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『メンタリスト』シーズン6第22話には、人と会う場面の最初の一言がいくつも出てきます。時間の枠を示して話を促す言い方、その場にいる人を紹介する言い方、名前を確かめてから名乗る言い方です。
どれも短い言葉ですが、並べる順番に流れが見えてきます。「10分ある」と言われたとき、人を紹介されたとき、名前を呼ばれたときに、どんな言葉が続くのか。場面ごとに順を追って確かめます。
「I got 10 minutes. Shoot.」時間の枠を示して話を促す
最初の場面では、所属を受け止める短い発言のあとに、使える時間の枠を示す一言が出てきます。
— I got 10 minutes. Shoot.
(10分ある。話してくれ。)
The Mentalist Season6 Episode22 (Blue Bird)
I got 10 minutes. は、I have 10 minutes. をくだけた言い方にした形です。got と 10 minutes の間に余計な語が入らず、数字がそのまま前に出る短さです。話し言葉では have の代わりに got が使われることがあり、「10分ある」と、使える時間の長さをそのまま伝えます。
続く Shoot. は、本来は「撃つ」という意味の動詞です。この場面では「どうぞ話してください」にあたる促しとして使われています。前半で時間の枠を示し、後半で話す番を相手に渡す、という二段の組み立てになっています。数字を先に置くことで、聞き手は話の長さの目安をつかんだうえで、話し始めることができます。短い一言で時間と進行の両方を示す、無駄のない形です。
この一言のあとには用件が述べられますが、本記事では用件の中身には触れず、返し方の形だけを見ます。作中の発言は、時間の枠を示された直後に本題へ入る形です。同じ形に倣うなら、たとえば Thanks. I’ll be quick. のように、礼や時間への配慮を一言添えてから本題に入る返し方も考えられます。これは作中の台詞ではなく、形を示すための例文です。
「this is ~, by the way」その場にいる人を紹介する
同じ会話の少しあとでは、その場にいる人を紹介する言葉が続きます。
— Oh, this is Megan, by the way.
(ああ、ところで、こちらはミーガンだ。)
The Mentalist Season6 Episode22 (Blue Bird)
this is ~ は、人を紹介するときの基本の形です。by the way は「ところで」「ついでに言うと」にあたり、話の本筋とは別に一言足したいときに前や後ろに置かれます。ここでは文頭に Oh も付いていて、本題の流れに付け足すような響きが加わっています。Oh は、言い始めの一言として、話の向きを少し変える働きをします。紹介される人の名前だけを添える形なので、関係の説明はなくても通じる短さです。
同じ会話の少しあとには、もう一人の紹介が出てきます。
— And this is my lawyer, Ted Randolph.
(それから、こちらは私の弁護士のテッド・ランドルフだ。)
— Good morning. Good morning.
(おはようございます。おはようございます。)
The Mentalist Season6 Episode22 (Blue Bird)
And で前の紹介につなぎ、this is で次の人に移っています。my lawyer, Ted Randolph は、肩書きを先に言い、そのあとに名前を添える順番です。紹介される人の素性は、こうして肩書きと名前だけで足りる形になっています。
最後の Good morning. Good morning. は、同じあいさつが2回並んでいます。紹介を受けて、あいさつが重なったと読めます。紹介のあとに、あいさつが続く形です。
「Excuse me. ~?」名前を確かめてから名乗る
別の場面では、名前を確かめる一言と、名乗りが出てきます。
— Excuse me. Monica Giraldi?
(失礼します。モニカ・ジラルディさんですか?)
— Yes.
(はい。)
— Kimball Cho, FBI. This is Agent Fischer.
(キンボール・チョウ、FBIです。こちらはフィッシャー捜査官です。)
The Mentalist Season6 Episode22 (Blue Bird)
Excuse me. は、声をかけて注意を向けてもらう一言です。続く Monica Giraldi? は、名前だけを言う形で、疑問符が付いて本人かどうかを確かめる一言になっています。Are you ~? と文の形にしなくても、名前を言って確かめれば用が足りる、という短さが、この問いかけの特徴です。
その次に Yes. という短い肯定が続き、そのあとに名乗りが入ります。名前, FBI. という並びは、名前、所属の順です。I’m ~ from ~ と文にせず、名前と所属を並べる形になっています。
最後の This is Agent Fischer. は、先ほどの this is ~ と同じ形で同行者を紹介しています。Agent は肩書きで、名前の前に付ける形です。最初の場面でも所属を受け止める発言に FBI という言葉が出てきました。同じ所属の言葉が、受け止める発言にも名乗りにも使われていることが分かります。
まとめ|会う場面の最初の一言
I got 10 minutes. Shoot. は時間の枠を示して話を促す形、this is ~, by the way はその場にいる人を紹介する形、Excuse me. ~? は声をかけて名前を確かめる形でした。短い言葉を決まった順に置くと、会う場面の最初の数秒が組み立てられます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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