泊まり先の物を壊したかもしれないとき、弁償を申し出る英語|『モダンファミリー』S09E16で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 泊まり先の物を壊したかもしれないとき、弁償を申し出る英語|『モダンファミリー』S09E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン9第16話では、家族そろってヘイリーの上司の別荘に泊まります。そこで「触らないで」と言われていたティアラにひびが見つかり、家族が次々に「自分かもしれない」と名乗り出ます。

人の物を壊したかもしれないとき、どう切り出し、どう弁償を申し出るかは、とっさに英語が出てきにくい場面です。この回の騒動から、念押し・名乗り出・費用の分担までの言い方を順に見ていきます。

目次

「Do not touch」の念押しと「Who did this?」

家族が別荘に着いて家の中を案内してもらう流れで、ヘイリーは最後にこう付け加えます。

Haley: Oh, one last thing Do not touch the tiara on display in the drawing room.
(あ、最後にひとつ。客間に飾ってあるティアラには触らないで。)

Haley: It is very delicate.
(すごく壊れやすいの。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

Do not touch ~ は、短縮形の Don’t を使わずに言い切ることで、禁止の強さがはっきり伝わる形です。delicate は「繊細な」のほかに「壊れやすい、取り扱いに注意が要る」という意味で、ガラス製品や精密機器の注意書きにも使われます。Please handle with care. It’s very delicate.(取り扱いにご注意ください。とても壊れやすいので。)のように理由を添えると、頼み方がやわらかくなります。

ところが後になって、ヘイリーはそのティアラにひびが入っていると騒ぎ出します。

Haley: Oh, my God! The tiara! It’s cracked! Who did this?! I’ll get to the bottom of this.
(うそでしょ! ティアラが! ひびが入ってる! 誰がやったの?! 絶対に突き止めてやる。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

cracked は「ひびが入った」状態で、粉々に割れた broken とは程度が違います。get to the bottom of ~ は「〜の真相を突き止める」という決まった言い回しです。物事の底まで降りていくイメージから、原因や犯人をはっきりさせる意味になります。このあとマニーも、犯人を見つけ出すと宣言して家族を呼び集めます。

「I might have done it」と「I’ll pay for it」

家族が集まった場で話がほかのことに移りかけたとき、ヘイリーが声を上げます。それを受けて、まずジェイが口を開きます。

Haley: Stop! Stop!! Have we all forgotten that somebody cracked my boss’s tiara?! I could get fired!
(やめて! やめてってば!! 誰かが私の上司のティアラにひびを入れたこと、みんな忘れてない?! 私、クビになるかもしれないんだよ!)

Jay: Well, I touched it once, so I might have done it.
(まあ、俺も一度触ったから、俺がやったのかもしれない。)

Jay: I’ll pay for it.
(俺が弁償する。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

might have + 過去分詞 は「〜したかもしれない」と、過去の出来事への関わりを断定せずに認める形です。I broke it. と言い切るのではなく、I might have done it. と可能性として名乗り出ることで、責任から逃げずに事実を正直に伝えられます。

続く I’ll pay for it. は、弁償を申し出るときの最も基本的な言い方です。Let me pay for the damage.(損害分は払わせて。)や I’ll cover the cost.(費用はこっちで持つよ。)と言い換えることもできます。この一言をきっかけに、ほかの家族も次々に打ち明け始めます。

Phil: Hold on.
(待って。)

Phil: Cam and I messed with it, too.
(キャムと俺もいじったんだ。)

Cameron: I put it on my hand.
(僕は手にはめてみた。)

Claire: I tried it.
(私も試してみた。)

Mitchell: Me, too.
(僕も。)

Jay: Okay, okay, obviously, everybody monkeyed around with it, so we’ll all chip in.
(分かった分かった、どうやら全員いじくり回したらしいな。じゃあ、みんなで出し合おう。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

mess with ~ と monkey around with ~ は、どちらも「〜を(面白半分に)いじる」という口語表現です。chip in は、少しずつお金や労力を出し合うという意味の句動詞で、Let’s all chip in for her gift.(みんなで出し合って彼女へのプレゼントを買おう。)のように、プレゼント代の割り勘でもよく使われます。一人ずつ名乗り出た流れを、ジェイが「全員で負担する」形でまとめています。

「try it on」と、もうひとつの真相

騒動のあと、ティアラにひびを入れたのは実はヘイリー自身だったことが明かされます。ヘイリーは、自分の作戦をこう打ち明けます。

Haley: I knew if I said to my family, “Do not touch”, one of those bozos would have to try it on and then think they cracked it themselves.
(家族に「触らないで」って言えば、あのおばかさんたちの誰かが絶対に試しに着けてみて、自分が割ったと思い込むって分かってたの。)

Haley: That’s right.
(そういうこと。)

Haley: I’m a little smarter than people think.
(私、みんなが思ってるよりちょっと賢いんだから。)

Modern Family Season9 Episode16 (Wine Weekend)

try ~ on は、服やアクセサリーを「試しに身につける」という句動詞です。Can I try this on?(これ、試着してもいいですか?)は買い物の場面での定番表現で、代名詞は try と on の間に入ります。smarter than people think は「人が思っているより賢い」で、It’s harder than people think.(思われているより難しい。)のように、比較級 + than people think の形で周りの思い込みとの差を伝えられます。

最初の Do not touch という念押しそのものが、家族に名乗り出させるための仕掛けだったと分かる場面です。告白の言葉を I broke ~ と言い切るヘイリーと、might have で可能性として名乗り出た家族との対比も、この回の英語に表れています。

まとめ|名乗り出から弁償の分担まで

Do not touch と delicate の念押し、I might have done it で可能性として名乗り出る言い方、I’ll pay for it と chip in による弁償の申し出と分担。ティアラをめぐる騒動に、その一連の英語がそろっています。

別荘の一夜の騒動を観ながら、家族それぞれの名乗り出方を聞き比べると、名乗り出るときの言い方の幅が広がります。

ダンスの相棒の英語や、週末の別荘滞在にまつわる表現は、同じ回のほかのコラムで扱っています。

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