海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード15では、腰を痛めたブースが療養に入り、ブレナンはFBIのペロッタ捜査官と組んで捜査を進めます。今回は、いつもの相棒が不在の日に代わりの人と組む場面を起点に、代役を迎えるあいさつや、前の相棒と比べられたときのやりとりを読み解きます。
職場で担当者が替わったときや、代理で誰かと組むときにも通じる言い回しが、ぎこちない会話の中にいくつも登場します。
「代わりに選ばれて光栄です」と迎えられたとき
研究所でブレナンを迎えたペロッタは、自分を指名してくれた礼を伝えます。ブレナンの返事は、彼女らしく率直です。
Perotta: Dr. Brennan. Nice to see you, I was honored you requested me as a substitute for Agent Booth.
(ブレナン博士、お会いできてうれしいです。ブース捜査官の代わりに指名していただいて光栄でした。)Brennan: The variables involved in breaking in a new person outweigh the benefit of possibly finding a better investigator.
(新しい人を一から慣らす手間を考えると、もっと優秀な捜査官が見つかるかもしれない利点より、そちらのほうが大きいの。)Perotta: Aw, let’s not get gushy about it.
(あら、そんなに褒めちぎらないでくださいよ。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
substituteは「代役」を表す語で、”as a substitute for ~”で「〜の代わりとして」となります。”I was honored ~”は、指名への礼を丁寧に伝える言い方です。
ブレナンのbreak inは、新しい人や道具を「慣らす」という句動詞で、新しい靴を履き慣らすときにも使われます。選んだ理由が「慣れた人のほうが手間がかからないから」では、褒め言葉としてはかなり微妙です。そこでペロッタはget gushy(大げさに感激する)を使い、皮肉まじりに受け流します。気まずくなりかねない場面をユーモアで流しているのが印象的です。
ブースと比べるひと言は褒め言葉?
周囲もついブースを基準にペロッタを見てしまいます。証拠品をどちらで調べるかをめぐり、ホッジンスが譲らなかったあとのやりとりです。
Perotta: Anything else, Dr. Hodgins?
(ほかに何か、ホッジンス博士?)Hodgins: In some ways, you’re just like Booth. Mean that as a compliment.
(ある意味、君はブースにそっくりだね。褒め言葉のつもりだよ。)Perotta: I don’t think you do.
(そうは思えませんけど。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
Mean that as a compliment.は主語の”I”を省いた口語で、「褒め言葉として言っている」と念を押す一言です。ペロッタの返事の”do”はこの”mean”を受けていて、「本気には聞こえない」と切り返しています。
今度はペロッタ自身が、ブースの言葉を借りてスイーツを評する場面です。
Perotta: Booth is right. You’re like a portable polygraph.
(ブースの言うとおりね。まるで歩く嘘発見器だわ。)Sweets: He didn’t mean that in a good way, though, did he?
(でも彼は、いい意味で言ったんじゃないですよね?)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
“mean ~ in a good way”は「いい意味で言う」という表現で、否定形に”did he?”を添えると「悪い意味でしょう?」と確かめる問い返しになります。
少しずつ縮まる距離
時間は少し戻って序盤、ペロッタが手がかりを見つけたと知って意外そうなブレナンに、親友のアンジェラがひと言添えます。
Brennan: Agent Perotta discovered this?
(ペロッタ捜査官がこれを見つけたの?)Angela: Yes. You should be nicer to her.
(そうよ。彼女にもっと優しくしてあげて。)Brennan: Well, I like working with Booth. I’m nice to him.
(だって、私はブースと組むのが好きなの。彼には優しくしてるわ。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
be nice to ~は「〜に優しく接する」という基本表現で、比較級の”nicer”にすると「今よりもう少し」という含みが出ます。
その後、おとり捜査の競売を見守る場面で、ブレナンはなぜ自分が呼ばれたのかを尋ねます。
Brennan: Is there a special reason why you wanted me here, Agent Perotta?
(私をここに呼んだのには、何か特別な理由があるの、ペロッタ捜査官?)Perotta: I- I thought you wanted to be involved in the investigation.
(わ、私はただ、博士も捜査に関わりたいだろうと思って。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
“Is there a special reason why ~?”は、相手の意図をやわらかく確かめる質問の型です。ペロッタの答えからは、ブレナンの気持ちを汲もうとする気遣いが読み取れます。
まとめ|代役との距離を縮める英語
代役を表す”substitute”、新しい人を慣らす”break in”、照れ隠しの”get gushy”、比べられたときの”Mean that as a compliment.”と”in a good way”。相棒がいない日の会話からは、相手との距離を測りながら言葉を選ぶ様子が伝わってきます。
ブレナンとペロッタの少しぎこちないやりとりも楽しみながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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