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今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第17話から、「任せて」と引き受けるときの I got this を取り上げます。2人の子どもの世話を一人でこなそうとするハワードが、バーナデットの心配を打ち消すように口にする言葉です。
同じひと言でも、結果しだいで頼もしい宣言にも強がりにも聞こえます。言い切る場面から、助けを借りたと認める場面までを追っていきます。
「I got this」で心配を打ち消す
朝8時のハワードの家の場面です。子どもたちを連れて公園などに出かけていたハワードに、目を覚ましたばかりのバーナデットは「自分のほうがうまくやれると証明したいだけでしょ」と言います。ハワードが軽く受け流すと、バーナデットは、そのペースは続かない、午後にはソファで寝落ちしているはずだと言います。それに対するハワードの返事です。
Howard: Not true. I got this. You know, in fact, why don’t you take the day off?
(そんなことないさ。任せとけって。そうだ、なんなら休みを取ったらどうだ?)TBBT Season11 Episode17
バーナデットが使った keep up this pace は「このペースを保つ」という意味で、can’t を付けると「そのペースは続かない」となり、張り切りすぎる相手を心配したり、けん制したりするときに使える形です。
ハワードの I got this. は、「大丈夫、任せて」と引き受ける口語です。文法どおりには I’ve got this. ですが、会話では have が落ちた形もよく耳にします。Not true. で予測をきっぱり否定し、休みまで勧めるところに、自信たっぷりの様子が表れています。
「on my own」で強がりだったと認める
別の場面で、ハワードはラージと一緒にいます。目を覚ましたハワードと、ラージの会話です。
Howard: Oh, boy. I really passed out hard.
(うわぁ。完全に寝落ちしてたな。)Raj: Yeah, tell me about it. The kids could’ve screamed bloody murder and you wouldn’t have woken up. Which I know because they did.
(うん、ほんとにね。子どもたちがどれだけ泣き叫んでも、君は起きなかっただろうね。実際に泣き叫んだから知ってるんだ。)Howard: I’m sorry. Why did I think I could do this on my own?
(悪い。なんで一人でできるなんて思ったんだろうな。)TBBT Season11 Episode17
pass out はもともと「気を失う」ですが、くだけた会話では「ぐっすり眠り込む」の意味でも使われます。ラージの tell me about it は文字どおりの「話して」ではなく、「本当にそのとおり」と相手の言葉に強く同意する決まった言い回しです。
ハワードの Why did I think I could do this on my own? は、一人で抱え込んだことを振り返る疑問文です。on my own は「自力で、一人で」で、朝の I got this と並べると、強がりだったことを自分で認める流れになっています。
その後ハワードは、バーナデットがもうすぐ帰ってくると言い、divide and conquer(手分けして片づける)と言って、自分が夕食、ラージが子守りと分担を決めます。子どもは寝ているとラージに言われると、今度はラージに夕食を任せます。
「I needed some help」と素直に伝える
帰宅したバーナデットとハワードの場面です。
Bernadette: Why is Raj asleep on our couch?
(なんでラージがうちのソファで寝てるの?)Howard: Oh. I needed some help so he came by, played with the kids, read them some stories, put them down for their nap and made dinner.
(ああ。助けが必要でさ、あいつが来て、子どもたちと遊んで、本を読んでやって、昼寝させて、夕飯も作ってくれたんだ。)Bernadette: What’d you do?
(あなたは何をしたの?)Howard: Ate dinner.
(夕飯を食べた。)TBBT Season11 Episode17
I needed some help は、助けを借りたことを素直に伝える言い方です。過去形で事実として言うので、言い訳めいた響きになりにくいのが特徴です。今まさに手を借りたいときは、I could use some help.(手を貸してもらえると助かる)という頼み方もあります。続けてハワードは、自分は家にいる役に向いていないと言い、バーナデットが家に残るよう提案します。それに対するバーナデットの返事です。
Bernadette: I-I do definitely want to, but I know how much this means to you and it was just one day. So, don’t give up.
(わ、私は間違いなくそうしたいわ。でも、これがあなたにとってどれだけ大事か分かってるし、たった1日だったでしょ。だから、諦めないで。)TBBT Season11 Episode17
it was just one day で失敗を小さく見積もり、don’t give up で背中を押す組み合わせです。自分から役目を降りようとする相手を引き留めるときにも、そのまま使える励ましと言えます。
まとめ|任せての後に続く言葉
今回は、心配を打ち消す I got this、強がりを認める on my own、助けを借りたと伝える I needed some help、励ましの don’t give up を見てきました。I got this は頼もしさと強がりの両方になり得るからこそ、その後の言葉まで含めて覚えると使いどころが分かります。
張り切りから降参までを、ハワードの言葉で追える回です。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、子育てをめぐる二人の会話がさらに味わい深く見えてきます。


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