家族を遠ざけたうそがばれたら、英語でどう認めて言い返す?|『モダンファミリー』S11E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 家族を遠ざけたうそがばれたら、英語でどう認めて言い返す?|『モダンファミリー』S11E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第2話では、クレアが雑誌の取材を受けることになります。取材を完璧に終えたいクレアは、体調が悪いと言って家族を遠ざけますが、そのうそはやがて子どもたちにばれてしまいます。

うそを認める場面では、潔く謝るだけでなく、ひと言付け加えて言い返すこともあります。取材の頼み方から、うそを認める言い方、立場を入れ替えて言い返す言い方までを順に見ていきます。

目次

取材の場で使われる控えめな頼み方と提案

取材の場で、アンがクレアに家族のことを尋ねます。

Anne: Let’s see, you said your daughter’s doing research in Antarctica.
(ええと、娘さんは南極で研究をなさっているんでしたね。)
Claire: Yes.
(ええ。)
Anne: Any chance we could meet the rest of the clan?
(ほかのご家族にもお会いできたりしませんか?)
Modern Family Season11 Episode2 (Snapped)

Any chance we could ~? は「〜できる可能性はありますか」が元の意味で、Is there を省いた口語の形です。断られても気まずくならないよう、可能性を尋ねることで控えめに頼む言い方になっています。the rest of the clan の clan は「一族」で、親しみを込めて大家族を指すときにも使われます。冒頭の Let’s see は「ええと」と話を切り出すつなぎで、確認から頼みへ自然に移る流れを作っています。

この頼みについて、クレアの本音は次のとおりです。

Claire: This was for the cover of Corner Office Magazine.
(これは『コーナー・オフィス・マガジン』の表紙のための取材なの。)
Claire: I mean, that’s basically Vogue for female CEOs.
(つまり、女性CEO版のヴォーグみたいなものよ。)
Claire: Lately, my family has seemed more suited to a gator-farm billboard.
(最近のうちの家族は、ワニ園の看板のほうがお似合いって感じなの。)
Modern Family Season11 Episode2 (Snapped)

seem more suited to ~ は「〜のほうが向いているように見える」という比較の言い方です。表紙にふさわしい家族ではない、という自虐を、ワニ園の看板というたとえで表しています。

撮影の場面でも、クレアは見栄えにこだわります。

Claire: You know, if you wanted a different angle, we could, uh, go over to the chess board here.
(ねえ、違うアングルがよければ、こっちのチェス盤のところに移ってもいいけど。)
Modern Family Season11 Episode2 (Snapped)

if you wanted ~, we could ~ は、過去形を使って押しつけを和らげる提案の形です。相手が望むならという前提を置くことで、自分の希望を相手の選択として差し出しています。

「Fine, I lied!」とうそを認める英語

クレアの様子がおかしかったことに、子どもたちは気づき始めます。アレックスは、母親が自分に会えてもうれしそうではなかったと話していました。やがて子どもたちに問い詰められたクレアは、ついに認めます。

Claire: Fine, I lied! I had an interview with a magazine today and I just wanted everything to be perfect!
(分かったわよ、うそついたの! 今日は雑誌の取材があって、何もかも完璧にしたかったの!)
Alex: Which means getting rid of us?
(それって、私たちを追い払うってこと?)
Haley: Sorry we’re such an embarrassment.
(恥ずかしい家族でごめんなさいね。)
Claire: You’re right.
(そうね。)
Claire: There’s no excuse for what I did.
(私のしたことに言い訳の余地はないわ。)
Claire: I I mean, except that you used to make me drop you off three blocks from school.
(ま、まあ、あなたたちが昔、学校の3ブロック手前で私に降ろさせてたことを除けばね。)
Modern Family Season11 Episode2 (Snapped)

文頭の Fine は「いいわよ」と同意を表すだけでなく、追い詰められて折れるときの「分かったわよ、もう」という響きを持ちます。Fine, I lied! は、言い逃れをやめて一気に認める形です。

アレックスの Which means ~? は「それってつまり〜ってこと?」と、相手の言葉が意味することを問い返す言い方です。ヘイリーの Sorry we’re such an embarrassment. は、謝罪の形をとった皮肉です。embarrassment は「恥ずかしい思いをさせる人・もの」を表し、「どうせ私たちは恥ずかしい存在なんでしょ」という当てこすりになっています。

クレアはまず You’re right. と相手の言い分を認め、There’s no excuse for what I did. と言い訳しないことをはっきり言います。ところがすぐに except that ~(〜を除けば)と続け、子どもたちの昔のふるまいを反論の材料に持ち出します。

「I get one day!」立場を入れ替えて言い返す

クレアはほかにも子どもたちの昔の例を挙げたうえで、こう締めくくります。

Claire: You have been embarrassed by me your whole lives.
(あなたたちは生まれてからずっと、私のことを恥ずかしがってきたじゃない。)
Claire: I get one day!
(私にだって1日くらいあっていいでしょ!)
Modern Family Season11 Episode2 (Snapped)

be embarrassed by ~ は「〜を恥ずかしく思う」で、現在完了と your whole lives を組み合わせると「これまでずっと」という長い期間が伝わります。ヘイリーが持ち出した「恥ずかしい家族」という話を、今度は「恥ずかしがってきたのはそっちだ」と向きを逆にして返している点がポイントです。

I get ~ は「〜をもらえる、〜する権利がある」を表します。I get one day! は「私にも1日くらいその権利がある」という開き直りで、ずっと我慢してきたのだから今回だけは大目に見てほしい、という言い分になります。日常会話でも、I get to choose this time.(今回は私が選んでいいよね)のように、順番や権利を主張するときに使えます。

There’s no excuse で非を認めたあとに except that と I get one day! が続くため、謝罪と開き直りが一続きになっています。英語でも、認める言葉と言い分を並べると、相手との言い合いが一方的な謝罪で終わらない流れになることが読み取れます。

まとめ|認めてから言い返す英語

Fine, I lied! や There’s no excuse for what I did. でうそを認め、except that ~ や I get one day! で言い分を足す流れを見てきました。認める表現と言い返す表現をセットで覚えると、気まずい場面でも言いたいことを英語で伝えやすくなります。

取材と家族のあいだで揺れるクレアのやりとりを観ながら、『モダンファミリー』の英語に耳を傾けていきましょう。

この回のほかのコラムでは、厳しさを表す harsh と mean の違いや、新しい家電に夢中な相手への気持ちの伝え方も取り上げています。

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