「someone’s biological clock is ticking」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E17で学ぶ英会話

「someone's biological clock is ticking」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友人や知人が次々と家庭を持っていく様子を見て、自分にもそろそろ、という気持ちがふと顔を出した経験はありませんか。

そんな気持ちにぴったりの「someone’s biological clock is ticking」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第17話の前半、友人夫婦の子どもたちの様子をビデオ通話で見ていたラージが、独身である自分の胸の内をふと漏らすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「someone’s biological clock is ticking」の意味とニュアンス

someone’s biological clock is ticking
意味:(誰かの)出産・子どもを持つ時期への焦りを感じている

someone’s biological clock is tickingは、妊娠・出産に適した年齢的な期限を、人体に埋め込まれた「時計」にたとえた比喩表現です。biological clockはもともと体内時計全般を指す生物学用語ですが、口語では出産年齢への意識に限定して使われることが多くなっています。tickingは時計が音を立てて時を刻む様子を表し、残された時間が少なくなっているという焦りの感覚を強調する役割を持ちます。

主語にあたるsomeone’sの部分には、my/her/hisなどが自由に入ります。女性について使われる場面が典型ですが、劇中のラージのように男性が使うことで、本来は性別を問わない感覚であることが浮かび上がります。単に「子どもが欲しい」と言うよりも、時間的な切迫感を含んだ、やや切実な言い方になる点が特徴です。友人同士の軽い雑談で茶化すように使われることもあれば、自分の将来設計を真剣に見つめ直す場面で重みを持って口にされることもあり、トーンの幅が広い言い回しでもあります。

【ここがポイント!】

  • 「biological clock」は出産適齢期を示す体内時計の比喩
  • tickingが加わることで、残り時間への焦りが一段と強まる
  • 主語を誰にでも置き換えられる、性別を問わない言い回し

『ビッグバン★セオリー』S11E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

友人夫婦とのビデオ通話を終えたばかりの仲間たちの輪の中で、ラージは画面に映っていた親子の姿が頭から離れない様子を見せています。通話の向こうにいたのはハワード・バーナデット夫妻で、娘のハレーの成長ぶりや息子のマイケルの世話の様子が、画面を通して伝わってきていました。独身の自分と、子育てに奮闘する友人たちとの違いを思い、胸の内がふと言葉になって飛び出す場面です。

Raj: Boy, seeing them all together like that has got my biological clock ticking like crazy.
(ああ、みんなが揃っているのを見ると、僕の中の生物学的な時計が猛烈に時を刻み始めるよ。)

Penny: Yeah, I don’t think men have…
(そうね、男の人にはそんなのないと思うけど……)

Raj: I do.
(僕にはあるんだ。)

Amy: Hi.
(あら、こんにちは。)

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シーン解説と心理考察

友人夫婦とのビデオ通話がちょうど終わったタイミングで、ラージは親子の様子が頭から離れない表情を浮かべます。「みんなが揃っているのを見ると、僕の中の生物学的な時計が猛烈に時を刻み始めるよ」という一言には、独身のラージが友人たちの家庭の幸せを目にして募らせる焦りが表れています。

ペニーが「男の人にはそんなのないと思うけど」と軽く返すと、ラージは迷わず「僕にはあるんだ」と言い切ります。一般的な思い込みをあっさり覆すこの返し方には、感傷的で率直なラージらしさがにじむ場面です。その直後にエイミーが新たに輪へ加わることで、場面は育児を巡る会話からやわらかく広がっていく空気があります。

この発言のきっかけになったのは、通話の向こうで見えていたハワード・バーナデット夫妻の子育ての様子です。友人たちの幸せな家庭の姿を目にしたことで、独身であるラージが自分の状況を改めて意識する、そんな心の動きがこの短いやり取りには重なっています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

体の奥に小さな時計が埋め込まれていて、それが出産に適した年齢へ近づくたびにカチカチと音を立てて急かしてくる、というイメージを持つと記憶に残りやすくなります。友人たちの晴れやかな親子の姿を見た直後に、ラージの時計が一気に音を立て始めた場面を思い出せば、「biological clock」と「ticking」がセットになった焦りの感覚が、自然と結びついて覚えられます。「biological」が示す身体的な実感と、「ticking」が示す音の感覚をセットで思い出すと、意味が二重に記憶へ刻まれます。

例文で覚える「someone’s biological clock is ticking」

焦りの度合いや場面を変えながら、3つの例文でsomeone’s biological clock is tickingの使い方を確認していきましょう。

She says her biological clock is ticking, so she wants to start a family soon.
(彼女は自分の生物学的な時計が時を刻んでいると言っていて、早く家族を持ちたいと考えている。)
友人同士の会話で将来の計画を語る場面です。早めに答えを出したい気持ちがこの一文に表れています。

After turning 35, she felt like her biological clock was ticking louder than ever.
(35歳を過ぎてから、彼女は自分の生物学的な時計がこれまでより大きく音を立てているように感じた。)
年齢への焦りを心理的に描写する場面です。louder than everを添えることで、焦りが強まっていく様子を表せます。

A: Are you thinking about having kids?
B: Yeah, my biological clock is ticking, to be honest.
(A:子どもを持つことは考えてる?)
(B:うん、正直なところ、僕の生物学的な時計が時を刻んでいるからね。)
友人との率直な会話の場面です。to be honestを添えることで、本音を打ち明けるトーンが加わります。

あわせて覚えたい関連表現

be on the clock
(時間的な制約・期限を意識している)
someone’s biological clock is tickingが出産適齢期への焦りに特化した表現であるのに対し、be on the clockは仕事の期限など一般的な時間的制約を指す場面で使われ、勤務中であることを表す場合にも用いられます。

the clock is running out
(残り時間がなくなってきている)
biological clockほど出産や年齢に結びつかず、申し込みの締め切りなど一般的な期限切迫を表す汎用的な言い方です。

baby fever
(子どもを持ちたいという強い願望)
biological clockが年齢的な切迫感を含むのに対し、baby feverは年齢を問わず子どもを欲しいという感情的な衝動そのものを指します。

Note|biological clock / baby fever / ticking time bomb の使い分け

ラージが漏らした「biological clock」という一言には、似たニュアンスを持つ表現がいくつかあります。baby feverやticking time bombも、子どもを持ちたい気持ちや焦りを語るときに使われる言葉です。

biological clockは、年齢が上がるにつれて妊娠・出産の可能性が変化していくという背景を持つ比喩で、キャリアと出産年齢をめぐる話題が広く語られる中で定着していったとされています。これに対してbaby feverは、年齢的な切迫感よりも、友人や親戚の赤ちゃんを見て「自分も欲しい」と感じる感情的な衝動に焦点を当てた表現です。一方ticking time bombは本来「時限爆弾」を意味し、出産適齢期に限らず、いつか限界を迎える緊張感のある状況全般に使われる、より汎用的な比喩です。

ラージの場合は、友人夫婦の子どもを見た瞬間の感情的な反応としてbiological clockを使っていますが、これはbaby feverの要素も含んだ言い方だと捉えられます。年齢そのものへの焦りというより、目の前の家族の姿に触発された願望として理解すると、このシーンの一言がより自然に読み取れます。

同じ「焦り」でも、どこに焦点が当たっているかで表現は変わってきます。どの言葉を選ぶかによって、聞き手に伝わる焦りの質も微妙に変わってくるのです。

まとめ|友人たちの幸せが呼び起こす、静かな焦り

someone’s biological clock is tickingは、出産・子どもを持つ時期への焦りを、体内の時計の比喩で表す言い回しです。biological clockという核だけ覚えておけば、tickingを添えることで「時間が迫っている」という切迫感を自然に加えられます。

友人の赤ちゃんを見て羨望を覚えたときも、自分自身の将来を考えて焦りを感じたときも、この一言があれば気持ちを率直に言葉にできます。性別や状況を問わず使える表現だからこそ、誰にとっても心当たりのある焦りとして受け止めやすいのかもしれません。独身のラージが、友人夫婦の幸せな様子を目にした直後にこぼした一言には、誰もが抱くことのある感情の揺れが重なっているのかもしれません。

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