「call dibs」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E03で学ぶ英会話

「call dibs」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友達と車に乗り込む直前、「助手席は俺ね!」と思わず先に声をあげた、そんな場面を思い浮かべたことはありませんか。

そんな「先に言ったもん勝ち」を主張するときにぴったりの「call dibs」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第3話の中盤、シェルドンの新しいアシスタントが登場した直後、ラージが廊下で勢いよく権利を主張するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「call dibs」の意味とニュアンス

call dibs
意味:(自分のものだと)先に権利を主張する、「これは俺の」と唾をつける

call dibs は、早い者勝ちのものに対して「自分が先だ」と権利を宣言することを表します。残り物のお菓子、車の助手席、いい席など、誰かと取り合いになりそうなものを「先に取った」と主張するときに使われます。

中心にある dibs は「先取りする権利」を意味する口語の名詞です。call dibs (on 〜) の形で「〜を自分のものだと先に主張する」となります。

もともとは子どもが遊びや物の取り合いで「先に言ったもん勝ち」を宣言する場面が原型とされ、大人が使うとくだけた、冗談めかした響きになります。深刻な権利の主張ではなく、軽いノリのやり取りで登場するのが基本です。

【ここがポイント!】

  • dibs は「先取りする権利」、call dibs で「これ俺の」と先に宣言する一言
  • 助手席・残り物・いい席など、早い者勝ちのものを取るときの定番表現
  • 子どもの取り合いが原型で、大人が使うと冗談めいた軽いノリになるのがポイント

『ビッグバン★セオリー』S06E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

シェルドンの新しいアシスタント、アレックスが初めて登場した直後の廊下での場面です。レナードが何気なく「感じのいい人だね」と口にしたのを聞いて、ラージがすかさず反応します。

Leonard: She seems nice.
(感じのいい人だね)

Raj: Hey, you already got a girlfriend. I call dibs.
(おい、君にはもう彼女がいるだろ。彼女は僕が先に決めた)

Leonard: All I said was she seems nice.
(感じがいいって言っただけだろ)

Raj: Yeah, well, I love her.
(ああ、まあ、僕は彼女を愛してるんだ)

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シーン解説と心理考察

レナードのごく軽い感想に、ラージが過剰反応して I call dibs と宣言するテンポの良さが見どころです。「君には彼女がいるんだから、彼女は僕のものだ」という飛躍が、子どもの取り合いのような call dibs の響きと重なり、笑いを生んでいます。

気になる女性が現れると即座に独占権を主張してしまう、というラージの恋愛における性急さがにじむ場面です。相手とまだ一言も交わしていないのに「先に決めた」と言い切ってしまうところに、彼の勢い任せの性格が表れています。

直後の「まあ、僕は彼女を愛してるんだ」という飛躍がさらに可笑しさを重ねています。出会ったばかりで愛を口にするラージのロマンチストぶりが、call dibs の軽さと合わさって、このやり取り全体をコミカルな空気に変えています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

call dibs を覚えるときは、子どもが遊び場で何かを見つけた瞬間、真っ先に手を挙げて「これ、ぼくのー!」と叫ぶ姿を思い浮かべてみてください。

このシーンのラージは、いい大人でありながら、まさにその子どものように「彼女は僕が先!」と手を挙げてしまっています。出会ったばかりの相手に向かって先取りを宣言するそのギャップが、call dibs の持つカジュアルで冗談めいた響きそのものです。

「子どもの取り合い宣言=call dibs」というイメージで、深刻な権利主張ではなく、軽いノリで使う表現だという感覚ごと覚えておくのがおすすめです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「call dibs」

call dibs は、早い者勝ちのものを「先に取った」と主張する場面で活躍します。3つの場面で使い方を見ていきましょう。

I call dibs on the front seat!
(助手席は俺がもらった!)
友達と車に乗り込む直前の、席の取り合いの一言です。call dibs on 〜 で「〜を先に取る」という基本の形が押さえられます。

My sister called dibs on the bigger bedroom before I even moved in.
(私が引っ越す前から、姉が広い方の寝室に唾をつけてた)
きょうだいで部屋を分ける場面です。called dibs と過去形にすれば「先に取っていた」という状況を伝えられます。

A: There’s one slice of pizza left.
B: I call dibs! I skipped lunch today.
(A:ピザがあと一切れ残ってるよ)
(B:それ俺がもらった!今日ランチ抜いたんだ)
残り物をめぐる軽い会話です。理由を添えて先取りを宣言する、ノリのいいやり取りで使えます。

あわせて覚えたい関連表現

have first dibs
(最初の選択権・優先権がある)
call dibs が「権利を主張する動作」なのに対し、have first dibs は「優先権を持っている状態」を表す言い方です。「私に最初の選択権がある」と状況を述べるときに使えます。

bag
(〜を確保する、ものにする)
I bagged the last seat(最後の席を確保した)のように、結果として手に入れたことに重点を置く口語です。call dibs が「先に宣言する」ことを指すのに対し、bag は「実際に取った」結果に焦点があります。

reserve
(予約する、取っておく)
フォーマルで正式な「予約・確保」を表す語です。call dibs の子どもっぽくカジュアルな響きはなく、ビジネスや正式な場面で使われます。

Note|アメリカの子ども文化に根づく「先取り宣言」

call dibs を理解するには、この言葉が育ってきたアメリカの子ども文化に目を向けると、その軽さの正体が見えてきます。

dibs は「先取りする権利」を意味する口語で、その由来には諸説あるとされますが、子どもの遊びの中で「先に言った人が取る」というルールを宣言する言葉として広まったと説明されます。アメリカでは、車に乗るとき助手席を取るために I call shotgun! と叫ぶ習慣がよく知られていますが、call dibs はその shotgun と並ぶ「先取り宣言」の定番です。残り物のお菓子、ソファのいい場所、最後の一切れ、子どもたちは日常のあらゆる場面で dibs を主張し合います。このルールは大人になっても抜けず、友人同士の軽いやり取りの中で冗談めかして使われ続けます。だからこそ、いい大人のラージが新しいアシスタントに対して I call dibs と言う場面が、子どものような可笑しさを帯びるのです。

このシーンの笑いどころは、まさにこの「子どもの先取りルールを大人が大真面目に使う」というギャップにあります。call dibs の背景にある子ども文化を知っておくと、ラージの一言がなぜコミカルに響くのか、その理由まで一緒に味わえます。

子どもの遊びのルールが、大人の会話にまで顔を出すのですね。

まとめ|ラージの「先取り宣言」から学ぶこと

call dibs は、早い者勝ちのものに「自分が先だ」と軽やかに権利を主張する、ノリの良さが魅力の表現です。

このフレーズを知っていると、助手席や残り物をめぐるやり取りで、堅苦しくなく「それ俺ね」と先取りを宣言できるようになります。友達同士のくだけた会話で出番が多く、知っておくとネイティブの軽いノリにすっと乗れる表現です。

新しいアシスタントに勢いよく「彼女は僕が先」と宣言してしまうラージの姿を思い出しながら、先取りを主張する言葉として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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