「checkmate」や「rook」とは?チェスとチェッカーの文化と英語|『BONES』S09E14で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「checkmate」や「rook」とは?チェスとチェッカーの文化と英語|『BONES』S09E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード14は、チェスの世界が捜査の舞台になる回です。チェスクラブでの対局や、駒の動かし方をめぐるやり取りなど、チェスにまつわる言葉が次々に出てきます。今回は、作中のチェス用語を手がかりに、英語圏でのチェスのイメージや駒の呼び方を紹介します。

チェスは日本では将棋ほど身近ではないかもしれませんが、英語の会話や映画では比喩としてもよく顔を出します。駒の名前や勝負の言葉を知っておくと、ドラマのセリフの意味がぐっと取りやすくなります。

目次

「chess nerd」とチェスクラブのイメージ

捜査の打ち合わせの中で、チェスクラブへの聞き込みを任される流れがあります。

— Look, I’ll tell you what, why don’t you go to the chess club and see what you can dig up.
(よし、こうしよう。チェスクラブに行って、何か探ってきてくれ。)

— So you’re saying that I’m the lead on the case?
(つまり、捜査の主任を任されたってこと?)

— No. You’re the… chess nerd on the case.
(いや。捜査担当の…チェスおたくだ。)

— Lead chess nerd— good enough for me.
(主任チェスおたくか。それで十分。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

chess club は、愛好家が集まって対局する場のことで、アメリカでは学校の部活動や地域のクラブとしても広く見られるとされています。nerd は、ひとつの分野に打ち込む人を指すくだけた言葉で、からかいにも親しみにもなります。chess nerd という言い方からは、チェスに「頭脳派で、少しマニアックな趣味」というイメージがあることが読み取れます。

駒の名前と、くだけた呼び方

チェスの駒には、英語ならではの名前があります。物語の終盤には、駒の動かし方をめぐって、こんな言葉が出てきます。

— Bishops can only move diagonally.
(ビショップは斜めにしか動けない。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

— That’s a rook. It’s called a rook.
(それはルーク。ルークという駒。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

このやり取りの間には、その駒を「城(castle)」だと思っていた、という返事もはさまります。ルークは塔の形をしているため、英語でも castle とくだけて呼ばれることがありますが、正式な名前は rook で、チェスを指す人の間では castle と呼ぶのは避けられることが多いとされています。

別の場面では、ブースにチェスを教えようとしている、という話も出てきます。

— I play, too. Not like you, of course.
(こっちも指すよ。もちろん、そっちほどじゃないけど。)

— I’ve been trying to teach Booth, but he keeps referring to the knights as “horsies.”
(ブースに教えようとしているんだけど、ナイトのことをずっと「お馬さん」と呼ぶんだ。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

主な駒の名前を整理すると、次のとおりです。

英語 日本での呼び方 動き方の特徴
king キング 全方向に1マス
queen クイーン 縦・横・斜めにどこまでも
rook ルーク 縦・横にどこまでも
bishop ビショップ 斜めにどこまでも
knight ナイト 馬の形で、L字に跳ぶ
pawn ポーン 基本は前に1マス

horsie は「お馬さん」にあたる子どもっぽい言い方で、ナイトの駒が馬の頭の形をしていることから出てくる呼び方です。

勝負の言葉と先手、チェッカーとの違い

チェスクラブでは、対局の決着に感心する声が上がります。

— Bishop’s pair checkmate— that is so cool.
(ビショップ2つでチェックメイト。かっこいいなあ。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

check は王手、checkmate(略して mate)は詰みのことです。語源はペルシャ語の shah mat(王が身動きできない、の意)にさかのぼるとする説が知られています。日常会話でも、相手を追い詰めて逃げ道をふさぐことを checkmate とたとえることがあります。

対局を始める前のやり取りでは、先手の話も出てきます。

— I have seniority.
(こっちが古株だからね。)

— You take white.
(白をどうぞ。)

— I won’t need the advantage.
(そのハンデはいらないよ。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

チェスでは一般に白の駒を持つ側が先に指すため、白番はわずかに有利とされています。advantage はその有利さを指しています。

物語の終盤には、チェスと checkers を比べる一言もあります。

— Why can’t we just play checkers?
(チェッカーじゃだめなのか?)

— No, there’s no sophisticated strategy in checkers.
(だめ。チェッカーには高度な戦略がないから。)

BONES Season9 Episode14 (The Master in the Slop)

checkers は同じ盤を使い、丸い駒を斜めに進めて相手の駒を跳び越えて取るゲームで、イギリス英語では draughts と呼ばれます。手軽な遊びとして親しまれる一方、チェスは駒ごとに動きが違う分、戦略のゲームというイメージが強いことが、このやり取りからも伝わってきます。

まとめ|チェスの言葉を知るとセリフが見えてくる

今回は『BONES』シーズン9エピソード14から、chess club や chess nerd に表れるチェスのイメージ、bishop・rook・knight などの駒の名前、checkmate や take white といった勝負の言葉、そして checkers との違いを紹介しました。

駒の呼び方ひとつにも、正式な名前とくだけた言い方があることが見えてきます。チェスの場面が多いこの回を、用語に注目しながら観ると楽しみが広がります。

腕前の言い方や、名前の正し方を扱ったコラムでも、同じ回の英語を読み解いています。

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