本人に本当のことを伝える? 黙っておく? 家族で相談するときは英語で何と言う?|『モダンファミリー』S11E13で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 本人に本当のことを伝える? 黙っておく? 家族で相談するときは英語で何と言う?|『モダンファミリー』S11E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第13話の舞台はパリです。ジェイがもらえると思っていた賞は、実は別の人物に贈られるものだったことが、家族の一部に先に分かってしまいます。

都合の悪い事実を、本人に伝えるか、それとも伏せておくか。グロリアとマニーの相談から、知らせる側の言い分、隠す方向へ切り替える言い方、そして隠しごとが本人に届いてしまう一言までを順に見ていきます。

目次

「Tell him the truth」で本人に知らせる道を選ぶ

行き違いを知ったグロリアとマニーのところへ、ジェイがやって来ます。どうするかを尋ねるマニーに、グロリアは迷わず答えます。

Manny: What do we do?
(どうする?)
Gloria: Nothing.
(何もしない。)
Gloria: Tell him the truth.
(本当のことを言うの。)
Gloria: Jay’s a grown man.
(ジェイは大人よ。)
Gloria: He can handle it.
(ちゃんと受け止められるわ。)
Modern Family Season11 Episode13 (Paris)

What do we do? は「どうする?」と今すぐの対応を相談する言い方です。will を使わず現在形で尋ねることで、目の前の状況にどう動くかを問う響きになっています。

グロリアの Nothing. は、小細工は何もしないという意味の一言です。そのうえで Tell him the truth. と方針を示し、a grown man(一人前の大人)、He can handle it.(彼なら受け止められる)と理由を短く重ねています。handle は「扱う、対処する」という動詞で、ここでは知らせを受けても大丈夫だという信頼を表しています。

伝えるべきか迷っている相手に対して、She’s a grown woman. She can handle it. と言えば、相手を子ども扱いせず、本人に任せようという提案になります。知らせる側の言い分を、短い3つの文で組み立てた形です。

「New plan」で隠す方向へ切り替える

ところがそのあと、グロリアはマニーに向かって、まったく別の方針を口にします。

Gloria: New plan I’m getting him out of here, keeping him busy.
(作戦変更。私は彼をここから連れ出して、時間をつぶさせる。)
Gloria: You go and talk to the closet people.
(あなたはクローゼット業界の人たちと話してきて。)
Gloria: Make them give him an award.
(彼に賞を出させるのよ。)
Gloria: Any kind of award.
(どんな賞でもいい。)
Gloria: He won’t know the difference.
(どうせ違いなんて分からないわ。)
Modern Family Season11 Episode13 (Paris)

New plan の一言で、さっきまでの方針を取り消すことを宣言しています。keep someone busy は「人を忙しくさせておく」が直訳で、気をそらして時間をつぶさせるときに使われます。

Make them give him an award. は make + 人 + 動詞の原形 の形で、「〜させる」と強く働きかける言い方です。He won’t know the difference. は「違いに気づかないだろう」と、隠しても問題ないと見積もる一言です。

あとで合流したマニーは、賞はもらえないことと、相手が完璧な英語で答えたことを伝えます。そこからの二人のやりとりです。

Manny: Turns out this whole misunderstanding was completely avoidable.
(結局、この勘違いはまったく避けられたものだったんだ。)
Gloria: We need to figure out something.
(何か考えなくちゃ。)
Gloria: Jay can never find out that Earl got an award instead of him.
(アールが彼の代わりに賞をもらったなんて、ジェイには絶対に知られちゃだめ。)
Modern Family Season11 Episode13 (Paris)

Turns out ~ は It turns out that ~ の主語を省いた口語の形で、「結局〜だと分かった」と事実の判明を伝えます。figure out は「答えや方法を考え出す」、find out は「知る、気づく」という意味の句動詞です。can never find out と never を入れることで、知られてはいけないという強い口止めになっています。

最初の Tell him the truth. とは正反対の方針で、同じ人物の口から二つの方針が出てくるところに、この相談の揺れが表れています。

「I heard everything」隠しごとが本人に届いてしまう

二人の話が一段落すると、マニーは建物そのものに目を向けます。

Manny: They say the domed ceiling acts as a whisper chamber.
(このドームの天井は、ささやきの間になってるんだって。)
Gloria: What does “whisper chamber” mean?
(「ささやきの間」ってどういう意味?)
Jay: It means I heard everything you just said.
(今の話は全部聞こえてたってことだ。)
Modern Family Season11 Episode13 (Paris)

They say ~ は「〜と言われている」という伝聞の言い方で、聞いた話を紹介するときに使われます。whisper chamber は、ドーム状の天井などのおかげで小さな声が離れた場所まで届く空間を指しています。

グロリアの What does ~ mean? は、聞き慣れない言葉の意味を尋ねるときの基本の形です。それに答えたのは、マニーではなくジェイでした。It means ~ と質問の形をそのまま受けて返しながら、その中身は「全部聞こえていた」という事実の打ち明けになっています。

I heard everything you just said. の just は「たった今」を表し、直前の会話をすべて聞いていたことを伝えます。隠そうと決めたばかりの話が本人に届いていたと分かる一言で、言葉の意味の説明と打ち明けが重なる流れです。

陰で自分のことを話されていたと気づいたとき、英語では I heard everything. や I heard that. と短く返す言い方もあります。どちらも「聞こえていたよ」と知らせる働きがあり、場面によっては相手を軽くとがめる響きにもなります。

まとめ|知らせるか、隠すかの英語

Tell him the truth. と He can handle it. で知らせる道を選び、New plan と can never find out で隠す方向へ切り替える。I heard everything you just said. まで追うと、方針が揺れる相談の流れを英語でたどれます。

次回も『モダンファミリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、思い込みがくつがえる気づきの英語や、旅先の空き時間の過ごし方も紹介しています。

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