海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「理屈は合っているはずなのに、なぜか信用できない」
「証拠はないけれど、この人の言葉は信じられる」
そんな「理屈を超えた直感」を、英語ではどう表現するでしょうか?
今回は、論理武装したブレナン博士ですら一目置く、FBI捜査官ブースの「野生の勘」を象徴する英語表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
行方不明の少年を探すため、現場へ向かったブースとブレナン。
手がかりは、警察に寄せられた一本の「匿名通報」の録音テープだけ。
「なぜ匿名なのか?」「イタズラではないか?」と疑う警察やブレナンに対し、ブースはその声の「響き」だけで即断します。
Girl (on tape): …There’s, like, a dead kid here, all rotted away! It’s in the field behind Clayton Hills Mall. You better come!
(…ここ、死んだ子供がいるみたい!完全に腐っちゃってる!クレイトン・ヒルズ・モールの裏の原っぱよ。早く来て!)Booth: Well, that rings true.
(ああ、それは真実味があるな(=俺の勘では「本物」だ)。)Brennan: Why anonymous?
(なぜ匿名なの?)BONES Season1 Episode5 (A Boy in a Bush)
シーン解説と心理考察
科学的根拠(Why)を求めるブレナンに対し、ブースは感覚(It rings true)で動く。
二人の捜査スタイルの違いが鮮やかに描かれたシーンですね。
ブースは言葉の内容そのものよりも、声に含まれる「切迫感」や「震え」を敏感に感じ取り、それが嘘ではないと確信したのです。
フレーズの意味とニュアンス
ring true
意味: (話や言葉が)真実味がある、もっともらしく聞こえる、心に響く
直訳すると「真実に鳴る」。
「正しい(Correct)」ではなく「響く(Ring)」と言っている点が最大のポイントです。
【ここがポイント!】
相手の言葉が、自分の心の琴線に触れ、「カーン!」と澄んだ音を立てて共鳴するイメージを持ってください。
論理的な正しさよりも、「感覚的な納得感(It feels real)」を重視する時に使われます。
まさに、直感型のブースにぴったりの表現ですね。
実際に使ってみよう!
教科書的な「I believe you」ではなく、もっと深みのある「大人の判断」を伝えたい時に使いましょう。
1. 浮気を疑う修羅場で…
Her explanation didn’t ring true. There was something hiding in her eyes.
(彼女の釈明は、どうも嘘くさかった(響いてこなかった)。その目には何かが隠されていた。)
解説:
言葉の辻褄は合っていても、「直感的に何かがおかしい」と感じる違和感を表現できます。
2. プレゼンやスピーチの感想で…
Words from the heart always ring true. That’s why the audience cried.
(心からの言葉は、いつだって真実の響きを持つ。だから聴衆は涙したんだ。)
解説:
テクニックではなく、本音が人の心を動かした時の褒め言葉として最適です。
3. 噂話の信憑性を探る時…
Does that story ring true to you? Or is it just a gossip?
(その話、君にはもっともらしく聞こえる? それともただのゴシップかな?)
解説:
友人に「君の肌感覚としてはどう思う?」と、直感的な意見を求める際に便利です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「銀貨の音色テスト」で覚えましょう。
その昔、商人は受け取った銀貨が本物か確かめるため、カウンターに投げ落としてその「音」を聞きました。
- ニセモノ(混ぜ物あり):「ゴトッ…」と鈍い音がする(Ring false)
- ホンモノ(純銀):「キーン!」と澄んだ高く長い音がする(Ring true)
ブースの耳には、少女の悲痛な叫びが「混じりけのない本物の音」として響いたのです。
誰かの話を聞いて、あなたの心の中で「キーン!」と澄んだ音がしたら、それが It rings true です。
似た表現・関連表現
- sound plausible
(もっともらしく聞こえる)
解説:「頭(理屈)」で納得している状態。Ring true よりも冷静で、詐欺師の嘘などが「うまくできている」場合にも使われます。(例:His lie sounds plausible. / 彼の嘘は筋が通っている。) - resonate with
(〜と共鳴する、心に響く)
解説:Ring true に近いですが、より「感情的な共感」や「好みの一致」に焦点が当たります。(例:This movie resonates with me. / この映画は私の心に響く。)
深掘り知識:ブースの「ギャンブラーの勘」
なぜブースはこれほどまでに「音(直感)」を信じるのでしょうか?
実はブースには、過去にギャンブル依存症だった設定(およびスナイパーとしての経験)があります。
彼は、理屈を並べ立てる人間よりも、「瞬間の空気感」や「声のトーン」に現れる真実を嗅ぎ分ける能力に長けています。
科学(Science)だけでは見落としてしまう人間の感情(Heart)を拾い上げる。
それこそが、彼が “Ring true” という言葉を使う理由であり、ブレナンとの最強のパートナーシップの秘密なのです。
まとめ|心の音に耳を澄ませよう
ビジネスでも人間関係でも、
「データは完璧なのに、なぜかGoサインが出せない」
そんな瞬間があるはずです。
そんな時は、自分の内なる感覚に問いかけてみてください。
“Does it ring true?“(本物の音がするか?)
その直感は、時にどんなデータよりも正確な答えを教えてくれるはずです。


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