service is our secret sauce.(顧客対応こそが、うちの強みの秘訣です)のように使われることが多いとされています。どちらの意味でも、指しているのは「ソース全体」や「全体を支える強み」だという点が共通しています。

「secret ingredient」は、ソースの中のひとつの材料

分析を進めても、ひとつだけ正体の分からない成分が残ります。その成分を尋ねると、こんなやり取りになります。

— It’s the one thing you’ll never find.
(それだけは絶対に見つからないよ。)

— Okay, but I’ve already got a portion of the molecular chain…
(でも、分子の鎖の一部はもうつかんでるんだ…)

— Love.
(愛だよ。)

— It’s love, Hodgins.
(愛なんだよ、ホッジンス。)

— That’s not gonna show up on your Mass Spec.
(それは質量分析装置には出てこない。)

BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)

装置では測れない材料として「愛」が挙がり、ホッジンスに向けてはっきり言い切られる場面です。そしてソースが作り直されたあと、この答えがもう一度、別の言い方で出てきます。

— And you were right– the secret ingredient was love.
(君の言うとおりだった。隠し味は愛だったんだ。)

BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)

secret ingredient は、料理の中の「ひとつの材料」に焦点を当てた言い方で、日本語の「隠し味」にあたります。The secret ingredient is love. は、手料理の話でよく使われる決まり文句とされ、冗談めかしても、しみじみとも言えます。What’s the secret ingredient?(隠し味は何?)と聞くと、作った人をほめる質問にもなります。

4つの言い方を整理する

終盤、ソースを外の人に味わってもらう場面では、ただのホットソースだという言葉に、強く言い返す声が上がります。

— No, it’s not just a hot sauce.
(違う、ただのホットソースじゃない。)

— My granny made this sauce
(このソースは、おばあちゃんが作ったものなんだ)

BONES Season8 Episode21 (The Maiden in the Mushrooms)

not just a ~ は「ただの〜ではない」と特別さを伝える形です。ここまでの言い方を、全体と部分の違いで並べると次のとおりです。

言い方 指すもの
secret sauce 作り方を明かさないソース全体。比喩では成功の秘訣
special sauce その家や店ならではの特製ソース
secret ingredient 味の決め手になる隠れた材料(隠し味)
secret recipe 人に教えない作り方そのもの

This is my mom’s secret recipe.(これは母の秘伝のレシピです)のように、作り方まで含めて伝えたいときは recipe を使います。

まとめ|ソース全体か、その中のひとつの材料か

今回は『BONES』シーズン8エピソード21から、ソース全体を指す secret sauce・special sauce と、その中のひとつの材料を指す secret ingredient の違いを読み解きました。全体か部分かを意識するだけで、「秘伝のソース」と「隠し味」を英語でも言い分けられます。

1本のソースをめぐって言葉が少しずつ変わっていく流れを追うと、それぞれの言い方の守備範囲が見えてきます。

同じエピソードの他のコラムでは、味見をすすめられたときの返し方と、職場の共用冷蔵庫の習慣を扱っています。

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