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『メンタリスト』シーズン6第21話には、部屋の印象や家具の寝心地を言葉にする場面が出てきます。
飾り気がないことを言う語と、飾りが派手すぎることを言う語は、正反対の方向を向いています。ベッドやソファの話に出てくるくだけた言い回しもあわせて、台詞に沿って順に整理していきます。部屋や家具の印象を英語で伝えるときの、語の選び方が見えてきます。
「plain」飾り気のない部屋の言い方
最初は、部屋の印象を述べるやりとりです。
— Interesting office. Very plain, simple.
(面白いオフィスですね。とても飾り気がなくて、シンプルです。)
— No muss, no fuss.
(手間も面倒もなし。)
— I never felt the need to decorate. An office is for work.
(飾る必要を感じたことはありません。オフィスは仕事のための場所です。)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
Interesting office. の interesting は、「面白い」「興味深い」という意味です。ほめているのか、含みのある感想なのかは、この台詞だけでは決められません。印象を述べる出だしの一言として、後ろに続く説明を引き出す役目をしています。
続く Very plain, simple. が、この場面の中心です。plain は「飾り気のない」「地味な」という意味で、装飾や模様が少ない様子を表します。なお、plain には「ただの」「ありのままの」という別の意味もあり、ここでは部屋の様子を言っているので、前者の用法です。simple は「簡素な」で、ほぼ同じ方向の語を二つ重ねています。
No muss, no fuss. は、手間も面倒もない、という意味の慣用句です。このエピソードのフレーズ記事でも取り上げているので、ここでは意味だけにとどめます。
そして最後の発言の I never felt the need to decorate. は、feel the need to 動詞(〜する必要を感じる)に never がついた形です。decorate は「飾る」「装飾する」という動詞です。続く An office is for work. は、A is for B(AはBのためのもの)の形で、場所の目的を言い切っています。飾らない理由を、使い道から説明する形です。
「garish」派手すぎる印象を言う語
反対の方向の語は、別の場面で出てきます。
— Garish, I know.
(けばけばしいのは分かっています。)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
garish は、色や飾りが派手すぎて、落ち着かない印象を言う形容詞です。ほめ言葉ではなく、やや否定的な響きを持ちます。似た方向の語に flashy(派手な)や loud(派手な、目立つ)がありますが、garish は色づかいや飾りの強さに、趣味のよくなさが加わる語感です。この一言では、何を指して garish と言っているのかは示されていません。
後ろの I know は、「分かっている」と先回りして認める言い方です。相手に指摘される前に、自分のほうから述べる形になっています。
plain と garish を並べると、次のようになります。
| 語 | 意味 | 印象の方向 |
|---|---|---|
| plain | 飾り気のない | 装飾が少ない |
| simple | 簡素な | 余計なものがない |
| decorate | 飾る | 装飾を足す |
| garish | けばけばしい | 装飾が多すぎる |
plain は飾りが少ない方向、garish は飾りが多すぎる方向の語です。どちらが良いかは決まっておらず、部屋の印象を伝えたいときに、どの方向の語を選ぶかの手がかりになります。
「Too many lumps」寝心地を言うくだけた言い方
最後は、ベッドとソファが話題のやりとりです。
— Scooch over.
(ちょっと詰めて。)
— How often do you sleep in your own bed, anyway?
(そもそも、自分のベッドで寝ることってどのくらいあるの?)
— Oh, I don’t like that bed. Too many lumps.
(ああ、あのベッドは好きじゃない。でこぼこが多すぎる。)
— Maybe you should get a new bed.
(新しいベッドを買ったほうがいいかも。)
— Actually, you know what? I always did like this couch.
(実を言うとね、このソファはもともと気に入っていたんだ。)
The Mentalist Season6 Episode21 (Black Hearts)
Scooch over. は、場所を空けるために少し動くよう頼むくだけた表現です。命令文ですが、短くて軽い響きがあります。くだけた口語で、scoot over と近い言い方です。
How often do you ~? は「どのくらいの頻度で〜しますか」を聞く形で、anyway が「そもそも」の意味を足しています。
続く Too many lumps. の lump は「かたまり」「こぶ」で、ベッドやマットレスの表面のでこぼこにも使えます。many がついて複数形 lumps になっており、数えられる名詞として、でこぼこがいくつもある、という印象になります。
寝心地への不満を、I don’t like that bed. と先に述べてから、理由を Too many lumps. と短く足している点も特徴的です。理由を主語や動詞なしの名詞句で置く形は、くだけた会話で見られることがあります。
Maybe you should ~ は、「〜したほうがいいかも」と控えめに提案する形です。
最後の I always did like this couch. には、did が入っています。普通は I always liked で足りますが、did を入れると、「確かにずっと好きだった」と強調する響きになります。前置きの Actually, you know what? は、話の向きを変えるときの切り出しです。
まとめ|印象を言う語の方向を選ぶ
plain は飾り気がない方向、garish は派手すぎる方向の語でした。Too many lumps. や Scooch over. のように、くだけた言い方が生活の場面に合うことも分かります。
部屋や家具の印象は、語の方向を選ぶことで伝わり方が変わります。次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードの別のコラムやフレーズ記事にも、場面ごとの英語がまとまっています。


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