海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「あなたの言う通り」「おっしゃったように」——相手の言葉を受けて同意や確認を示す一言が、「as you said」です。
『ザ・メンタリスト』シーズン1第1話には、このフレーズが緊張感のある場面で登場します。
会話の中で相手の言葉を自然に引き受けるこの表現、使えるとやり取りがぐっとスムーズになります。
実際にそのシーンを見てみよう!
エピソード終盤、ジェーンがワグナー医師の犯行動機を問い詰める場面です。
タネンを殺したことを認めたワグナーは、もう一人の被害者アリソンについて聞かれると、ジェーンが以前使った「手品師の助手」という比喩をそのまま引き取って答えます。
Jane:And Alison? What did she do wrong?
(ジェーン:それでアリソンは?彼女は何をしたというんですか?)Wagner:As you said, she was the magician’s assistant. Just a distraction.
(ワグナー:君の言う通り、彼女は手品師の助手だった。ただの目くらましに過ぎない。)Wagner:If only Tannen died, the police would have been all over this place, wouldn’t they? Truly, is killing two any worse than killing one? When so many lives are at stake? I don’t think so.
(ワグナー:タネンだけが死んでいたら、警察はこの場所を徹底的に調べていたはずだろう?本当に、多くの命がかかっているとき、二人殺すことは一人殺すことよりも悪いのか?そうは思わない。)The Mentalist Season1 Episode1(Pilot)
シーン解説と心理考察
「As you said, she was the magician’s assistant.」——ワグナーはジェーンが使った「手品師の助手」という比喩をそのまま引き取ることで、計画が見透かされていたことを認めています。
この時点でワグナーは銃を構えており、観念したわけではなく「どうせ殺すから認めてもいい」という状況での発言です。
「君の言う通り」と相手の言葉を借りることで、否定も言い訳もせずにさらりと事実を認める——このフレーズの「相手の発言を受け取って話をつなぐ」という働きが、ここでは冷静な自白として機能しています。
日常では相手の意見に同意したり以前の発言を引き用したりする場面でごく自然に使えるフレーズで、この緊迫した場面での使い方とのギャップがこのシーンの印象的なところです。
「as you said」の意味とニュアンス
as you said
意味:あなたの言う通り、おっしゃったように、言われた通り
「as(〜のように)」と「you said(あなたが言った)」の組み合わせで、相手が直前に発言した内容や過去に話していたことを引き合いに出して「まさにあなたの言葉通りですね」と肯定・同意する際に使われます。
相手の意見を尊重している姿勢を示しながら、自分の話につなげることができるクッション表現です。
日常会話からビジネスの会議まで幅広く使えます。
【ここがポイント!】
「as you said」は直前の発言を受けることも、少し前に言われたことを受けることもできます。
ビジネスの場面では「as you mentioned(おっしゃったように)」がより改まった印象を与え、友人との会話では「like you said(あなたの言ったように)」がよりカジュアルな響きになります。
「as you said」はその中間に位置し、フォーマルにもカジュアルにも対応しやすい万能な形です。
どの場面でも「相手の言葉を受け取った」というサインとして機能し、会話をスムーズにつないでくれます。
実際に使ってみよう!
As you said, we need more time to finish this project.
(おっしゃる通り、このプロジェクトを終わらせるにはもっと時間が必要です。)
会議で相手の意見に同意して話を続けるときに使いやすい形です。
I tried to fix it as you said, but it didn’t work.
(言われた通りに直そうとしましたが、うまくいきませんでした。)
アドバイス通りに行動した結果を報告する場面で使えます。「as you said」が指示の出所を自然に示しています。
The restaurant was amazing, exactly as you said.
(あなたが言った通り、あのレストランは最高でした。)
相手の言葉や予測が当たったときに、日常会話でそのまま使える一文です。
『ザ・メンタリスト』流・覚え方のコツ
「as」が持つ「イコール(=)」のイメージを思い浮かべてみてください。
「今の状況」と「相手が言ったこと」の間に「=」という橋を架けるビジュアルです。
ワグナーが「As you said」とジェーンの言葉をそのまま引き取ったあのシーンを思い出すと、「相手の言葉を受け取って話をつなぐ」というフレーズの感覚が自然に身につきます。
似た表現・関連表現
like you said
(あなたの言ったように)
「as you said」よりもカジュアルな日常表現で、親しい間柄でよく使われます。文法的には「as」の方が正確とされますが、会話では「like」を使う人も多くいます。
as you mentioned
(おっしゃったように)
よりフォーマルな表現で、ビジネスの会議やメールで頻出します。「said」より「mentioned(言及した)」の方が丁寧な響きになります。
just as I thought
(やっぱり私が思った通りだ)
「as you said」の応用で、自分が言った・思ったことが当たったときに使います。「ほらね、言った通りでしょ」というニュアンスが出ます。
深掘り知識:「as you know」と「as we discussed」——似た構造の使い分け
「as you said」と同じ「as+主語+動詞」の形で作られる表現はいくつかありますが、それぞれ少し違うニュアンスを持っています。
as you know(ご存知の通り)
相手がすでに知っている情報を前提に話を進めるときの前置きです。「as you said」が「相手が言ったこと」を引き取るのに対し、「as you know」は「相手が知っていること」を前提にして話を始めます。
「As you know, the deadline is Friday.(ご存知の通り、締め切りは金曜日です)」のように、確認・念押しとして使われます。
as we discussed(話し合った通り)
会議や打ち合わせで双方が合意した内容を確認するときに使います。「as you said」が相手の発言を引き取るのに対し、「as we discussed」は「私たち双方で決めたこと」という共同の前提を示します。
「As we discussed, I’ll send the report by Monday.(話し合った通り、月曜日までにレポートを送ります)」のように使います。
この2つと「as you said」を並べると、「誰の言葉・合意を引き取るか」という違いがはっきりします。
「as you said(あなたが言った)」「as we discussed(私たちが話し合った)」「as you know(あなたが知っている)」——主語の部分を変えるだけで、さまざまな場面に応用できます。
まとめ|相手の言葉を受け取る、スムーズな会話のつなぎ一言
「as you said」は、相手の発言を引き取りながら話をつないでいく、会話の流れをスムーズにしてくれる表現です。
同意を示しながら自分の話へと移れるため、日常会話でもビジネスの場面でも使い勝手のよいフレーズです。
「as you mentioned(フォーマル)」「like you said(カジュアル)」との使い分けも押さえておくと、さらに幅が広がります。
相手の言葉を受け止めて話をつなぐ場面で、ぜひ「as you said」を一度使ってみてください。

