「set someone back」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S05E02で学ぶ英会話

「set someone back」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

買ったばかりの高い買い物について、「これ、けっこうな金額がかかったんだよ」とつい口にしたくなる瞬間はありませんか。

そんなときに活躍する「set someone back」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン5第2話の中盤、ハワードが大学の高価な機材を仲間に自慢するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「set someone back」の意味とニュアンス

set someone back
意味:(人)に〜の出費をさせる、(金額が)〜かかる

お金の文脈では、「(人)の財布の中身を後ろに下げる」、つまり痛い出費・高額な支払いになる、という意味で使われる口語表現です。主語は「商品やサービス」、目的語は「お金を払う人」になり、その後ろに金額が続きます。

たとえば This phone set me back $1,000.(このスマホで1,000ドルかかった)のように、たいてい大きめの金額に対して使われます。「ただ支払った」という中立的な事実ではなく、「それだけの出費を強いられた」という、ややぼやき混じりの体感がにじむのが持ち味です。How much did it set you back?(いくらかかったの?)のように疑問文にすると、値段をストレートに尋ねるより少しくだけた、親しみのある聞き方になります。

【ここがポイント!】

  • 「財布の中身を後ろに下げる」=痛い出費、という金額のイメージが核
  • 主語は商品・サービス、その後ろに金額が続く形が基本
  • たいてい大きめの金額に使い、ぼやき混じりの体感がにじむ表現

『ビッグバン★セオリー』S05E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

大学の高価な熱成形プレス機を使って、ハワードたちがサンドイッチを焼いて遊んでいます。その機材のすごさを語るハワードが、値段を引き合いに出すところでこのフレーズが登場します。

Raj: This is fun. I’ve never used a hydraulic thermoforming press before.
(楽しいなあ。油圧式の熱成形プレスなんて使ったことなかったよ。)

Howard: Pretty sweet, huh? This little baby set the university back 175 grand.
(いいだろ?こいつは大学に17万5千ドルも出させたんだぜ。)

The Big Bang Theory Season5 Episode2(The Infestation Hypothesis)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

研究用の高価な機材を、サンドイッチ作りという悪ノリに使う――この落差自体が笑いどころですが、ハワードが値段を口にする得意げなトーンにも注目したいところです。set the university back 175 grand という言い回しには、「これだけ高い機械を俺は使いこなしている」という誇示がにじみます。

ハワードは、機材の価格を知っていること自体でちょっとしたマウントを取りたいタイプです。一方で、その最先端の機械の用途はツナメルトを焼くこと。本人の自慢げな態度と、実際にやっていることのギャップが、この一言に重なっています。grand(千ドル)というカジュアルな単位を選んでいるあたりにも、深刻さより自慢を優先する軽さが表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

支払いをした瞬間に、自分や組織の口座残高のゲージが「後ろにガクッと下がる(set back)」様子を思い浮かべてみてください。金額が大きいほど、ゲージの後退も大きくなります。

高い機械の値段を、誇らしげに語るハワードのシーンと結びつけておくと効果的です。「set back=財布が後退するほどの出費」という金額のイメージが、あの得意げな表情ごと記憶に残ります。後ろに大きな数字が続くほど、後退の幅も大きい――そう覚えておくと使いどころを外しません。

例文で覚える「set someone back」

高い買い物や想定外の出費を語るときに活躍するフレーズです。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

This new laptop set me back about two thousand dollars.
(この新しいノートパソコン、2,000ドルくらいかかったよ。)
買い物の値段を打ち明ける場面です。「それなりの出費だった」というぼやき混じりの体感が、さらりと伝わります。

The conference venue set the company back ten thousand dollars.
(会場費で、会社は1万ドルの出費になった。)
経費を報告するビジネス寄りの場面です。組織を目的語に置くと、劇中と同じ「機関に〜の出費をさせた」という構図になります。

A: That’s a beautiful watch. How much did it set you back?
B: More than I’d like to admit, honestly.
(A:素敵な時計だね。いくらかかったの?)
(B:正直、認めたくないくらいだよ。)
相手の買い物の値段を尋ねる会話です。How much was it? より少しくだけて、痛い出費を一緒に笑い合うような親しみが出ます。

あわせて覚えたい関連表現

cost someone a fortune
((人)に大金がかかる)
「大金がかかる」点は共通しますが、cost は中立的に「かかる」と述べる表現です。set someone back のほうが口語的で、「痛い出費」という体感が前に出ます。

break the bank
(大金を使い果たす、無理な出費になる)
破産しかねないほどの出費を誇張する表現です。It won’t break the bank.(そんなに高くつかないよ)と否定形で「大した額ではない」と言う使い方も多く、set back とは誇張の度合いが異なります。

shell out
((しぶしぶ)大金を払う)
お金を払う側の動作に焦点があります。set someone back が「商品が(人)に出費をさせる」と金額側を主語に置くのに対し、こちらは払う人が主語になる点が違います。

Note|grand や bucks と並ぶ、値段を語るカジュアル表現

set someone back は、それ単体で覚えるよりも、一緒に使われやすい金額表現とセットで押さえると、ぐっと自然に使えるようになります。

劇中のセリフ set the university back 175 grand には、grand という単位が登場します。grand は「1,000ドル」を表すくだけた言い方で、175 grand なら17万5千ドルです。同じように、bucks は「ドル」のカジュアルな言い換えで、ten bucks なら10ドルを指します。set someone back は、こうした口語の金額表現と非常に相性がよく、It set me back fifty bucks.(50ドルかかった)、The car set them back twenty grand.(その車で2万ドルかかった)のように、数字をカジュアルに添えて使われます。きっちりした dollars よりも、grand や bucks と組み合わせたほうが、「ちょっとぼやきながら値段を共有する」というこの表現の空気によくなじみます。

ハワードが dollars ではなく grand を選んだのも、深刻な金額報告ではなく、あくまで自慢まじりの軽口だったからだと読み取れます。

数字の言い方ひとつで、表現の温度が決まる一例です。

まとめ|ツナメルトを焼く17万5千ドルの機械

set someone back は、商品やサービスが「(人)に〜の出費をさせる」、痛い金額がかかる、という体感を伝える口語表現です。ただ「いくらだった」と述べるより、出費のずしりとした重みまで一語で運べます。

高い買い物の値段を打ち明けるとき、相手の出費をくだけて尋ねるとき、この表現があれば、金額の話を少し軽やかに切り出せます。

自分が「うっ」と感じた出費を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「set someone back」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次