「put it to a vote」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S01E13で学ぶ英会話

「put it to a vote」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

グループで意見が割れて話が前に進まない。そんなとき「もう多数決で決めよう」と提案したくなること、ありますよね。

そんな場面でぴったりの「put it to a vote」を、シットコム『ビッグバン★セオリー』シーズン1第13話、チーム名を決めようとして仲間がもめるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「put it to a vote」の意味とニュアンス

put it to a vote
意味:採決にかける/多数決で決める

put it to a vote は、ある案や議題を「投票で決める」という表現です。it の部分には、決めたい案件(チーム名・方針・予定など)が入ります。

直訳すると「それを投票に付す」。議題を投票という決定の場に「置く(put)」イメージです。意見がまとまらないときに、話し合いから採決へと進める合図として使われます。

会議やグループの話し合いで広く使われる、ややきちんとした響きの表現です。日常の友人同士でも「じゃあ多数決ね」という感覚で使えますし、職場の会議のようなフォーマルな場面にもなじみます。put it to the vote と the がつく形も見られますが、意味は同じです。

【ここがポイント!】

  • put it to a vote の核は、議題を「投票の場に置く」という移動のイメージ
  • カジュアルな多数決から、会議の正式な採決まで幅広く使える表現
  • it に「何を決めるか」が入るので、文脈で議題を補って使うのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S01E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

チーム名を「ベンガルトラ」にするか「軍隊アリ」にするかで、ラージとシェルドンが対立します。らちが明かないと見たレナードが多数決を提案しますが、シェルドンはそれを議会のような言い回しで阻もうとします。

Leonard: Let’s put it to a vote. All those in favour…
(多数決で決めよう。賛成の人は…)

Sheldon: Point of order. I move that any vote on team names should be unanimous.
(議事進行について。チーム名の投票はすべて全会一致にすべきと動議する)

Leonard: Will the gentleman from the great state of denial yield for a question?
(現実逃避州ご出身の紳士は、質問のために発言をお譲りいただけますか?)

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シーン解説と心理考察

レナードの put it to a vote という民主的な提案に、シェルドンが point of order(議事進行について)という議会用語をかぶせてくるズレが見どころです。単純な多数決のはずが、一気に議会のパロディへと脱線していきます。

自分の意見を通すために、シェルドンは「全会一致にすべき」という動議を持ち出します。多数決では負けると分かっているので、ルールそのものを書き換えようとする発想がいかにも彼らしいと言えます。

さらにレナードが「現実逃避州ご出身の紳士」と、これまた議会風の慇懃な言い回しで応戦しているのが面白いところです。put it to a vote という一言が、二人の理屈っぽい応酬へと発展していく流れに、このグループらしさが表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

投票箱を思い浮かべてみましょう。話し合いで決まらなかった議題を、その箱の前にことりと「置く(put)」。そこから一票ずつ投じられて結論が出る、という流れが put it to a vote のイメージです。

学級会や会議で「では、多数決を取ります」と切り出す、あの瞬間と重ねると記憶に残ります。チーム名で揉める仲間にレナードが採決を持ちかけた場面を思い出すと、「議論が手詰まりになったら vote に put する」という使いどころが自然につかめます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「put it to a vote」

put it to a vote は、意見が割れたときに「採決で決めよう」と提案する場面で活躍します。3つの例文で使いどころを見ていきましょう。

We couldn’t agree, so we decided to put it to a vote.
(意見がまとまらなかったので、採決にかけることにした)
話し合いが行き詰まった結果として採決を選ぶ場面です。couldn’t agree(合意できなかった)と組み合わせると、多数決に至った流れが自然に伝わります。

A: Should we order pizza or sushi for the party?
B: Let’s just put it to a vote.
(A:パーティーはピザにする?それとも寿司?)
(B:もう多数決で決めちゃおう)
友人同士のカジュアルな会話例です。just を添えると「あれこれ言わずにサクッと決めよう」という軽いニュアンスが出ます。

The committee will put the proposal to a vote next week.
(委員会は来週その提案を採決にかける)
職場や組織のフォーマルな場面です。proposal(提案)のような議題を主語の後に置くと、何を決めるのかが明確になります。

あわせて覚えたい関連表現

take a vote
(投票を行う/採決を取る)
put it to a vote とほぼ同じ意味で、より直接的に「投票する」動作を指します。put it to a vote が「議題を採決に持ち込む」流れを含むのに対し、take a vote は採決そのものを表します。

cast a vote
(一票を投じる)
こちらは投票する側の動作にフォーカスした表現です。グループ全体が「採決する」のが put it to a vote、個人が「票を入れる」のが cast a vote、という視点の違いがあります。

by a show of hands
(挙手によって)
採決の方法を表す表現です。put it to a vote で採決を決めたあと、「では挙手で」と続ける形でセットで使えます。レナードの All those in favour(賛成の人は)も、まさに挙手採決を促す言い回しです。

Note|アメリカの会議文化と「議事進行」の言い回し

このシーンの面白さは、ただの多数決が議会の場のような言葉遣いに発展していくところにあります。その背景を少し見てみましょう。

アメリカの会議や団体運営には、Robert’s Rules of Order(ロバート議事規則)と呼ばれる、議事進行の作法が広く根づいています。学校のクラブから地域の委員会まで、何かを決めるときにこうした手続きにのっとる文化があり、その中で使われる定型表現が日常にも知られています。シェルドンの言う point of order(議事進行に関する異議)や I move that…(…を動議する)、レナードの yield for a question(質問のために発言を譲る)は、いずれもこの議事規則に由来する言い回しです。本来は公式な会議で使われる硬い表現を、たかがチーム名決めに大真面目に持ち込むからこそ、二人のやり取りが過剰でおかしく見えるわけです。

put it to a vote 自体はごく普通の「採決にかける」ですが、その後に続く議会用語の応酬を知ると、このシーンがなぜ笑いになるのかが分かります。アメリカの会議文化という土台があって初めて、このパロディが成立しているのです。

英語のフレーズは、その背景にある文化と一緒に見ると、ぐっと立体的に感じられます。

まとめ|「多数決で決めよう」を一言で

put it to a vote は、意見が割れた議題を「採決にかける」と提案する表現です。it に決めたい案件を当てはめれば、カジュアルな多数決から会議の正式な採決まで幅広く使えます。

グループで何かを決めるとき、延々と議論を続けるのではなく「じゃあ採決にしよう」とスマートに切り出せると、話し合いがすっきり前に進みます。

レナードが仲間に持ちかけたあの一言を、会話のレパートリーに加えてみてください。

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