海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン6第21話では、質問に対して、説明を遠慮したり、問い返したりする受け答えが出てきます。
細かい話を遠慮されたときの返し方、窓口を示して応じる言い方、質問の基準を問い返す言い方は、どれも短い英語で成り立っています。質問への応じ方は、遠慮する、応じる、問い返すと、型が分かれます。三つのやりとりを、台詞に沿って順に整理します。
「I wouldn’t want to bore you with the details」説明を遠慮する言い方と返し
最初は、ある会社の経理が話題になるやりとりです。説明を遠慮する一言から始まります。
— I wouldn’t want to bore you with the details.
(細かい話で退屈させたくはありません。)
— What is so boring about the details?
(細かい話の何がそれほど退屈なんですか?)
— Well, to me, nothing, but for most people, corporate accounting isn’t exactly thrilling.
(まあ、私にとっては何も退屈ではありませんが、たいていの人にとって、企業の会計はそれほどわくわくする話ではありません。)
— We’ve got time.
(時間ならあります。)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
I wouldn’t want to bore you with the details. は、細かい話で相手を退屈させたくない、と説明を控える言い方です。bore は「退屈させる」という動詞で、with the details(細かい点で)が後ろに続いています。would を使うことで、「そうしたいとは思わない」と、控えめに言い切らない響きになります。
これに続いて、What is so boring about the details? という聞き返しが出てきます。boring は「退屈な」という形容詞で、bore と形が近い別の品詞です。so が入ることで、「そんなに退屈なのか」と理由を問う強さが加わります。
さらに続く発言の isn’t exactly thrilling は、not exactly ~ の形です。「まさに〜とは言えない」というところから、「あまり〜ではない」という控えめな否定を表します。thrilling は「わくわくさせる」という意味です。
最後の We’ve got time. は、We have got time. を縮めた口語の形です。遠慮を取り払い、話を続けてもらう返しです。時間があることを、一言で伝える形になっています。
「I have absolutely nothing to hide」窓口を示して応じる言い方
同じ会話の少しあとでは、別の形の受け答えが出てきます。
— Here’s the name and number of my CFO.
(これが私の CFO の名前と電話番号です。)
— He’ll make sure you have access to everything you need.
(必要なものはすべて見られるよう、確実に手配してくれます。)
— I have absolutely nothing to hide.
(私には隠すことなど、まったくありません。)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
Here’s ~ は、何かを差し出すときの言い方です。the name and number of ~ で、「〜の名前と電話番号」を表します。CFO は chief financial officer(最高財務責任者)の略で、会社のお金まわりを統括する役職を指す語です。
続く He’ll make sure you have access to everything you need. には、make sure (that) ~ が使われています。「確実に〜になるようにする」という意味です。have access to ~ は「〜にアクセスできる」「〜を利用できる」の意味を表します。
そして I have absolutely nothing to hide. です。nothing to hide は「隠すものは何もない」という言い方で、absolutely が「まったく」と強めています。本心かどうかは、この台詞だけでは判断できません。
「Does two years ago count?」質問の基準を問い返す言い方
別の場面では、近況を尋ねる質問への、ひとひねりした返し方が出てきます。
— April, have you spoken to your father recently?
(エイプリル、最近お父さんと話しましたか?)
— Does two years ago count?
(2年前って、数に入りますか?)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
最初の発言は、have you spoken to ~ recently? と現在完了で、「最近」話したかを尋ねる形です。recently は「最近」という意味ですが、どのくらいの期間を指すかは、聞く人によって幅があります。
続く Does two years ago count? は、その recently の範囲を問い返す形です。count は「数に入る」「カウントされる」という意味で、Does ~ count? で「〜は数に入るか」を聞きます。答えを直接言わず、質問の基準のほうを確かめることで、遠回しに答えを伝えています。
同じ会話の少しあとにも、短い受け答えが続きます。
— Like I said, we don’t talk much.
(前にも言いましたが、あまり話さないんです。)
— Why not?
(どうしてですか?)
— Do you have a couple hours?
(何時間か、時間はありますか?)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
Like I said, は「前にも言ったとおり」という前置きです。Why not? は、否定の内容について理由を尋ねる短い質問になります。
最後の Do you have a couple hours? は、直訳すると「何時間かありますか?」です。a couple hours は、a couple of hours の of を落とした口語の形で、「2、3時間」といった幅のある時間を指します。短く答えられないほど話が長くなる、という含みで読める一言です。
まとめ|遠慮と問い返しで会話をつなぐ
I wouldn’t want to bore you with the details. と遠慮されたら、We’ve got time. と時間があることを返せます。nothing to hide は応じる形、Does two years ago count? は問い返す形でした。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


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