匿名のネット論争で、相手の正体が分かったときの英語|『モダンファミリー』S11E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 匿名のネット論争で、相手の正体が分かったときの英語|『モダンファミリー』S11E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第10話で、フィルはこっそりネットのグルメブログを書いています。そのブログには、しつこく絡んでくる相手がいました。その相手が誰なのかは、思わぬ形で明らかになります。

ネット上のけんかを英語で説明しようとすると、意外に言葉が出てこないものです。フィルとジェイの台詞から、ネットでの言い争いを語る語彙と、相手が分かったあとの言い方を見ていきます。

目次

「moonlight as ~」と「a huge following」

フィルは、自分の秘密をこう明かします。

Phil: I’ve been secretly moonlighting as an online food blogger, “Foodie in a Hoodie” it rhymes on the page.
(実は内緒で、ネットのグルメブロガーを副業でやってるんだ。「フーディー・イン・ア・フーディー」。字で見ると韻を踏んでる。)
Phil: I’ve quickly developed a huge following, and The Prescott is home to the city’s hottest restaurant, called Pardon.
(あっという間に大勢のフォロワーがついてね。で、プレスコットには街でいちばん話題のレストラン、パルドンがあるんだ。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

moonlight as ~ は「〜として副業をする」という意味です。名詞の moonlight(月の光)から来た動詞で、本業とは別に、夜などの空いた時間にこっそり働くイメージがあります。フィルが secretly を添えているように、周りに知られていない副業を言うときにもよく合う語です。He moonlights as a DJ on weekends.(彼は週末にDJの副業をしている)のように、「as + 職業」の形で何をしているかを続けます。

develop a huge following は「大勢の支持者・ファンを得る」という言い方です。following はここでは名詞で、ある人や作品を追いかける人たちの集まりを指します。SNS の followers と近い感覚で、She has a large following on Instagram. のように使えます。

フィルが名乗るブログ名は、本人いわく「字で見ると韻を踏んでいる」もの。正体を隠したまま人気を集めている、という設定がこのあとの騒動の土台になっています。

「troll」「comment war」「take a shot at」

人気が出れば、反発する相手も出てきます。フィルはその相手について次のように語ります。

Phil: I have a troll.
(俺には荒らしがいる。)
Phil: Screen name “Close to Utlaw,” wherever that is.
(アカウント名は「クローズ・トゥ・ユトロー」。どこのことだか。)
Phil: We recently got into a a heated comment war.
(最近、コメント欄で激しくやり合ってね。)
Phil: Insults were hurled, mothers disparaged.
(罵り言葉が飛び交い、母親の悪口まで出た。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

troll は、ネット上でわざと挑発的な書き込みをして相手を怒らせる人を指し、日本語の「荒らし」に近い語です。screen name はネット上で使う名前、つまりアカウント名やハンドルネームのことです。a heated comment war は「コメント欄での激しい応酬」で、heated は議論が熱くなった様子を表します。Insults were hurled は「侮辱の言葉が投げつけられた」という受け身の文で、誰が言ったかをぼかしたまま、やり合いの熱の高さだけを伝えています。

hurl は「力いっぱい投げつける」という動詞で、hurl insults の形で「罵声を浴びせる」の意味になります。また get into a ~ war は「〜の争いに発展する」という言い方で、get into an argument(口論になる)や get into a fight(けんかになる)と同じ組み立てです。

一方、ジェイにもネットで腹を立てている相手がいました。

Jay: Some moron food blogger took a shot at one of my favorite spots.
(どこかのアホなグルメブロガーが、俺の気に入りの店をこき下ろしやがった。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

take a shot at ~ は「〜を狙い撃ちする」から転じて、「〜をけなす・批判する」の意味で使われます。ジェイにとっては、自分の好きな店を悪く書かれたことが言い争いの発端だったことが分かります。

「I don’t blame you for being mad.」

やがて二人は顔を合わせ、互いの正体に気づきます。

Phil: You’re Close to Utlaw?!
(あんたが「クローズ・トゥ・ユトロー」?!)
Jay: It’s Closet Outlaw!
(「クローゼット・アウトロー」だ!)
Phil: Jay, I don’t blame you for being mad.
(ジェイ、怒るのも無理ないよ。)
Phil: I-I turned my legions of fans against you, and, uh It’s Foodie in a Hoodie, by by the way.
(お、俺が大勢のファンをけしかけたんだもんな。それと、「フーディー・イン・ア・フーディー」だからね、一応。)
Modern Family Season11 Episode10 (The Prescott)

フィルが「Close to Utlaw」と読んでいたアカウント名は、ジェイによれば「Closet Outlaw」でした。文字の切れ目をずらして読んでいたため、地名のような名前だと思い込んでいたわけです。

I don’t blame you for ~ing は「〜するのも無理はない」という意味で、相手の怒りや不満をいったん認めるときの言い方です。直訳の「あなたを責めない」から、「そう感じて当然だ」という受け止めの一言になります。続く turn ~ against … は「〜を…の敵に回す」で、フィルは自分のファンにジェイを攻撃させたことを認めています。

相手の正体が分かったあと、まず気持ちを受け止め、次に自分のしたことを口にする。ネットの言い争いを現実の場で収めようとするときの順序として、フィルの台詞はそのまま参考になります。最後にブログ名をきちんと言い直すあたりには、フィルらしさもにじんでいます。

まとめ|ネットの言い争いを語る英語

troll、screen name、a heated comment war、take a shot at ~ を押さえると、ネット上の言い争いを英語で説明しやすくなります。相手の正体が分かったあとの I don’t blame you for being mad. も、場を収める一言として使えます。

顔の見えない相手との応酬がどこへ行き着くのか、フィルとジェイのやりとりを観ながら確かめてみると、この回の英語がより身近になります。

同じ回のほかのコラムでは、気兼ねを打ち消す返しや、高級レジデンスの設備と料金の話も扱っています。

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