アメリカの高級レジデンスのアメニティと追加料金の文化と英語|『モダンファミリー』S11E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカの高級レジデンスのアメニティと追加料金の文化と英語|『モダンファミリー』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第10話では、アレックスが新しい会社の用意した高級レジデンスに住み始めます。設備のそろった建物に、家族はすっかり心を奪われます。

ジムやプール、コンシェルジュまでそろった住まいは、日本ではまだ限られた存在かもしれません。アレックスの住まいをめぐる騒動を起点に、アメリカの共用設備付き住宅の文化と、それを語る英語を見ていきます。

目次

「full amenities」の高級レジデンス

アレックスは、新しい住まいについてこう語ります。

Alex: My new company is putting me up at The Prescott, a luxury residence with full amenities.
(新しい会社が、フル装備の高級レジデンス、プレスコットに住まわせてくれてるの。)
Alex: I admit, this extravagant lifestyle can make me a little uncomfortable.
(正直、このぜいたくな暮らしはちょっと落ち着かないんだけどね。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

amenities は、住まいやホテルに備わった便利な設備やサービスを指す語です。アメリカの集合住宅の広告では、フィットネスジム、プール、ラウンジ、宅配物の受け取り窓口などを amenities としてまとめて紹介することがよくあると言われます。full amenities は「設備がひととおりそろっている」という売り文句に近い言い方です。

高級な集合住宅の中には、ホテルのように受付にスタッフが常駐し、住人の用事を手伝う concierge(コンシェルジュ)を置くところもあるようです。ただし、どこまでのサービスがあるかは建物によって大きく異なります。

アレックス自身は、ぜいたくな暮らしが「ちょっと落ち着かない」と打ち明けています。一方で、訪ねてきた家族の反応は違いました。

Phil: And don’t we get a tour of the building? This place has everything.
(それに、建物の案内はしてもらえないの? ここ、何でもそろってるじゃないか。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

tour of the building は「建物の見学・案内」です。入居を検討する人向けに、スタッフが共用部分を案内する見学会を開く物件もあり、英語では take a tour や give someone a tour の形でよく使われます。

住人とゲストのルール

ところが、家族は自由に館内を見て回れるわけではありませんでした。住人が付き添わないゲストだけでは館内を回れず、それを破れば住人が追い出されてしまう、という決まりがあると告げられます。車を呼ぶのも自動化されていて、住人用の ID コードが必要な仕組みです。

こうした住人以外の出入りに関するルールは、英語で guest policy と呼ばれることがあります。アメリカの集合住宅では、ゲストの名前を受付で登録する、共用設備の利用は住人の同伴が条件になる、といった決まりを設けている建物もあると言われます。安全や住人のプライバシーを守るための仕組みですが、内容は建物によってさまざまです。

それでも家族は、館内の設備に引きつけられていきます。ミッチェルとキャメロンのやりとりからも、その様子がうかがえます。

Mitchell: There’s a swim-up bar?!
(スイムアップバーがあるのか?!)
Cameron: I know, we should be living here and Alex should be living in our stupid house.
(そうなんだよ。僕らがここに住んで、アレックスがうちのしょぼい家に住むべきだよ。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

swim-up bar は、プールの中から泳いで近づき、水に入ったまま飲み物を頼めるカウンターのことです。リゾートホテルの設備として知られ、住宅の共用部分にまであることが、建物の豪華さを物語っています。キャメロンの一言にも、その設備への驚きが表れています。

「incidental charges」と「fine」

騒動のあと、アレックスのもとには「昨日の分」の請求が届いていました。アレックスは、その中身を一つずつ挙げていきます。

Alex: Um So, I got a few incidental charges from yesterday.
(ええと……昨日の分の付帯料金が来てるんだけど。)
Alex: $200 for Sugar Baby procurements.
(シュガーベイビーの調達代、200ドル。)
Jay: Sorry.
(すまん。)
Alex: Eight sliders and one coconut water?
(スライダー8個とココナッツウォーター1本?)
Phil: He charged me for that?
(あいつ、俺にあれを請求したのか?)
Alex: $300 for a slide rescue.
(滑り台の救出代、300ドル。)
Alex: $40 fine for the non-wiping of stationary bike.
(エアロバイクを拭かなかった罰金、40ドル。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

incidental charges(または incidentals)は、ホテルなどで部屋代とは別に発生する「付帯料金」を指す言葉です。ルームサービスやミニバー、施設の利用料などがこれにあたり、チェックインの際にこの分のデポジットを求められることもあると言われます。アレックスの住まいでも、家族が頼んだものや使ったサービスが、住人のアレックスに請求されていたことが分かります。

charge A for B は「AにBの代金を請求する」という形です。一方、fine は規則違反に対する「罰金」で、使ったあとのエアロバイクを拭かなかったことへの罰金が明細に並んでいます。ジムの器具を使ったら拭く、といったマナーを利用規則として定めている施設は珍しくないようです。

料金の種類や金額の決まり方は建物ごとに異なりますが、「使った分は住人に請求される」という仕組みが、家族の気軽な行動を思わぬ明細に変えています。

まとめ|高級レジデンスの設備と料金の英語

amenities、concierge、guest policy、incidental charges、fine といった言葉を知っておくと、アメリカの共用設備付き住宅の仕組みが見えてきます。サービスや決まりは建物によって異なる点も押さえておきたいところです。

設備に夢中になる家族と、請求の中身を一つずつ挙げていくアレックスを観ながら、アメリカの住まいの一面に触れてみると、この回がより身近になります。

同じ回のほかのコラムでは、気兼ねを打ち消す返しや、ネット上の言い争いを語る英語も紹介しています。

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