ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E6に学ぶ「chalk A up to B」の意味と使い方

chalk A up to B

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン9第6話のワンシーンから、「chalk A up to B」というフレーズをご紹介します。
「AをBのせいにする」「AをBのおかげとする」という意味で、日常でもビジネスでも幅広く使える表現です。
あなたも誰かの言葉を「まあ、今回はそういうことにしておこう」と受け流したことはありませんか?

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

結婚式前日のラボ。未解決の遺体が持ち込まれ、カムたちが対応に当たっています。
式の準備に専念すべきブレナンはなかなかラボを離れようとせず、カムはこっそり実習生を手配して「ラボはちゃんと回るから帰って」と説得しようとしています。
そこへアンジェラが「あなたのマニペディの予約があるから実習生を呼んだの」と打ち明けると、ブレナンは上司のカムに向かってこんな言葉を放ちます。

Brennan: I can’t, in good conscience, leave until I feel confident you are capable of handling the case.
(ブレナン:あなたがこの事件を処理できると確信できるまで、良心に照らしてここを離れるわけにはいかないわ。)

Cam: I’m gonna chalk that up to nerves and not be insulted.
(カム:それは結婚式前の神経過敏のせいにして、気分を害さないでおくわ。)

BONES Season9 Episode6(The Woman in White)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

シーン解説と心理考察

上司であるカムに「あなたが事件を処理できると確信できるまで帰れない」と言い放つブレナン。
通常なら相当失礼な発言ですが、カムは怒りません。
長年ブレナンと働いてきた彼女は、その不器用な性格と明日が結婚式というプレッシャーを誰よりもよく知っています。
だからこそ、失礼な言葉を正面から受け取って腹を立てるのではなく、「結婚式前の緊張が言わせているだけ」と解釈してさらりと受け流す。
実習生を手配してまでブレナンをラボから送り出そうとしていたカムの、大人の余裕と温かさが伝わってくるシーンです。

「chalk A up to B」の意味とニュアンス

chalk A up to B
意味:AをBのせいにする、AをBのおかげとする、AをBに帰する

「chalk」は黒板などに使う「チョーク」のこと。
昔、イギリスのパブでは飲み代のツケを黒板に書き留め、スポーツの試合ではスコアボードに得点を書き込んでいました。
そこから「chalk up」が「得点や記録を書き留める」という意味を持つようになり、さらに「to B(Bに対して)」が続くことで、「Aという結果・事象をBの欄に書き込む」というニュアンスが生まれました。
転じて、「AをBのせいにする(ネガティブな文脈)」「AをBのおかげとする(ポジティブな文脈)」という、非常に汎用性の高い熟語として定着しています。

【ここがポイント!】

ネイティブがこのフレーズを使う時、単に「Aの原因はBだ」と客観的な事実を述べるだけではありません。
今回のカムのセリフがまさにそうで、「本来なら怒るべき失礼な発言(A)だけど、結婚式前の緊張(B)のせいってことに【意図的にしてあげる】」という、寛容さや心の切り替えのニュアンスが含まれています。
「まあ、今回はそういうことにしておこう」と、心の黒板にカツカツとチョークで書いてさっさと次へ進む、大人の余裕と決断力こそがこのフレーズのコアイメージです。

実際に使ってみよう!

Let’s chalk this mistake up to a lack of experience and move on.
(このミスは経験不足のせいということにして、次に進みましょう。)
ビジネスシーンで、チームのミスを過度に責めるのではなく「今回は経験不足が原因と結論づけて前向きに切り替えよう」とフォローする際によく使われます。

She won the tournament, but she chalked her success up to her coach’s guidance.
(彼女はトーナメントで優勝しましたが、その成功をコーチの指導のおかげだとしています。)
ポジティブな結果を、自分以外の要因の「おかげ」とする謙虚な表現としても使えます。ネガティブ・ポジティブ両方に対応できるのがこのフレーズの強みです。

I guess we can chalk it up to a simple misunderstanding.
(単なる誤解のせいだったということにできそうですね。)
人間関係のすれ違いが起きた時に、「ただの誤解だった」と場を丸く収めたい時に便利な使い方です。

『BONES』流・覚え方のコツ

カムがブレナンの失礼な態度を「nerves(神経過敏・緊張)」という黒板に、チョークで「カツカツカツッ!」と書き込んで整理し、心の中からあっさり消去してしまうイメージを思い浮かべてみてください。
「イラッとしたけど、はい、これは緊張のせい!黒板に書いておしまい!」というカムの大人な対応とセットにすると、「chalk A up to B(AをBのせいにして納得する)」という寛容なニュアンスが、映像と一緒にスッと記憶に定着するはずです。

似た表現・関連表現

attribute A to B
(AをBに帰する、AをBのせいにする・おかげとする)
chalk A up to Bのフォーマルな表現で、論文やビジネス文書、ニュースなどで客観的な因果関係を述べる際によく使われます。「今回はそういうことにしておこう」というカジュアルな寛容さは薄く、純粋な原因・結果の関係に焦点を当てます。

put A down to B
(AをBのせいにする、AをBのおかげと考える)
chalk A up to Bとほぼ同じ意味とニュアンスで使える表現で、特にイギリス英語で好まれます。帳簿に「書き下ろす(put down)」という語源のイメージも非常に似ています。

blame A on B
(AをBのせいにする、AをBになすりつける)
こちらは完全にネガティブな文脈でのみ使われます。chalk A up to Bのように「成功をBのおかげとする」ポジティブな用法はなく、純粋に責任転嫁をしたい時の表現です。

深掘り知識:ニュースで頻出する受動態と派生表現

ニュースやビジネス文書では「The failure was chalked up to a lack of preparation.(その失敗は準備不足のせいにされた)」のように、受動態「A is chalked up to B」の形がよく使われます。
また、「chalk up」だけで使うと「得点・記録を挙げる」という意味になります。特に「chalk up a win(勝利を収める)」「chalk up a success(成功を収める)」は非常によく使われる組み合わせです。
語源である「スコアボードにチョークで書き込む」イメージを持っておくと、こうした派生表現も自然に理解できるようになります。

まとめ|大人の余裕を見せる「心の切り替え」フレーズ

今回は『BONES』から、物事の原因を何かのせい(おかげ)として整理・納得する表現「chalk A up to B」をご紹介しました。
カムがブレナンの失礼な発言を「緊張のせい」として受け流す姿には、長年の信頼関係とリーダーとしての器の大きさが滲み出ていましたね。
日常や仕事で、ちょっとしたミスや理不尽な出来事に遭遇した時、「今回は〇〇のせいってことにして水に流そう」と思ったら、ぜひこのフレーズを声に出してみてください。
言葉として口から出た瞬間に、不思議と気持ちがスッと軽くなるはずですよ。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年2月時点)

このエピソードの他のフレーズ
おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「chalk A up to B」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る
  • URLをコピーしました!
目次