「ありがとう」が伝わらなかったら、何と言い直す?|『BONES』S04E14で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「ありがとう」が伝わらなかったら、何と言い直す?|『BONES』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

BONESシーズン4 第14話のラストには、ブースがブレナンにお礼を伝えようとして、うまく伝わらない場面があります。何に対しての「ありがとう」なのかが食い違い、ブースは言葉を選び直すことになります。

感謝の中身を具体的に伝える形と、誤解されたときの言い直し方が、短いやり取りの中に分かりやすい形で詰まっています。別の場面に出てくる、礼を言わない相手への皮肉な返しもあわせて見ていきます。

目次

「何に」感謝しているかは for ~ing で伝える

事件のあと、後日ふたりが屋外で言葉を交わす場面です。ブースが切り出したお礼に、ブレナンは思いがけない返事をします。

Booth: Thanks for coming to get me, Bones.
(迎えに来てくれてありがとな、ボーンズ。)
Brennan: You should have stayed in the hospital another day.
(あと1日は入院しているべきだったのよ。)
Booth: No, I didn’t mean…get me out of the hospital. I meant…coming out on the helicopter…and the ship. Thanks for saving my life.
(いや、そういう意味じゃない……病院から連れ出してくれたことじゃなくて。俺が言いたいのは……ヘリで来てくれたことだ……あの船まで。命を救ってくれて、ありがとう。)

BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)

Thanks for ~ingは、forのあとに動詞のing形を続けて「〜してくれてありがとう」と感謝の中身を示す形です。come to get someoneは「人を迎えに来る」という意味で、ブースは救出に来てくれたことを指したつもりでした。ところがブレナンは、病院から連れ出してくれたことへのお礼だと受け取り、「もう1日入院しているべきだった」と医学的な見解で返しています。

同じ「迎えに来る」でも、どの場面を指すかは言葉だけでは決まりません。そこでブースは、2回目のお礼をThanks for saving my life.とはっきり言い換えます。迎えに来たという行為ではなく、命を救ったという結果に焦点を移したことで、感謝の重みがまっすぐ伝わる言い方になっています。お礼の対象を具体的な動詞で言い直すと、誤解の余地が小さくなることが分かる流れです。

「そういう意味じゃない」の言い直しと、礼のない相手への返し

ブースの言い直しは、I didn’t mean ~. I meant ~.(〜という意味ではない、〜という意味だ)という型で組み立てられています。まず誤解された内容を打ち消し、次に本当に伝えたかった内容を示す二段構えです。

型 意味 使う場面
I didn’t mean ~. 〜のつもりではない 誤解された内容を打ち消す
I meant ~. 〜のつもりだった 本来の意図を示す
What I meant was ~. 言いたかったのは〜 改まって言い直す

一方で、お礼が「伝わらない」以前に、言われないまま終わる場面もこの回には登場します。物語の中盤、船内で行動するブースのそばには、陸軍時代の部下テディが現れます(劇中では、その存在をはっきりさせない描き方がされています)。道具が壊れたところへテディが代わりを差し出すと、ブースは礼も言わずに受け取ります。

Booth: Give me that.
(よこせ。)
Teddy: You’re welcome. No, Sarge. Pry with your legs. Watch so you don’t hurt your back.
(どういたしまして。違うよ、軍曹。脚の力でこじ開けて。腰を痛めないように。)

BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)

You’re welcome.は本来お礼への返事ですが、お礼を言われていないのに先に口にすると、「ありがとうの一言くらいあってもいいのでは」という皮肉として受け取られることがあります。言い方次第で角が立つこともあるため、使うなら親しい相手との軽口の範囲に留めるのが無難とされています。

ラストの場面では、ブースのお礼に対してブレナンは言葉で応えず、黙ってうなずいたあとで小さな贈り物を差し出します。

Brennan: I got you this.
(これ、あなたに。)
Booth: Cocky! How’d you find that? That’s hard to find.
(コッキー! どこで見つけたんだ? なかなか手に入らないんだぞ。)

BONES Season4 Episode14 (The Hero in the Hold)

贈り物はブースが愛用している、「Cocky」の文字が入ったベルトのバックルです。I got you this.は「これを用意した」と贈り物を渡すときの定番の言い方で、受け取った側のHow’d you find that?は、相手が手間をかけてくれたことへの喜びを伝える返し方と言えます。

まとめ|感謝は「中身」を言葉にすると伝わる

Thanks for ~ingで感謝の中身を示し、誤解されたらI didn’t mean ~. I meant ~.で言い直すという流れが、この回のラストから読み取れます。皮肉のYou’re welcomeや贈り物を渡すときのI got you this.とあわせて見ると、感謝をめぐる英語が立体的に見えてきます。

ブースとブレナンの言葉の食い違いに注目しながら、ラストの会話を観返すのも楽しみ方のひとつです。

同じエピソードを起点にした他のコラムでは、式典の夜の電話の英語や正装の文化も扱っています。

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