「soft spot」と「soft in the head」はどう違う?同じsoftでも意味が分かれる英語|『BONES』S04E26で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「soft spot」と「soft in the head」はどう違う?同じsoftでも意味が分かれる英語|『BONES』S04E26で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン4エピソード26は、おなじみの面々がいつもとは異なる設定で登場する特別な回です。劇中の空想世界でナイトクラブを共同経営するブースとブレナンのもとへ、店で働くスイーツが自分のバンドを売り込みに来ます。今回はブースの返事を起点に、softを含む2つの言い方の違いを読み解きます。

softは「やわらかい」だけでなく、人の性格や判断力を語るときにもよく使われる語です。似た形でも意味が大きく分かれる点に注目していきます。

目次

「soft spot」は、つい甘くなる相手への好意

DJのナイジェル・マリーが店に出られなくなったと聞きつけたスイーツは、すかさずブースとブレナンに頼み込みます。

Sweets: Hey, Booth, Bren, heard about Vincent being arrested. Can my band audition?
(ブース、ブレン、ナイジェル・マリーが逮捕されたって聞きました。僕のバンド、オーディションを受けさせてもらえませんか?)

Brennan: No.
(だめよ。)

Booth: C’mon, what’s the harm? Be ready in one hour, pal.
(いいじゃないか、何か困ることでもあるか? 1時間後には準備しとけよ。)

Sweets: Yes! You won’t be disappointed.
(やった!がっかりはさせませんから。)

BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)

What’s the harm?は「やってみて何か困ることがある?」と、反対する相手をやわらかく押し切るときの決まり文句です。You won’t be disappointed.は、チャンスをもらった側が「期待は裏切りません」と約束する一言です。

スイーツが去ったあと、ブレナンはブースに理由を尋ねます。

Brennan: Why?
(どうして?)

Booth: I’ve got a soft spot for the kid.
(あいつには甘いんだよ。)

Brennan: We are made of soft spots. You’re still gonna make the call, right?
(私たち、甘いところだらけね。でも、例の件はちゃんとやるのよね?)

BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)

have a soft spot for ~は「〜に弱い」「〜にはつい甘くなる」という好意を表す言い方です。spotは「部分」のことで、心の中のやわらかい部分というイメージで捉えると覚えやすくなります。

ブレナンはこれを複数形にして、We are made of soft spots.(私たちは甘いところでできている)と返しています。ブースをとがめるのではなく、自分も含めて笑いに変えているのが印象的です。

「soft in the head」は判断力をけなす言い方

ブレナンの念押しに、ブースはこう答えます。その場には、クラブの買収を持ちかけている実業家のアラストも居合わせています。

Booth: Of course I’m gonna make the call, I’m not soft in the head.
(もちろん例の件はやるさ。考えまで甘くなっちゃいない。)

Arastoo: What is “the call”?
(「例の件」とは何です?)

Booth: It’s why I own this place, and you never will.
(それが、俺がこの店を持ってて、あんたが一生持てない理由さ。)

BONES Season4 Episode26 (The End in the Beginning)

soft in the headは「頭が弱い」「判断力がない」という意味のくだけた言い方です。同じsoftでも、soft spotが人への好意を表すのに対し、こちらは知性や判断力をけなす表現になります。ブースは自分について否定形で使い、情に流されて判断を誤るほど甘くはない、と伝えていると読み取れます。

自分について否定形で使う分には自嘲や軽い言い返しで済みますが、他人に向けると相手をばかにする失礼な言い方になる点には注意が必要です。

なお、make the callは「決断を下す」とも「電話をかける」とも取れる言い方です。劇中ではアラストが聞き返しても、ブースははぐらかしたまま答えず、何を指すのかは明かされません。

劇中の2つに、softを使った関連する言い方を加えて整理すると次のとおりです。

表現 意味 注意点
have a soft spot for ~ 〜に弱い、つい甘くなる 好意的に使える
soft-hearted 心のやさしい、情にもろい ほめ言葉にもなる
go soft 態度が甘くなる 批判的に使われやすい
soft in the head 頭が弱い、判断力がない 他人に使うと失礼

まとめ|softが表す「甘さ」の向き

soft spotは人への好意、soft in the headは判断力の弱さを表し、同じsoftでも向いている先がまったく違います。What’s the harm?やYou won’t be disappointed.も、頼みごとをめぐる場面でそのまま使える一言です。

次回も『BONES』と一緒に、会話にひそむ英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の会話がより立体的に見えてきます。

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