アメリカで知人の別荘に泊めてもらう週末の文化と英語|『モダンファミリー』S09E16で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカで知人の別荘に泊めてもらう週末の文化と英語|『モダンファミリー』S09E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第16話では、家族そろってヘイリーの上司の別荘で週末を過ごします。家主は不在で、案内役はヘイリーです。別荘に着いた家族の会話には、人の家に泊めてもらうときならではの話題が並びます。

お礼の品、部屋の割り振り、家の設備への気づかい。この回の場面を手がかりに、知人の家に客として泊まる週末の習慣と、そこで交わされる英語を見ていきます。

目次

泊めてもらうお礼に何を贈るか

家族が到着し、ヘイリーが設備の整った家の中を案内していきます。その途中で、フィルがこう言い出します。

Phil: We should get her a gift for letting us stay here, but what do you give someone who’s researching charcoal toothbrushes in Sri Lanka?
(泊めてもらうお礼に何か贈るべきだよな。でも、スリランカで炭の歯ブラシを研究してるような人には何をあげればいいんだ?)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

ヘイリーの返事によれば、上司はこのとき別の国に出かけていて、家にはいません。家主が留守のあいだに家を使わせてもらう形の滞在だと分かります。

アメリカでは、人の家に招かれたり泊めてもらったりするとき、ちょっとした贈り物を用意する人が多いと言われます。英語では host gift や hostess gift と呼ばれ、花やお菓子、地元の品などが選ばれることがあります。何を贈るかは地域や家庭、相手との関係によってさまざまで、決まった型があるわけではありません。

フィルの letting us stay here は「ここに泊めてくれること」で、let + 人 + 動詞 の形で相手の厚意を表しています。お礼を言うなら Thanks for letting us stay.(泊めてくれてありがとう。)が基本の言い方です。滞在のあとに thank-you note(お礼のカード)を送る人もいるとされますが、これも家庭によって異なる習慣です。フィルが悩んでいるのは、相手の趣味が独特すぎて何を選べばいいか分からないという点で、贈り物選びの難しさが冗談めかして描かれています。

「dibs」と「up for grabs」で部屋を取り合う

大人数で一軒の家に泊まると、どの部屋を誰が使うかが話題になります。マニーは、いちばんいい部屋を狙います。

Manny: Hang on.
(ちょっと待って。)

Manny: Since, uh, no one’s called dibs on the master bedroom, I assume it’s up for grabs.
(えっと、まだ誰も主寝室を取るって言ってないから、早い者勝ちってことでいいよね。)

Haley: Oh, actually, there are only three guest bedrooms upstairs, so you’ll have to sleep in there, okay?
(あ、実はね、2階の客用寝室は3部屋しかないから、あなたはそこで寝てもらうことになるの。いい?)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

master bedroom は、家の中でいちばん広い主寝室のことです。アメリカの住宅では専用のバスルームやクローゼットが付いていることが多く、ふつうは家主が使う部屋とされます。客には guest bedroom(客用寝室)が用意されるのが一般的で、マニーの思惑は退けられ、別の部屋をあてがわれます。

call dibs on ~ は「〜は自分のものだと先に宣言する」という口語表現です。子ども同士で使われることが多い言い方とされ、I call dibs on the window seat!(窓側の席はもらった!)のように使います。up for grabs は「誰でも取れる状態にある」という意味で、席や部屋、役職などがまだ決まっていないときに使われます。家族旅行で部屋割りの話になったとき、そのまま使える二つの表現です。反対に、すでに誰かのものに決まっている場合は It’s taken.(もうふさがってる。)と返せます。

客の申し出と「guesthouse」

泊まる側が、家のために何かしようと申し出る場面も描かれます。きしむドアを前に、ジェイが申し出ます。

Jay: You know, if you want,
(なんなら、よければ)

Jay: I can put some oil on that.
(そこに油を差してやれるぞ。)

Haley: Oh, no, no, no.
(あ、だめだめだめ。)

Haley: Don’t.
(やめて。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

if you want, I can ~ は「よければ〜しようか」と、押しつけずに手伝いを申し出る形です。人の家では、よかれと思った手入れや片づけでも家主の考えと合わないことがあります。申し出るときは許可を求める形にし、断られたら引き下がるのが無難とされ、ヘイリーの返事もその一例と言えます。

敷地の広い家には、母屋とは別に guesthouse が建っている場合も見られます。犬のステラのことで、ジェイはクレアにこう話します。

Jay: So, I’m gonna stash her in the guesthouse, brush her fur until she goes to sleep.
(だから、ゲストハウスにこっそり置いといて、寝つくまで毛をとかしてやるんだ。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

ここでの guesthouse は、来客が泊まるための離れのことです。日本語の「ゲストハウス」が旅行者向けの安い宿を指すことが多いのとは、意味が異なります。stash は「こっそりしまっておく」という口語の動詞で、物だけでなく、ここのように誰かを隠しておくときにも使われます。I stashed some snacks in my bag.(かばんにおやつをこっそり入れておいた。)のように、日常の小さな隠しごとにも使える言葉です。

まとめ|泊まる側の気づかいと英語

host gift と Thanks for letting us stay. のお礼、call dibs on と up for grabs の部屋割り、if you want, I can ~ の申し出、そして guesthouse。人の家に泊まる週末には、客の気づかいを表す英語が詰まっています。

別荘での家族の週末を観ながら、泊まる側のやりとりに目を向けると、生活に根ざした英語が見えてきます。

ダンスの相棒の英語やティアラ騒動の英語は、同じ回のほかのコラムで取り上げています。

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