海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード14の終盤には、ウェンデルの恋人の時計をめぐって、2人で言葉を交わす場面があります。そこでウェンデルが口にするのは、言い訳ではなく「打ち明けたいことがある」という切り出しの言葉です。
借りた物や預かった物を壊してしまったとき、黙っておくより自分から伝えたほうが、あとの関係はこじれにくいものです。今回は、言いにくい事実を正直に打ち明けるときの英語を、切り出し・説明・その後のひと言の3つに分けて読み解きます。
「I have a confession to make.」打ち明け話の切り出し方
場面は、時計が手元に戻ったことに気づくところから始まります。
— Oh, you got it back. Doesn’t look like they cleaned it.
(あ、戻ってきたんだね。手入れはされていないみたいだけど)— Uh… no.
(ええと…うん、されてない)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
Doesn’t look like ~ は「〜ではなさそう」という意味で、主語の It を省いたくだけた形です。そのあとに短い Uh… no. が入り、会話に少し間が生まれるのが印象的です。
そして、ウェンデルが恋人の名を呼んで切り出します。
Wendell: Andie, I have a confession to make.
(アンディ、ひとつ打ち明けたい話がある)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
I have a confession to make. は直訳すると「告白すべきことがある」で、自分の失敗や隠し事を明かす前の前置きとして使われる決まった言い方です。confession は「告白・自白」という重い語ですが、この形では「実はね」という軽めの白状にも使われるとされています。
前置きがあると、聞く側も「これから大事な話が来る」と身構えることができます。次のような言い方も、同じ切り出しとして使えます。
| 言い方 | 響き |
|---|---|
| I have a confession to make. | 自分の非を明かす前置き。少しかしこまった響き |
| I need to tell you something. | 大事な話があると伝える。用途が広い |
| There’s something you should know. | 相手が知っておくべきことがある、という前置き |
「I was winding your clock, and… I broke it.」何が起きたかを順に伝える
切り出しのあとには、次の言葉が続きます。
— Um, I was winding your clock this morning,
(その、今朝、その時計のねじを巻いていて)— and… I broke it.
(それで…壊してしまった)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
前半の I was winding は過去進行形で、「〜している最中だった」という状況を先に置いています。wind は「(時計のねじを)巻く」という意味の動詞で、発音は「ワインド」です。風の wind(ウィンド)とは別の語なので注意が必要です。
状況を言ってから、間を置いて I broke it. と結果を短く言う。この順番が、壊した事実をはぐらかさずに伝える形になっています。説明が長くなりすぎず、何が起きたのかが一度で分かるのが見どころです。
日常会話なら、I’m afraid I broke your umbrella.(悪いけど、傘を壊してしまって)のように I’m afraid を前に置くと、言いにくさをやわらげながら伝えられます。
「I hope that’s okay.」打ち明けたあとのひと言
このあと、時計はもう直してあると伝える言葉が出てきて、さらに次の付け足しが続きます。
— Um… well, Hodgins and I did.
(ええと…まあ、ホッジンスと2人で、だけど)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
この did は、直前の fixed it(直した)をくり返す代わりに使われている形です。自分ひとりの手柄にしない、正直な言い直しと言えます。
そのあと、時計についてこんな言葉が出てきます。
— But you didn’t break it. That clock never worked.
(でも、壊したのはそっちじゃない。あの時計はずっと動いていなかったから)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
never worked は「(これまで)ずっと動いていなかった」。work には「(機械が)動く」という意味があります。さらに少しあとで、次の言葉が続きます。
— Well, it works now. I hope that’s okay.
(まあ、今はちゃんと動くよ。それでよかったかな)— It’s perfect.
(言うことなしだよ)BONES Season10 Episode14 (The Putter in the Rough)
I hope that’s okay. は「それで構わなければいいけど」と、相手の気持ちを確かめるひと言です。自分の判断で何かをしたあとに添えると、押しつけがましさが消えます。
まとめ|切り出し・事実・ひと言の順で伝える
I have a confession to make. で前置きをし、I was winding ~, and… I broke it. で状況と結果を順に伝え、I hope that’s okay. で相手の気持ちを確かめる。時計をめぐるこの場面には、言いにくいことを正直に伝えるための流れがそろっています。
素直な打ち明け話が場面をやわらかくする様子を、これからも『BONES』の中で見つけていきましょう。
時計をめぐる英語は、このエピソードの他のコラムでも扱っています。


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