海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード26は、おなじみの面々がいつもとは異なる設定で登場する特別な回です。劇中の空想世界では、アンジェラやスイーツたちがナイトクラブのスタッフとして働いています。今回は、刑事が店の人たちに一人ずつ話を聞く場面を起点に、クラブで働く人たちの呼び名と、そこから見えるアメリカの店の文化を紹介します。
日本語にも入っている職名が多い分、英語での意味とのずれに気づきやすい題材です。
入口とクロークで客を迎える仕事
刑事として登場するカムは、入口で客を迎える係のアンジェラにこう問いかけます。
Cam: You’re the hostess, you see everyone who comes in.
(あなたは案内係でしょう。来る客はみんな見ているはずよ。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
アメリカのレストランやクラブでいうhostessは、入口で客を出迎え、予約を確かめて席へ案内する係を指すことが多いとされています。男性の場合や性別を問わない場合はhostと呼ばれます。一方、日本語の「ホステス」は主に夜のお店の接客係を指すことが多く、同じ言葉でも思い浮かべる仕事がかなり違います。
入口の近くには、上着を預かる場所もあります。デイジーは、店への出演を断られたアーティストが声を荒らげていた夜のことをこう話します。
Daisy: I heard C-Sync shouting all the way at the back of the coat check. He was mad.
(C-Syncがわめく声が、クロークの奥まで聞こえてきたんです。怒ってました。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
coat checkは、コートや荷物を預かる場所や仕組みのことです。日本語の「クローク」は英語のcloakroomに由来するとされますが、アメリカの店ではcoat checkと呼ぶのが一般的と言われます。預けると番号札を受け取り、帰りに係へチップを渡す習慣がある店も多いようです。
カウンターと厨房、そしてDJ
バーテンダーのスイーツは、客の事情に詳しい理由を問われてこう答えます。
Sweets: I’m a bartender, I’m practically a psychologist.
(僕はバーテンダーですよ。ほとんど心理学者みたいなもんです。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
カウンター越しに客の話を聞いていると、悩みや打ち明け話まで耳に入ってきます。アメリカでは、バーテンダーを聞き役にたとえる冗談がよく知られているとされ、スイーツの一言もその定番に乗ったものと読み取れます。
厨房を任されているのは、ヨーロッパで修業したという設定のシェフ、フィッシャーです。ところが店の名物はチキンウィングです。
Cam: Your wings have been voted best in the city two years running.
(あなたのウィング、2年連続で街いちばんに選ばれてるわね。)Fisher: Not best. Tallest.
(いちばんうまいんじゃない。いちばん高く積んであるんだ。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
wingsはchicken wingsのことで、アメリカのバーの定番料理として知られています。山のように積み上げた盛り付けが評判なだけだ、というフィッシャーの自虐が笑いどころです。
店の出し物を支えるのはDJです。DJのナイジェル・マリーが店に出られなくなったとき、常連客のホッジンスはこうつぶやきます。
Hodgins: No Vincent, no DJ. No DJ, no entertainment.
(ナイジェル・マリーがいなけりゃDJもいない。DJがいなけりゃ出し物もなしだ。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
No A, no B.は「AがなければBもない」と短く言い切る形です。entertainmentは、店で客を楽しませる音楽やショーを指します。
閉店後の見回りと戸締まり
店の入口と安全を任されているのは、ドアマンのウェンデルです。店じまいの手順をブースにこう説明します。
Wendell: So, I go home a little before 3. Check to make sure that Bren has locked up the safe.
(俺は3時ちょっと前に帰るんです。その前に、ブレンが金庫を閉めたか確かめて。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
lock upは「鍵をかけて閉める」ことです。店全体の戸締まりにも、金庫のような個別のものにも使えます。
見回りについては、デイジーがこう話します。
Daisy: When Wendell does his sweep, he never checks the lost and found.
(ウェンデルは見回りのとき、落とし物置き場は一度も確かめないんです。)BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)
sweepはもともと「掃く」ですが、場所をくまなく確認して回る見回りの意味でも使われます。lost and foundは落とし物を保管する場所のことです。
| 英語 | 仕事・場所 | 日本語とのずれ |
|---|---|---|
| host / hostess | 入口で客を迎え、席へ案内する係 | 日本語の「ホステス」とは別の仕事 |
| coat check | 上着や荷物を預かる場所 | 日本語では「クローク」 |
| doorman / bouncer | 入口で客を確認し、店の安全を守る係 | bouncerは用心棒に近い響き |
| lost and found | 落とし物を保管する場所 | 「遺失物取扱所」に当たる |
まとめ|呼び名から見えるクラブの仕事
hostess、coat check、bartender、DJ、sweepなど、劇中の空想世界のクラブには、店を回すための仕事の呼び名がそろっています。日本語の外来語と意味がずれる言葉もあり、英語の呼び名を知っておくと海外の店で戸惑いにくくなります。
呼び名の一つひとつから、アメリカの店の夜の風景が見えてきます。
このエピソードのほかの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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