海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン10エピソード1には、大変な時期のあと、スイーツとの会話の途中で、改まってお礼が切り出される場面があります。今回はこのやり取りを手がかりに、お礼の切り出し方と、お礼を受けた側の「お互いさま」の返し方を読み解きます。
手伝ってもらったことや支えてもらったことは、その場では言いそびれてしまいがちです。あとから改めて感謝を伝える英語を知っておくと、照れくささを越えて気持ちを届けやすくなります。
「Thanks, by the way.」で改まってお礼を切り出す
会話は、軽いあいさつのやり取りから始まります。
— It’s good to see you, Sweets.
(会えてうれしいよ、スイーツ。)BONES Season10 Episode1 (The Conspiracy in the Corpse)
しばらく言葉を交わしたあと、話の流れを区切るようにお礼が切り出されます。
— Thanks. Thanks, by the way.
(ありがとう。そうだ、改めて、ありがとう。)BONES Season10 Episode1 (The Conspiracy in the Corpse)
by the way は「ところで」と話題を変えるときの言葉として知られていますが、Thanks, by the way. のようにお礼に添えると、「そういえば、言っておきたかったんだけど」という前置きの響きが加わるとされています。一度 Thanks. と言いかけてから、言い直すように重ねているのも印象的です。改まった言葉を口にする照れくささが、短い繰り返しから伝わってきます。
あとから感謝を伝える言い方には、ほかにも次のようなものがあります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| I never got to thank you for ~. | 〜のお礼をちゃんと言えていなかった |
| I just wanted to say thanks for ~. | 〜のお礼を言いたくて |
| I really appreciate ~. | 〜に本当に感謝している |
| I owe you one. | ひとつ借りができた |
何に感謝しているかを具体的に挙げる
何のことかと聞き返されると、してもらったことが一つずつ挙げられていきます。
— No. No, she told me. You know, you were there. You… you were there for her.
(いや、彼女から聞いたよ。ほら、いてくれたって。彼女のそばに、いてくれたって。)— You… you helped out with the move.
(引っ越しまで、手伝ってくれたし。)BONES Season10 Episode1 (The Conspiracy in the Corpse)
be there for ~ は「〜のそばにいて支える」という意味で、困っている人の力になったことを表す定番の言い方です。この表現の使い方は、フレーズ記事でも詳しく取り上げています。help out with ~ は「〜を手伝う」で、help だけよりも「手を貸して助けてくれた」という気安い響きがあります。
ただの Thank you. で終わらせず、Thanks for being there.(いてくれてありがとう)や Thanks for helping out with the move.(引っ越しを手伝ってくれてありがとう)のように中身を添えると、何に感謝しているのかがはっきり伝わります。言葉に詰まりながら挙げられていく様子からも、気持ちの大きさが読み取れます。
「お互いさま」と受け流す返し方
それに対して、こんな返事が返ってきます。
— That’s enough. You know what? It’s nothing you wouldn’t have done for me.
(もういいって。だってさ、逆の立場なら同じことをしてくれただろ。)— Sure.
(まあな。)BONES Season10 Episode1 (The Conspiracy in the Corpse)
It’s nothing you wouldn’t have done for me. は直訳すると「君が僕のためにしなかったはずのことは何もない」で、「君だって同じことをしてくれたはず」という意味になります。相手を立てながら感謝を受け流す、「お互いさま」に近い返し方と言えます。That’s enough. は「もう十分だよ」と、改まったお礼を照れて止める言い方です。
似た返し方には次のようなものがあります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| You’d have done the same for me. | 君も同じことをしたはず |
| That’s what friends are for. | 友達なんだから当然 |
| Don’t mention it. | 気にしないで |
| Anytime. | いつでもどうぞ |
親しい相手からのお礼に、きちんと受け止めつつ大げさにしない返しを選ぶと、会話が自然に次へ進みます。
まとめ|改まったお礼と、照れた受け流し
今回は『BONES』シーズン10エピソード1から、Thanks, by the way. でお礼を切り出す言い方、be there for や help out with で感謝の中身を挙げる言い方、It’s nothing you wouldn’t have done for me. のようにお互いさまと返す英語を読み解きました。
お礼の言葉ひとつにも、言う側と受ける側の照れくささがにじみます。そんなやり取りに注目しながら、これからも『BONES』を観ていくと英語の味わいが増していきます。
同じ回の英語は、自己紹介で呼び方を伝えるコラムや、相談の持ちかけ方のコラムでも扱っています。


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