「Nope」と「No」はどう違う?|『メンタリスト』S07E09で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Nope」と「No」はどう違う?|『メンタリスト』S07E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン7第9話には、短い問いのあとに、一語や一言だけの返事が続くやり取りが出てきます。何をしているのかを聞かれる場面では、Nope. や Yup. といった、くだけた形も顔を出します。

同じ「いいえ」でも、Nope と No では響きが変わります。作中の二つの場面をもとに、くだけた答え方の幅と、素の No の働きを順に整理し、最後に作中にない例文で言い換えの幅も確かめます。

目次

「Nope.」と「Yup.」に出てくる、くだけた答えの響き

作中には、何をしているのかを聞かれる場面があります。短い問いのあとに、一語や一言だけの返事が並ぶ流れです。

— We catch a case?
(案件が入った?)
— Nope.
(いや。)
— What are you all working on?
(みんなで何をやってるところ?)
— Nothing.
(何も。)
— Sure looks like something.
(どう見ても、何かあるように見えるけど。)
— Anything I can do to help?
(手伝えることはある?)
— Yup.
(うん。)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)

最初の We catch a case? は、Did we catch a case? の Did を落とした形です。話し言葉では、文頭を省いて語尾を上げるだけで質問にすることがあります。

続く Nope. は、No. をくだけた形にした答えです。末尾の p で口を閉じるように言い切るため、あっさりと軽く否定する響きになります。会話で耳にすることのある形ですが、改まった場面では No. のほうが落ち着いて聞こえる場合があります。

Nothing. は「何もない」と一語で言い切る形です。そのあとに並ぶ Sure looks like something. は、It sure looks like something. の It を落とした文で、sure が「確かに」という強調を足しています。「何かあるように見える」という見立てを、短く述べる形です。

末尾の Yup. は、Yes. をくだけた形にした答えで、Yeah. や Yep. の仲間です。Anything I can do to help? のように、Yes か No で答えられる問いに続く返事として置かれています。Nope. と Yup. はどちらも p で終わる対の形なので、セットで覚えると整理しやすくなります。

「No.」で言い切る形と、文が続く形

素の No. は、Nope. よりも輪郭のはっきりした否定です。くだけた感じが薄く、場面によってはやや硬く響くことがあります。ここでは、No. で始まる作中の例を、二つの場面から見てみます。

同じ会話の少しあとに、こんなやり取りがあります。

— Did I do something wrong?
(何かまずいことをした?)
— No. Just stay out here, okay?
(いや。とにかくここにいて、いい?)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)

No. のあとには Just stay out here, okay? が続きます。ここでの No. は、Did I do something wrong? という問いを打ち消す返事です。文末に okay? を添えて確かめる形もあわせて見ておきます。短い問いかけを文末に添えると、指示を一方的に押しつけず、相手の同意を確かめる響きになります。

別の場面にも、No. が一語だけで置かれた箇所があります。

— No.
(だめ。)
— You’re letting Wylie help.
(ワイリーには手伝わせているよね。)
— Wylie’s different.
(ワイリーは別。)
The Mentalist Season7 Episode9 (Copper Bullet)

ここでは No. が一語だけで使われています。Nope. のように音を足さず、一語で終える形は、否定だけをはっきり示します。

No. のあとに文を足す形は、作中にない例文でも作れます。No, not yet.(まだです)や No, I don’t think so.(そうは思いません)のように、一語の否定に短い補いを足すと、否定の度合いをやわらげたり、範囲を絞ったりできます。

「Nope.」「No, thanks.」「Nothing much.」と、言い換えの幅

ここからは、作中の台詞ではなく、場面に合わせて組んだ例文です。くだけた答えを、別の形に置き換えてみます。

例文 響き
Nope, not today. くだけた否定に、ひとこと添える
No, not really. 「そうでもない」とやわらげる
No, thanks. 申し出を断るときの、短い形
Nothing much. 「たいしたことはない」と軽く答える
Yep, I do. くだけた肯定に、短い文を足す

Nope. に not today を足すと、「今日は違う」と時期を絞った答えになります。No, not really. は really が否定の度合いをやわらげ、「そうでもない」という含みを持たせる形です。No, thanks. は、何かを勧められたときに、短く断る場面で使われる形として知られています。

Nothing. と Nothing much. の違いは、much の有無です。Nothing. が一語で言い切るのに対し、much を足すと「たいしたことは」と範囲を狭め、軽い調子の答えになります。肯定の答えには、Yup. や Yep. のほかに Yeah. や Yes. があり、Yup. や Yep. のほうがくだけて聞こえることがあります。

どの形が合うかは、相手との距離や場面で変わります。親しい相手との短い会話では Nope. や Yup. が収まりやすく、改まった場面では No. や Yes. のほうが落ち着いて聞こえる場合があります。

まとめ|短い答えの響きを聞き分ける

Nope. と Yup. はくだけた形の答えで、No. は輪郭のはっきりした否定です。Nothing. のような一語の答えや、文末の okay? を使った確かめ方も、短い受け答えの中で役割を持っています。

次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。

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